ChouCho

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【ChouCho インタビュー】
無限の可能性が広がる
子供の未来を希望の光が包み込む

新曲「なないろのたね」で放送中の特撮ドラマ『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』第一クールのエンディングテーマを担当しているChouCho。子供たちの無限の可能性を温かく歌う楽曲に滲む“希望”は、激動の現代を生き抜く大人たちの心をもやさしく包み込むだろう。デビュー10周年を迎え、ますますアーティストとしてのエナジーにあふれる姿が眩しい。

“えっ、私が歌っていいんですか!?”
っていう衝撃が大きかった

今年の7月で、めでたくデビュー10周年を迎えられますね。

でも、実感が全然ないんですよ。デビューした時は一曲限りだと思っていたのに、毎回いただいた楽曲を頑張って歌ってきたら10年も続いていたという感じで。自分が10周年を迎えるってことにびっくりしています。

そんな節目に『ウルトラマン』シリーズ最新作のエンディングのオファーが来たというのは、かなり嬉しかったのでは?

はい。これも本当に想像していなかったことで、お話をいただいた時は“えっ、私が歌っていいんですか!?”という衝撃が、とにかく大きかったですね。その衝撃のあとに、こんな国民的な作品に関わらせていただけるなんて本当に嬉しいなっていう喜びがじんわり込み上げてきました。

特に『ウルトラマン』の曲というとバトル感のあるイメージが強いので、そういう意味でも驚かれたんじゃありません?

私が歌っていいという時点で、そんなにカッコ良さは求めていないだろうというのはなんとなく感じました(笑)。実際、制作サイドからのリクエストも“ミドルテンポで青春感のあるもの”だったんですよ。それに『ウルトラマン』自体が子供をターゲットにしている作品なので、そんなに作り込みすぎることなく、自然体を出すのがいいのかなと。

それで「なないろのたね」は“子供の可能性”がテーマになったんですね。

そうですね。台本を読ませていただいたら“希望の光”というキーワードが何度も出てきて、無限の可能性が広がる子供たちの未来を希望の光が包み込むっていう、温かくて明るいイメージが湧いたんです。あと、主人公のマナカ ケンゴは植物学者で、花の蕾に毎日話しかけているので、そのやさしいキャラクター性がとても素敵だと思い、そこから植物をモチーフにしようと。さらに、“なないろ”というワードに“無限の可能性”という意味を込めて、“なないろのたね”というタイトルになりました。

つまり、“なないろのたね”とは無限の可能性を持つ種のことであり、そこからどんな色の花を咲かせていくかはそれぞれの自由だと。

はい。“自分の道は好きに選ぶことができるんだよ”という、そういったメッセージを伝えられる曲にしたかったんです。ただ、それを表現するにあたって、どういったワードをチョイスするかっていうところは結構迷いましたね。今まで自分が作ってきた楽曲って含みを持たせてどんなふうにも取れるというか、ちょっと抽象的なワードを使うことも結構あったんです。でも、それだと子供には伝わらないと思ったので、今回はシンプルでストレートなワードを意図的に選んで書いています。

それでタイトルも全部ひらがななんですね。子供に向けてのメッセージを書くにあたり、何か特別なことってしました?

子供の目の輝きを思い出したりはしました。従兄弟の子供が小さかった時に、よく一緒に遊んでいたんですけど、子供って本当に目がキラキラしていて、いろんなものに興味を向けるんですよね。何でも吸収しようとする、その輝きみたいな部分も歌詞に入れたくて、《透き通った瞳に映る》というワードを入れたり。そういう意味でも、子供に向けた楽曲ならではの歌詞になっています。レコーディングでも特に歌い方を作り込んだりはせず、いつもより少しトーンを上げて子供に語りかけるようにやさしく、明るくっていうのは意識して歌いました。

歌詞をそのまま辿ればメッセージが伝わる、ある意味で絵本のような曲ですよね。

あっ、そうです! 聴いていて絵が浮かぶような、絵本みたいな楽曲にしたいというのはありました。MVも今回は実写のドラマとアニメーションCGを融合させたものになっていて、私はまったく出演していないんですよ。ひとつの作品として完結する可愛らしいファンタジーになっているので、いつもの私のMVとは全然違う仕上がりになっていますね。

ちなみにChouChoさんご自身は子供の頃に『ウルトラマン』って観ていました?

弟がいるので、弟と父親と一緒に観ていました。内容については明確に覚えているわけではないんですけど、弟が人形で戦いごっこをしていたのはめちゃくちゃ覚えています。人形の身体がよく真っぷたつになっていて、無残な姿で遊ばれてるのを見ていた記憶がありますね(笑)。だから、エンディングを歌うと決まった瞬間に“すごい!”と思いましたし、いろんな人からも“おめでとう!”って言われたんです。そんなの初めての経験だったから、やっぱりすごいことなんだなぁって、あとからどんどん実感が湧いてきました。

でも、その“すごい”がプレッシャーにならず、ご自分の良さを自然体で発揮できているように感じます。

プレッシャーはあったんですけど、むしろ“期待に応えたい”という気持ちだったし、“子供たちにメッセージを伝えたい”というところに焦点を当てて作りましたからね。サウンド面で言うと、今回お願いしたAyasaさんのバイオリンが素晴らしいんですよ! もともとは素朴だった楽曲が彼女のバイオリンが入ることによってすごく豊かに、ドラマチックに変貌を遂げたので、そこも注目して聴いていただきたいです。特にアウトロはバイオリンがサビのメロディーを歌っていて、私もすごく好きな部分なんです。マスタリングの時に大音量で、良いスピーカーで聴いたら、それはもう感動で! なので、ぜひ音に包まれながら、フルサイズで最後まで通して聴いていただきたいです。
ChouCho
シングル「なないろのたね」

OKMusic編集部

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