「ルパン三世」「必殺シリーズ」など
の演奏で知られるトランペット奏者の
数原晋が死去、享年74

名だたる映画、ドラマ、アニメのテーマ曲や挿入歌において、トランペット奏者として活躍してきた数原晋が、2021年4月に死去した。

「金曜ロードショー」のテーマ(作曲:ピエール・ポルト)、「北の国から」(作曲:さだまさし)、「探偵物語」(作曲:大谷和夫)、「ルパン三世」(作曲:大野雄二)、「シティーハンター」(作曲:矢野立美)、「機動戦士ガンダム(颯爽たるシャア)」(作曲:松山祐士)、「天空の城ラピュタ」(作曲:久石譲)、「サクラ対戦」(作曲:田中公平)など、演奏に関わったドラマやアニメは枚挙にいとまがない。歌謡曲では、山口百恵の「いい日旅立ち」(作曲:谷村新司)のトランペット(イントロ・間奏)で聴き覚えのある人も多いだろう。

数原晋は、1946年9月13日生まれの岡山県倉敷市出身。中学生の頃、ブラスバンド部に入部し、トランペットを始める。1962年、高校在学中に岡山国体の式典でファンファーレを演奏。キャバレーでのバックバンドを経験し、国立音楽大学を中退した後、プロ活動を本格化。高橋達也と東京ユニオンや宮間利之とニューハード、原信夫とシャープス&フラッツなどの一流ビッグバンドを経てスタジオ・ミュージシャンとなる。その後も、前田憲男ウィンドブレイカーズ、シャープス&フラッツでリードトランペットを担当。

レコーディングに参加したアーティストは、松任谷由実山下達郎、山口百恵、杏里、角松敏生、UA、SMAPSPEED西城秀樹、さだまさし、渡辺美里、チャゲ&飛鳥、井上陽水郷ひろみ矢沢永吉中森明菜松田聖子松原みき南こうせつ服部克久服部隆之など。

1988年には、数原自らがリーダーとなり、TOKYO ENSEMBLE LABを結成。同年にアルバム『Breath From The Season』をリリース。1992年にはアルバム『SIDEWINDER』をリリースしている。1997年にリリースしたアルバム『Trumpet Major』では、作曲・編曲も手掛け、複数のトランペットパートを一人で多重録音している。日本を代表するトランペット奏者の一人として、偉大な足跡を残した。

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