サカナクションやアジカンのニューア
ルバムに、あいみょん、Mr.Children
の新曲など『New Music Wednesday [
Music+Talk Edition]』が今週注目の
新譜を紹介

毎週水曜日に更新! 話題の新曲を最速で知れる、Spotifyの人気プレイリスト『New Music Wednesday』を、ナビゲーターの竹内琢也が深掘りするポッドキャスト『New Music Wednesday [Music+Talk Edition]』。SPICEでは、同番組で紹介されている、プレイリストだけでは知ることのできないエピソードや、Spotifyのエディター(プレイリストを構成している人たち)のこだわりをピックアップして掲載。今週は、カバーを飾っているサカナクションのほか、Lucky KilimanjaroASIAN KUNG-FU GENERATIONのニューアルバム、あいみょんMr.Childrenの新曲に、海外からはマシン・ガン・ケリーの新譜など注目の新作12曲を紹介!
サカナクション「月の椀」
サカナクションが、ニューアルバム『アダプト』をリリースしました。「アダプト」は直訳すると「適応」で、サカナクションがコロナ禍にどう適応していくかを体現していくプロジェクトの名称です。このプロジェクトの中で、2021年11月にオンライン・ライブ、2021年12月から2022年1月にかけてアリーナツアーが行われており、ついにプロジェクト名をタイトルとするアルバムがリリースとなりました。「プラトー」、「ショック!」など全9曲が収録されています。
ミュージシャンはシングルリリースののち、アルバムを出して、ライブをして、オンラインライブをするという流れが一般的ですが、サカナクションはこのプロジェクトにおいてその逆を辿っており、山口一郎は「順番が変わっているっていう事象が『アダプト』のコンセプトであって、CDの作品自体がコンセプトっていうわけではないんですね」、「現象自体がコンセプトなので、その一部としてこの『アダプト』というアルバムがあるんだと考えてもらえたらありがたいかなと思っています」と語っています。加えてこのプロジェクトは、、第1章『アダプト』「適応」、第2章『アプライ』「応用」からなる2つのシリーズで構成されており、第2章『アプライ』では、第1章の作品・活動を経て、どのようにして時代に「応用」していくのかを示していくそうです。アルバム『アダプト』は来年リリース予定です。
Lucky Kilimanjaro「週休8日」
Lucky Kilimanjaroのサード・アルバム『TOUGH PLAY』がリリースになりました。アルバムは、昨年リリースした「踊りの合図」「楽園」や先月2月23日(水)にリリースした「果てることないダンス」を含む全13曲が収録されています。メンバーの熊木幸丸は、このアルバムについてのセルフライナーノーツでこう綴っています。
「好きなものは、年々多様化していると思う。みんな好きなものが違う。好きなものが違う中で、社会的な交わりを求めている。自分の内面にある「好き」を社会と接続する上で、他人には理解しづらい自分の「好き」を可視化するためには全員に説明できる物差しが求められることがある。お金や再生回数、いいねなどがそういったものになる。こういった定量的な評価が、その作品の価値を決めるものではないはずだが、そういった見方が生まれるようになる。自分の感情ではなく、定量的な評価へ従ったとき、僕らの救いは「どれだけ社会に認められたか」に依存するようになる。また、定量的な評価に従う作品づくりは内容が画一化しやすい。音楽でいえば同じ歌い方、楽器の使い方、コード、歌詞。そういったひとつひとつの要素の組み合わせで様々な感情を表現できるとおもっているし、オリジナルな表現を求めていくのがいいのだ、という土壌があって欲しいと思う」。
今回『New Music Wednesday』にリストインした「週休8日」は、「現代人は「ちゃんとしよう」としすぎていると思う。休みが足りないと思う。休め!」というメッセージが込められた楽曲です。Spotifyではプレイリスト『Electropolis』のカバーを飾りました。
あいみょん「双葉」
あいみょんの新曲「双葉」がリリースされました。「双葉」は、3月23日(水)に放送されたNHK『あいみょん18祭』にて披露された楽曲。この『18祭(じゅうはちフェス)』は2016年から開催され、過去にはONE OK ROCKWANIMARADWIMPS[ALEXANDROS]が出演し楽曲を制作しています。今回は放送に向けて日本全国の18歳世代(17歳~20歳)1,000人の参加希望者からメッセージやパフォーマンス動画を募り、あいみょんがその動画を観て楽曲を制作、『あいみょん18祭』本番では、あいみょんとリモートでつながった18歳世代1000人が「双葉」を大合唱しました。あいみょんは4月よりアリーナツアー『AIMYON TOUR 2022 “ま・あ・る”』を開催。全国14都市28公演を回る、あいみょん史上最大規模の全国ツアーを行います。
Mr.Children「永遠」
Mr.Childrenが配信中のNetflix映画『桜のような僕の恋人』に書き下ろした新曲「永遠」をリリースしました。Mr.Childrenの桜井和寿は、この曲に込めた思いを「過去の何処かに置いてきた何かが、忘れかけていた大切な何かが、この物語の中にある気がして、これでもかってくらい感情移入し、物語にシンクロさせてこの曲を制作しました」とコメント。映像とリンクした楽曲となっています。
更に今作は7年ぶりに小林武史とタッグを組んだ楽曲となり、桜井和寿は「今年はMr.Childrenとしてデビュー30周年にあたる年であり、久しぶりに小林武史さんと一緒にこの曲を作れたことは、自分達の音楽を再確認する大切な時間となりました」とも語っています。Mr.Childrenは2022年5月にデビュー30周年を迎え、4月23日(土)と24日(日)の福岡・福岡PayPayドームから6月18日(土)と19日(日)の大阪・ヤンマースタジアム長居まで、全国のドーム、スタジアム6会場にて12公演の全国ツアー『Mr.Children 30th Anniversary Tour 半世紀へのエントランス』を開催予定。さらに、デビュー記念日の5月11日(水)には2枚のベストアルバム『Mr.Children 2011 – 2015』『Mr.Children 2015 – 2021 & NOW』をリリース予定です。Spotifyではプレイリスト『Big in Japan』のカバーを飾っています。
マシン・ガン・ケリー「mainstream sellout」
マシン・ガン・ケリーが、自身6枚目となるニュー・アルバム『mainstream sellout』をリリースしました。アルバムにはウィロー、リル・ウェイン、ブリング・ミー・ザ・ホライズン、ブラックベアー、イアン・ディオール、ガンナ、ヤング・サグといったジャンルを超えた豪華ゲストが参加しています。ポップパンクサウンドへと大きく舵を切った前作『Tickets To My Downfall』から約1年半ぶりとなるスタジオアルバムで、今作もサウンドは前作のムードを引き継ぎ、2作連続のポップパンクレジェンド、ブリンク182のトラヴィス・バーカーとの共作です。
近年はオリヴィア・ロドリゴやゲイルなど2000年代ポップパンクシーンに影響を受けた新人アーティストが台頭し、アヴリル・ラヴィーンもポップパンク回帰のニューアルバムをリリースするなど、ポップパンクが出回っています。前作リリース時は単なるノスタルジックでしかなかったポップパンクが、シーンの最前線に来ている状況で発表された今作。注目度はもちろん高く、Spotifyでは各国の『New Music Friday』でカバーを飾っています。『New Music Friday Japan』内のパフォーマンスも高く『New Music Wednesday』にもリストイン、前週大きく注目を浴びた楽曲がピックアップされるプレイリスト『Next Up』のカバーも飾っています。リリース後のUKアルバムチャート中間集計では3位につけています。
Tokimeki Records「いつか (SOMEDAY) feat. tonun」
Tokimeki Recordsが「いつか(SOMEDAY)feat.tonun」をリリースしました。この楽曲は1980年に山下達郎がリリースしたアルバム『RIDE ON TIME』に収録されている楽曲のカバーで、過去には西城秀樹やEPOもカバーしています。今作にはSpotifyが選ぶ、2022年に飛躍が期待される注目の国内新進アーティスト10組『RADAR:Early Noise 2022』にリストインしているtonunがヴォーカリストとして参加、Tokimeki Recordsの作品ではお馴染みのひかりもコーラスで参加しています。tonunにとっては初となる「フィーチャリングゲストとして参加&カバー曲のリリース」となります。
オカモトコウキ「君は幻」
OKAMOTO'Sのギタリスト、オカモトコウキの新曲「君は幻」がリリースになりました。オカモトコウキは2019年リリースの『GIRL』以来となるセカンド・ソロアルバムを4月27日(水)にリリースすることが発表になっており、今作はそのアルバムからの先行シングルとなります。SuchmosTAIKINGがギターで参加しています。プレスリリースによると、アルバムは楽曲の約半数をSANABAGUN./Ryozo Bandの大林亮三と共作し、Jazzやレアグルーブ、Funkなどの要素が増したサウンドの様。Spotifyでは日本のシンガーソングライターの楽曲を特集するプレイリスト「ブルーにこんがらがって」のカバーを飾っています。
Deep Sea Diving Club「FLACTAL」
福岡発の4人組バンドDeep Sea Diving Clubのファースト・アルバム『Let's Go! DSDC!』がリリースになりました。アルバムから「FLACTAL」が『New Music Wednesday』にリストインしています。「TENJIN NEO CITY POP」を掲げ、ロック、R&B、ジャズなどジャンルレスな音楽を演奏するDeep Sea Diving Clubにとって結成3年目にしての初のフルアルバムとなります。アルバムには同じく福岡出身のRin音kiki vivi lilyやMichaekl Kanekoなどが参加。歴代配信シングルに新曲を加えた全16曲収録のフルアルバムとなっています。
NCT DREAM「Glitch Mode」
韓国のボーイズ・グループ、NCTの派生ユニット・NCT DREAMが、2ndフルアルバム『Glitch Mode』をリリースしました。昨年リリースした アルバム『Hot Sauce』以来の新作となります。今回のアルバムには、『New Music Wednesday』にリストインしているタイトルトラック「Glitch Mode」をはじめ全11曲が収録。先行注文数では商業的な成功を収めた前作の171万枚を超える、203万枚という数字を叩き出し、自己最高記録を更新しています。「Glitch Mode」は、サビの歌詞とチャンティングが強力な中毒性を持つヒップホップダンス楽曲で、好きな相手を見たらバッファリング中のように固まる様子を歌詞で表現した楽曲です。Spotifyではプレイリスト『K-Pop Fresh』のカバーを飾っています。
Bleecker ChromeBurning Fuel」
Bleecker Chromeのファースト・アルバム『SEVEN THIRTY ONE』がリリースになりました。Bleecker Chromeは、Spotifyが2022年に躍進を期待するアーティスト10組『RADAR: Early Noise 2022』にも選出されたXinとKENYAで構成される2人組で、今年に入ってテレビアニメ『新テニスの王子様 U-17 WORLD CUP』のオープニングテーマ「I can fly」をYOSHIKI EZAKI✕Bleecker Chrome名義で担当したことも発表されています。先行でリリースされていた「Alive」、「U」、「STARR」など全13曲が収録。Spotifyではプレイリスト『RADAR: Early Noise』のカバーを飾っています。
日食なつこ「√-1」
日食なつこのニューアルバム『ミメーシス』がリリースになりました。前作『アンチ・フリーズ』から1年も経たないうちにリリースされた自身4枚目のフルアルバムとなります。アルバムタイトルの『ミメーシス』は日本語にすると「擬態」。コロナ禍によって莫大な時間を手にしたという日食なつこが、さまざまなジャンルからさまざまな感性を吸い上げ、「この世界たちをいま音と言葉で自分なりになぞったら絶対面白い曲が書ける!」という強いアウトプット欲のなかで制作された楽曲が収録されています。収録曲には2021年4月に実施したクラウドファンディングプロジェクトで制作されて以降、 一般流通や配信もされていなかった楽曲「必需品」や、アルバム仕様にバージョンチェンジされたTVCM曲「hunch_A」、前作に続き海外クリエイターとのコラボ制作曲「最下層で」など全13曲が収録されています。『New Music Wednesday』には「√-1」(読み: ルートマイナスイチ)がリストイン。プレイリスト『She Rocks』のカバーも飾っています。
ASIAN KUNG-FU GENERATION「星の夜、ひかりの街 feat. Rachel, OMSB」
2021年に結成25周年を迎えた、ASIAN KUNG-FU GENERATIONが10枚目となるアルバム『プラネットフォークス』をリリースしました。前作『ホームタウン』以来、約3年3ヶ月ぶりとなるオリジナルアルバムで、14曲という収録数は過去最多となります。アルバムには、リリースに先駆けてリリースになった「You To You」に参加しているROTH BART BARONのほか、Rachel(chelmico)、OMSB(SIMI LAB)、塩塚モエカ羊文学)などがゲストとして参加。『New Music Wednesday』には「星の夜、ひかりの街 feat. Rachel, OMSB」がリストインしています。Rachelは中学時代に「ASIAN KUNG-FU GENERATIONに出会って、一気にロックの方向に進みました」と過去にインタビューで語っており、自身のルーツ的存在のバンドとの初コラボとなります。Spotifyでは日本のロックシーンの話題曲を集めたプレイリスト『J-Rock Now』のカバーを飾っています。
文=竹内琢也、Y.SHOGO

『New Music Wednesday [Music+Talk Edition]』とは……
毎週水曜日に、その週リリースされた注目の新曲を中心に更新される、Spotifyのプレイリスト『New Music Wednesday』をさらに深掘りするSpotify公式ポッドキャスト。この番組をチェックすると話題の新曲をいち早く、そして詳しく知ることができて、今の音楽シーンがまるわかりに。あなたの通勤、通学、スキマ時間に無料で聴くことができるので是非チェックを。また番組では、Spotifyアプリの「Q&A」からメッセージやリクエストも募集中。あなたのオススメ曲や思い出ソングが紹介されるかも!?
今週のメッセージテーマは・・・「あなたの好きなカバーソングは?」

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