ももすももすの
『きゅうりか、猫か。』
- #6 手塚治虫/ばるぼら -
シンガーソングライターの“ももすももす”が、音楽・アート・映画・書籍など、毎月好きな芸術作品を紹介する連載コラム。
みなさん、こんにちは。
春夏秋冬ほとほとしているももすです。
ほとほととは、頭の中の大きな部分のところがぽっかり空いていて、勝手に入ってきた憂鬱やのほほんとした考えが、四肢を動かしている状態のことを指します。
毎日どうにか立ち上がって、その辺にある文字を掴んで、壁に投げて、跳ね返ってきたそれを、ぱくりと食べたり、見た夢の中で、自分のおでこにある古傷がもっと大きくなったりしたのを、憂いたりしています。
わたしがいつも同じ前髪をしているのはそのせいだったりします。人にはそれぞれ隠しているものがあって、それは言葉だけではなくて、体の一部だったりもしますね。
さて、本題に入りましょう。
今日紹介するのは、手塚治虫のばるぼらという漫画です。
この漫画は、作家である美倉洋介がアルコール中毒のばるぼらという女の子を拾い、最初は煙たがっていたのですが、やがて離れられることのできない存在になり...というお話です。
春夏秋冬ほとほとしているももすです。
ほとほととは、頭の中の大きな部分のところがぽっかり空いていて、勝手に入ってきた憂鬱やのほほんとした考えが、四肢を動かしている状態のことを指します。
毎日どうにか立ち上がって、その辺にある文字を掴んで、壁に投げて、跳ね返ってきたそれを、ぱくりと食べたり、見た夢の中で、自分のおでこにある古傷がもっと大きくなったりしたのを、憂いたりしています。
わたしがいつも同じ前髪をしているのはそのせいだったりします。人にはそれぞれ隠しているものがあって、それは言葉だけではなくて、体の一部だったりもしますね。
さて、本題に入りましょう。
今日紹介するのは、手塚治虫のばるぼらという漫画です。
この漫画は、作家である美倉洋介がアルコール中毒のばるぼらという女の子を拾い、最初は煙たがっていたのですが、やがて離れられることのできない存在になり...というお話です。
美倉洋介も芸術家として、ほとほとしていたのだと思います。頭の中の大きな部分が空いていて、その中に一度ばるぼらが入ってしまったらもう抜け出せない。そしてばるぼらは自在に動き回り、自分の作品への影響ももたらすのだから、尚更です。
わたしが美倉洋介でもばるぼらという女の子を愛してしまうと思います。いざとなったらなにをしでかすか分からない、いくら呑んだくれでも作家としての自分の御守りになってくれる、そんな存在は他にはないでしょう。
そして、手塚治虫先生の、芸術がもたらす狂気を描き方は素晴らしいと思います。所々出てくるヴェルレーヌの詩も、わたしの心を優しく覆ってくれました。
いつかヴェルレーヌの詩集も紹介したいと思います。
それではまたどこかでお会いしましょう。
おやすみなさい。
わたしが美倉洋介でもばるぼらという女の子を愛してしまうと思います。いざとなったらなにをしでかすか分からない、いくら呑んだくれでも作家としての自分の御守りになってくれる、そんな存在は他にはないでしょう。
そして、手塚治虫先生の、芸術がもたらす狂気を描き方は素晴らしいと思います。所々出てくるヴェルレーヌの詩も、わたしの心を優しく覆ってくれました。
いつかヴェルレーヌの詩集も紹介したいと思います。
それではまたどこかでお会いしましょう。
おやすみなさい。
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