寒さも吹き飛ばす大熱狂のアニソンの
パワー「ANIMAX MUSIX 2021」Part2ラ
イブレポート

有観客での開催は2年ぶりとなった「ANIMAX MUSIX 2021」が2021年11月20日(土)に神奈川県 横浜アリーナで行われた。今年は、ANIMAX MUSIX史上初となる1日2公演ということで、暦の上ではもう雪が降り始める頃にも関わらず、会場の熱気はすさまじく、改めてアニソンが持つパワーとオーディエンス達の気合いの入りようをまざまざと感じた1日だった。Part1、Part2と分けられた本公演には合わせて全19組もの旬なアーティストが集うということで、会場には多くのファンが駆け付けた。本記事ではPart1に引き続き、Part2の様子をレポートする。
今年のANIMAX MUSIXは2年ぶりの有観客での開催ということで、初となる1日2公演を敢行。まだPart1の興奮覚めやらぬ中、Part1同様にカウントダウン映像がオーロラビジョンに映し出されると、出演アーティストが1人ずつ紹介され、呼び込みの声とともにステージへと姿を現す。
Part 2では藍井エイル、ウマ娘 プリティーダービー 、小倉唯KARAKURI from Tokyo 7th シスターズGRANRODEO、JUNNA、DIALOGUE+、MachicoLuce Twinkle Wink☆Roseliaなど、Part1にも劣らない豪華10組が共演を果たした。
トップバッターを務めたのはMachico。TVアニメ『トロピカル~ジュ!プリキュア』の「Viva! Spark!トロピカル~ジュ!プリキュア」を歌唱し、まさにトロピカってる幸先のいいスタートを切ると、2022年1月より放送開始予定のTVアニメ『幻想三國誌 -天元霊心記-』の主題歌にタイアップが決まっている「ENISHI」を披露。作詞:ミズノゲンキ作曲:睦月周平のアニソン好きにはリリースが待ち遠しいタッグの楽曲に胸を躍らせると、2番手に登場したのはDIALOGUE+だ。
TVアニメ『超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!』OPで、彼女たちのデビューシングルでもある「はじめてのかくめい!」からステージをスタートさせると、TVアニメ『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』OPの「おもいでしりとり」のセンチメンタルあふれる歌声を会場に届けた。フレッシュな彼女たちのパフォーマンスを支える、確かな楽曲製作陣の厚みを改めて感じた所で、続いてはPart2最初のコーナーへ。
SNSなどで事前に募集していた人気投票で選ばれた楽曲をコラボ&カヴァーしていく「FAN SELECTION」のコーナーでは再びMachicoが登場し、TVアニメ『上野さんは不器用』の「閃きハートビート」を披露した。先ほど行われたPart1では、逆に伊藤美来がMachicoの楽曲をカヴァーする流れがあり、レーベルメイト同士の絆を感じさせるコラボレーションとなった。
続いては藍井エイル✕GRANRODEOという、これまた豪華な組み合わせで披露されたのは、TVアニメ『呪術廻戦』の「廻廻奇譚」。谷山紀章と藍井エイルの超絶歌唱に聞きほれることが出来るのもANIMAX MUSIXならではだろう。
『たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語』EDの「I'mpossible?」を引っさげ、Luce Twinkle Wink☆が登場すると、勢いそのままに、現在放送中のTV『新幹線変形ロボシンカリオンZ』から、最新ナンバーの「ターミナル〜僕ら、あるべき場所〜」を披露。
KARAKURI from TOKYO 7th シスターズとして、”ナナシス”内の双子ユニット「KARAKURI」を演じる秋奈が登場し「Winning Day」「AMATERRAS」といったダンスナンバーを披露。会場も一気にダンサブルな雰囲気に包まれていった。
ライブも中盤戦へと差し掛かったところで、JUNNAが登場。TVアニメ『海賊王女』OPテーマで彼女の最新ナンバーでもある「海と真珠」では、アリーナ全てを飲み込んでしまうような圧倒的な歌唱力を披露すると、TVアニメ『賭ケグルイ✕✕』OPでもある「コノユビトマレ」の最新アルバムに収録されている「コノユビトマレ -20✕20 ver.-」で歌い切り、持ち前の高い表現力を遺憾なく発揮してくれた。
続いてステージ上にウマ娘 プリティーダービーのメンバーが登場すると会場のボルテージも高まっていくのが感じる。この日はトウカイテイオー役のMachico、ゴールドシップ役の上田瞳、イクノディクタス役の田澤茉純、マチカネタンホイザ役の遠野ひかる、メジロパーマー役ののぐちゆり、ツインターボ役の花井美春、ダイタクヘリオス役の山根綺ら7名が出走した。2期OPの「ユメヲカケル!」、また2期挿入歌「winning the soul」と2期の楽曲で、あのアツい名シーンなどに想いを馳せた。
ウマ娘×小倉唯
再びカヴァーコーナーでは「お祭り!全力ペンライト SELECTION」と題して、みんなで盛り上がれる王道のアンセムアニソンカヴァーの企画が用意されていた。戸松遥の楽曲で、TVアニメ『となりの怪物くん』の「Q&A リサイタル!」をDIALOGUE+がたっぷり愛らしくカヴァーすると、Luce Twinkle Wink☆もTVアニメ『おそ松さん』の「はなまるぴっぴはよいこだけ」を披露し、声を出せない分ここぞとばかりに、全力でペンライトが振る参加者の様子が散見された。
またコーナーの最後には、再びウマ娘 プリティーダービーの面々が登場し、同作品にマンハッタンカフェ役で出演している小倉唯も加えた8名での「うまぴょい伝説」が披露されると、この日の横浜アリーナのボルテージも最高潮に達した。
Part1同様に登場したDJ和によるアニソンDJのコーナーがここで設けられると、まだまだ暴れ足りないぜ!と言わんばかりに元気いっぱいの参加者がペンライトを引き続き全力で振る姿が印象に残っている。
Roselia
Part1ではバンドリ!からPoppin’ Partyが登場したが、Part2ではRoseliaが登場。「PASSIONATE ANTHEM」で会場の心を一気にロックオンしていくと、「FIRE BIRD」をアツく歌い上げ、横浜アリーナに大輪の薔薇を咲き誇らせていく。
続いて藍井エイルが10周年の特別メドレーとして「MEMORIA」~「IGNITE」~「ラピスラズリ」の大ヒットナンバーを紡いでいくと、『BLUE REFLECTION RAY/澪』2クール目OP の「アトック」を披露し、横浜アリーナを青く染め上げていった。
最後の企画では、来年放送開始20周年を迎えるTVアニメ『機動戦士ガンダムSEED』が特集され、豪華メンバーでのコラボレーションも実現。GRANRODEOがSee-Sawの「あんなに一緒だったのに」を、JUNNAはSEEDDESTINYから「Life Goes On」を、そしてRoselia湊友希那役の相羽あいなとKARAKURI from Tokyo 7th シスターズとして出演した秋奈によるコラボで玉置成実の「Realize」をカヴァーすると、会場からは止めどない拍手が自然と鳴り響いた。
ライブも終盤戦に差し掛かり、小倉唯がTVアニメ『ジャヒー様はくじけない!』の「Fightin★Pose」を披露すると、続いて歌唱したのは1stアルバムリード曲「Happy Strawberry」。まさかのノンタイアップ曲でしかもライブとしても久々の選曲に会場は大いに沸き上がった。
GRANRODEO
この日の大トリを堂々と務め上げたのはGRANRODEOだった。アニメ『範馬刃牙』OPの「Treasure Pleasure」、続けてTVアニメ『黒神 The Animation』2クール目OP 「tRANCE」を披露すると「俺たちみたいなおじさんが最後でゴメンね~」と谷山と飯塚の軽妙なトークで会場を和ませる。「ウマ娘ちゃんみたいに可愛くはないけど……」という話題から「我々とちょっと名前が似てる」という実際の競走馬の話へ。完全に余談だが、翌日にその馬の引退試合が控えていたこともあり、意識しまくりの谷山の熱のこもったMCの甲斐もあってか(?)、実際に翌日のレースでは有終の美を飾っていたので見事なオチも付いたことだろう。最後はTVアニメ『黒子のバスケ』の「変幻自在のマジカルスター」を披露し、3時間ものステージもいよいよ大詰め。
Part1同様に出演アーティストが再びステージ上に全員集合すると、TVアニメ『ONE PIECE』の「ウィーアー!」を大合唱したのだった。Part1では「Believe」だったが、やはりこの6時間強にも及ぶ大舞台を締めくくるに相応しい、アニソンの中のアニソンと言えばこの曲だろう。まるでアラバスタ編の最後のように、演者も観客もみんなで天に向かって突き上げた握りこぶしこそが、この日の何よりの思い出となったことだろう。
レポート・文:前田勇介

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