ねじれたポップセンスで異彩を放った
モノクローム・セットの
『ヴォリューム、コントラスト、
ブリリアンス』
モノクローム・セットというグループ
79年末、アダム&ザ・アンツに在籍していたベーシストのアンディ・ウォーレンがハリントンの代わりに加入、グループはヴァージンレコードの傍系レーベルのディン・ディスクと契約した。1980年には待望のデビューアルバム『ストレンジ・ブティック』と2ndアルバム『ラブ・ゾンビーズ』の2枚をリリースするなど、精力的に活動。1981年末にJ・D・ヘイニーがグループを脱退するが、代わりにレキシントン・クレインが加入している。1982年、グループはチェリーレッドと契約し、3rdアルバム『エリジブル・バチェラーズ』をリリースするもののスクエアとクレインが脱退、代わりにキャリー・ブース(キーボード、フルート、ヴォーカル)とモリス・ウィンザー(ドラム。元ソフト・ボーイズ)が参加する。しかし、彼らもすぐに脱退。新たにリードギタリストのジェームス・フォスターとニック・ウェソロウスキーが加入するなど、そろそろグループの雲行きが怪しくなってくる。そんなこともあってか、グループの活動を総括するかのようにリリースされたのが本作『ヴォリューム、コントラスト、ブリリアンス』である。