パスピエの“ありのままの創作”。『
ニュイ』から探る今のモード|BIG U
P! Stars #69
新たな表現法を見出した「グッド・バイ
」
あと、今回は成田さんと一緒に書いた歌詞が結構あるんですよね。「言わなきゃ」もそうですし、「グッド・バイ」は成田さんが書いています。
そういう質感が好きですね。大胡田のことをイメージしながら、大胡田じゃ書かないだろう言葉を意識しました。
でも、自分のメッセージも入っているでしょ? それも凄く感じる。
うん、多少なりとも入っているね。
2017年にドラムが脱退してから、年々トラックで曲作りすることが制作の一部になってきているんですけど。バンドでありながらトラックっぽいアプローチをしていく時、親和性が高いのってやっぱりニューウェイヴだったりするんですよね。
New Orderは自分の好きな音楽のひとつですし、日本でも90年代前半のプロデュースワークの女性歌手のポップソングも聴いていたので、制作にトラックが入ってくることで、バンドだけだったら表現できなかっただろう余白がどんどん出てきていて。「グッド・バイ」はそのひとつかなと思います。
パスピエってちょっと陰鬱な色があると思うので、Depeche Modeあたりのニュアンスが出せればいいなと思って音作りしてました。
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