すとぷり「いつだってジェルくんの居
場所は僕たちのところにあるから」 
笑顔と涙にあふれた初の5大ドームツ
アー最終日・ベルーナドーム公演をレ
ポート

すとぷり DOME TOUR 2022 すとろべりーめもりー Vol.Next!!!!

2022.8.28 ベルーナドーム
「ジェルはずっとすとぷりだよ」
8月27日&28日に埼玉・ベルーナドームにて行われた、初の5大ドームツアー『すとろべりーめもりーvol.Next!!!! 』ファイナル公演最終日。この日をもって無期限で活動休止することとなったジェルに、さとみが贈った言葉だ。メンバーも、すとぷりすなー(すとぷりファンの呼称)も、想いは同じ。最強エンターテイナーとのしばしのお別れ。笑顔と涙にあふれたこの日の模様をお伝えする。
大きなステージに、センター&左右あわせて5つの大型LEDビジョン。「世界を変える!」それを成し遂げてきたグループの足跡をぎゅっと詰め込んだオープニングムービー、カウントダウンを経て、眩い光に包まれたステージにメンバーが現れた1曲目は、8月1日に配信限定リリースされた1st EP『Are You Ready?』に収録の「Strawberry Kiss」だ。歌声をつないで重ねて、手を振りながらゆっくりと大階段を降りてくる、白いジャケットがよく似合う5人。紙吹雪のように舞う細かな銀テープがきらきらと輝き、満員の客席ではメンバーカラーを灯したペンライトが大きく揺れている。初のベルーナドーム公演はチケットをソールドアウトさせられずに悔し涙を流したメンバーだが、3年経って、本当にたくさんの人に愛されるグループになったのだ。
さとみ&るぅと、ジェル&ころん&莉犬の2手に分かれてステージ両サイドへと向かったのは「パレードへおかえり」。客席を奥まで見渡しながら、元気よくジャンプもしながら、歌声と想いを届けていく。
すとぷり
「すごい景色!」「ペンライト、めちゃめちゃきれい!」と口々に感動の声を漏らした5人、トークになると相変わらず賑やかだけれど。ステージに出る直前、気合い入れの円陣を組んでいるときに「ジェル、なんなら泣いてた。もっと言うところちゃんも泣いてた」ことをるぅとが明かし、「いろんな感情を持ちながらここに立ってます。確実に言えるのは、最高のラストにしたいっていうことです!」と決意をにじませたさとみ。やっぱり、メンバーもすとぷりすなーも万感胸に迫る1日だ。
「ギンギラ銀河」「スキスキ星人」では、ジェル&さとみ&るぅと、莉犬&ころんの2手に分かれ、ステージ両サイドから電飾が派手に光るフロートに乗り込んでアリーナ外周通路へ! 2台のフロートがアリーナ後方のサブステージに連結、5人が再びそろった「ストロベリー☆プラネット!」では、上昇するサブステージで5人が笑顔で歌って、跳ねて、ラストのポーズをきめて、<絶対的なドキドキ>がますます高まっていく。
すとぷり
ぴったりそろったダンス、甘く優しい歌声で「みんなを笑顔にする魔法」をかけたのは、すとぷりを音楽面で牽引するるうとが手がけた「Strawberry Smile Magic」。2台のフロートでメインステージへとゆっくり戻った「はりーはりーらぶっ」「アモーレ・ミオ」では、たっぷりファンサ。「みんなニッコニコだったね」「みんなかわいい!」「目が合って笑ってくれるのがガチで嬉しいね!」というメンバーの言葉からも、すとぷりすなーへの愛がひしひし伝わってくる。
「ここからはしっとりした曲を。いろんな想いを込めたこの曲、今日みんなに届けたいです」とさとみが前置きしたのは、『Are You Ready?』に収録のるうとが手がけた「シルベボシ」。いくつもの岐路に立たされる人生、それは交わったり、離れたり、また出会ったりするもの。そんなことを思いながら、5人の切なくて温かい歌声、<何もが 変わっても 変わらない 確かな《道しるべ》>というフレーズに、どうしたって心が動く。

すとぷり

メロウなテイストにメンバーのラップが心地よく絡む「33414」。スタイリッシュなブラックの衣装に着替えてダンサーを従え、艶っぽい歌声とダイナミックなダンスで魅せた「Ride on Time」。ステージにいくつものファイヤーボールが豪快に噴き上がった「僕らだけのシャングリラ」をはさんでの、映像演出も和テイストに振り切った「星の如く」。『Are You Ready?』に収録の色彩豊かな曲たちもまた、ライブでとても映える。もともと表現の幅が広いすとぷり、リリースを重ねるたびに新たな挑戦を重ねているな、かわいいもかっこいいも極めてしまうグループだな、ともあらためて思う。
ひとたびみんなでしゃべり出したら、かっこいいから面白いへ一直線な5人。今度は個人トロッコで、アリーナの内側通路へ。アリーナ中央通路でトロッコが横に並んだ「シンドロームラブ」「Very」。メインステージへとトロッコがゆっくりと戻った「GO GO CRAZY」と、ブラック衣装に身を包んだメンバーのファンサに、ドキドキが止まらない。
すとぷり
本編最後のブロックでは、それぞれのメンバーカラーを配した純白衣装にお召し替え。<君>への愛を誓う「プロポーズ」、<365日君のそばで生きるよ><ずっと一緒だよ>と約束した「Prince」。王子様が目の前にいる。
さらに、またまた個人トロッコでアリーナ通路へと向かった「パレードはここさ」、アリーナ中央通路にトロッコが並んだ「大好きになればいいんじゃない?」。できるだけみんなの近くへ、というその気持ちがなによりも嬉しい。本編ラストの「青春チョコレート」で届けてくれた5人の<大好き>もまた、すとぷりすなーの幸せの素だ。
すとぷり
アンコールを求める拍手に応えてステージに現れた5人。「濃い夏だった」と振り返りながら、それぞれの想いを言葉にしていった。
さとみ「今日は本当にみんな来てくれてありがとう。みんなが支えてくれたからこの最高の景色があるわけで、感謝しかありません。心の底から、俺たちのことを好きでいてくれてありがとう。ジェルはすとぷり結成からずっと一緒にいてくれたから……すごく寂しい。でも、休むっていう決断はちゃんと応援したいし、ジェルが帰る場所をいつまでも守り続けていきたいです。ジェル、ありがとう。今日のライブがみんなの心にずっと残りますように」
るぅと「ドームツアーの最後、僕はやっぱり自分が作った音楽を届けられるライブが好きだな、特別な場所だなって思いました。ジェルくんは、今日でいったん活動をお休みします。やっぱり寂しいし、哀しい。6年以上、一緒に進んできた仲間だし家族だから。でも、大切な存在だからこそ、ゆっくり休んでほしい。そして、そばで応援してくれる特別な君へ、伝えたい。僕はどんなことがあっても、すとぷりを止めません。これからも君と一緒に未来へ進み続けます」
莉犬「3年前のリベンジできるこの日が早くきてほしい気持ちと、ジェルくんとまだまだ一緒にいたい気持ちと、いっぱいいっぱいになりながら素敵な夏にできたと思います。本当に楽しかった。だからこそ、寂しいと思ってしまう自分もいて。でも、ジェルくんと俺たちは仲間だから。夏が終わって、きっとみんなも不安な気持ちがあると思うけど、すとぷりとリスナーのみんなで、一緒に未来を作っていこう。みんながいれば、これからも全力で頑張っていけます」
ころん「ジェルくんは、人一倍メンバーを、みんなを笑わせたいっていうエンターテイナー。勇気を振り絞って下した決断、ちゃんと受け止めて、前に進んでいきたい。ジェルくんがいてくれなかったら、すとぷりはここまで大きくなっていないし、ジェルくんは大切な家族です。なにかあったら、しょうもないLINEでもいいから送ってきてくれよ。いつだってジェルくんの居場所は僕たちのところにあるから。ジェルくんがお休みしている間は、僕たちが最強エンターテイナーとして精一杯みんなに楽しいを届けるので。受け取ってくれたら嬉しいです」
ジェル「活動休止の発表を見て、全部辛かったんだな、苦しかったんだなって心配をしている子もいるかもしれないけど、それは全然違って。無理してでも、身体に影響が出ても、みんなの気持ちに、笑顔に応えたかったんです。この6年間、メンバー、リスナーのみんなと一緒に作ってきた思い出は、全部が宝物。本当に、たくさんの宝物をありがとう。そして、なーくん。俺をすとぷりにしてくれて、輝かせてくれて、本当にありがとう。これまでもこれからも、メンバーみんなのこと、ずっと大好きです。この気持ちと思い出が変わることはありません。あらためて、すとぷりでよかったって心から思います」
涙を流しながら胸中を吐露したジェルを、「よく頑張ったな」と囲むメンバー。「仲間ってええな」と笑顔も見せて、5人の表情はなんだか清々しい。その上で告知されたのは、すとぷりが前に進むための3つの重大発表。4thフルアルバム制作決定、2023年1月より初の全国アリーナツアー開催、初の地上波冠番組決定。「応援しすぎて休めないかも(笑)。本当に、心の底から応援してます」と、ジェルも嬉しそうだ。
すとぷり
るうとが手がけた「パレードはここから」では、メンバー全員同じフロートに乗り込み、アリーナ外周へ。「おかえりらぶっ!」、「StrawberryPrinceForever」に至るまで、すとぷりすなーへ全力で愛を注いだ5人である。
離れていても、心はひとつ。“君”を笑顔にするため、楽しませるため、すとぷりはなにがあっても進み続ける。

文=杉江優花 撮影=東美樹、原田圭介、小瀬広明

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