【仲村瞳の歌謡界偉人名言集】#231
シンガーソングライター・さだまさし

作詞家、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、バンドマン、振付師、……そして、歌手。きらびやかな日本の歌謡界を支えてきた偉人たちを紹介するとともに、その方々が発したエネルギー溢れる言葉を伝えます。常軌を逸した言動の裏に、時代を牽引したパワーが隠されているのです! このコラムで、皆様の生活に少しでも艶と潤いが生まれることを願います。

平和が脅かされるときは、音楽が止めら
れるとき

より

さだまさしは、原子爆弾の被爆地である長崎県出身ということもあり、自然災害での復興再生の支援活動にも積極的に関わってきた。音楽活動はもとより、様々な方法で“平和”のメッセージを発信し続けるさだ。このインタビュー記事では、さだの“平和”に対する想いが率直に語られている。今回の名言は、さだが「世界史を勉強していて、一つ発見したこと」として紹介した言葉。「それで今年(2021年)は意を決し、万全に万全を期してコンサートをスタートしました」という。「今だからこそ届けなくてはならない言葉がある」「やめるわけにはいかないんです」と使命感を持ち音楽活動を展開。「自由に自分の言葉で語り、歌う」ことは、平和の証のひとつであると教えられる記事である。
さだまさし
1952年4月10日生まれ、長崎県長崎市出身。シンガーソングライター、小説家、タレント、國學院大學、東京藝術大学客員教授。1972年、フォークデュオのグレープを結成。1973年、「雪の朝」でメジャーデビュー。1974年、第2作目のシングル曲「精霊流し」がヒットし、「第16回日本レコード大賞」作詞賞を受賞。1976年、グレープ解散後、ソロ活動を始める。1977年「雨やどり」が大ヒット。その後、山口百恵に楽曲提供した「秋桜」や、「案山子」「関白宣言」などヒットを連発し、アーティストとして不動の地位を築く。ドキュメント映画『長江』(1980年)により約30億円もの負債を背負うことになるが、それがきっかけで、日本で最も多くのコンサートを行っている歌手として記録更新中(2020年8月17日のチャリティーコンサートで4,425回を達成)である。手掛けた楽曲は、550曲をこえる。現在も、ミュージシャンはもとより、タレントや小説家とても精力的に活動を続けている。2022年3月23日、千葉県の市原市市民会館にて<さだまさし アコースティックコンサート>を開催予定。
仲村 瞳(なかむらひとみ)
編集者・ライター。2003年、『週刊SPA!』(扶桑社)でライターデビュー後、『TOKYO1週間』(講談社)、『Hot-Dog PRESS』(講談社)などの情報誌で雑誌制作に従事する。2009年、『のせすぎ! 中野ブロードウェイ』(辰巳出版)の制作をきっかけに中野ブロードウェイ研究家として活動を開始。ゾンビ漫画『ブロードウェイ・オブ・ザ・デッド 女ンビ~童貞SOS~』(著・すぎむらしんいち/講談社)の単行本巻末記事を担当。2012年から絵馬研究本『えまにあん』(自主制作)を発行し、絵馬研究家としても活動を続ける。2014年にライフワークでもある昭和歌謡研究をテーマとした『昭和歌謡文化継承委員会』を発足し会長として活動中。

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