土屋アンナ × The Soap Girls 公式
インタビューが到着 合言葉は"マジ
ソンケイ"、シンクロする両者の語る
ことは

土屋アンナといえば、タレントのイメージが強いのだが、彼女の音楽に対する想いの深さはとても奥深い。彼女が10代の頃、誰もが憧れるカリスマモデルとしてモデル界のトップに君臨していた土屋は、2002年の12月にOblivion Dustのギタリスト・KAZとSpin Aquaというロックユニットを結成し、ガッツリと音楽にのめり込んでいくことになったのだ。 2004年5月、映画『下妻物語』と『茶の味』に出演し、女優デビューを果たした土屋は、深田恭子とともにダブル主演を務めた『下妻物語』で、日本アカデミー賞新人賞・助演女優賞、ブルーリボン賞最優秀新人賞をはじめとする2004年度の映画各賞を8つ受賞するという快挙を成し遂げ、その活動の幅を広げていった。

そして今回、南アフリカのロックユニット・The Soap Girlsの初来日公演の対バンツアーのトリを務めてくれることとなった。『下妻物語』を見て、女優としてもアーティストとしても強い憧れを抱いていたというThe Soap Girlsのミリーとミー。
言葉の壁、育った環境の違いがあるにも関わらず、ここまで重なる想いがあったのか!? と思うほどのシンクロ率。意気投合しまくった土屋アンナ✕The Soap Girlsの対談をお届けしよう。
――ミリーとミーは、アンナのことを昔から知ってくれてたみたいよ。
土屋アンナ:そうなの!?
ミリー:はい! お姉ちゃんの影響でこの世界に入ったんですよね。
土屋アンナ: あ、そう! 本当に知ってくれてる!
ミー:『下妻物語』は本当に素敵でした! 本当に可愛い!
土屋アンナ:うわっ! 『下妻物語』とか知っててくれてんの!?
ミリー:『下妻物語』本当に最高です! あれは、アンナさんが幾つのとき?
土屋アンナ:『下妻物語』は18歳くらいじゃない? でもね、あの映画のおかげで悪役ばっかり来るようになったからね〜!
ミリー&ミー:あははは。でも、とても似合ってますよ!(笑)
土屋アンナ:え!? 何? 悪役が? 何よ、それ(笑)! まぁね、このダミ声でプリンセスってのもねぇ〜(笑)。
ミリー&ミー:あははは。
ミー:でも、私は太い女性の声が大好きだから、アンナさんの声も大好きです! 迫力のあるプリンセスも似合うと思うわ(笑)!
土屋アンナ:あら、そう? 嬉しいじゃな〜い! まぁでも、あのあと(『下妻物語』のあと)すぐに出産してるからね!(笑)
ミリー:おぉ〜! 本当にパワフルですよね! ママをしながらも精力的にタレントとしても活動しているし、更に最高のロックをしているアンナさんは本当に(日本語で)ソンケイシテイマス!
土屋アンナ:マジ!? 超嬉しいじゃん!
ミー:マジ?
土屋アンナ:そう。マジは、そうねぇ〜、なんて説明すんのよ、マジって(笑)。“本当に”って意味かな。
ミリー&ミー:おぉ〜。(日本語で)ホントウニソンケイシテイマス!
土屋アンナ:“マジソンケイ!”だね!
ミリー&ミー:(日本語で)マジソンケイ!
土屋アンナ:(両手で胸を叩いて悪魔マークをしながら)マジソンケイ!
ミリー&ミー:(アンナのジェスチャーを真似て)マジソンケイ!
土屋アンナ:そうそうそう! いいじゃ〜ん! それ、流行らせて!
ミリー&ミー:ソンケイは、最初に覚えた日本語でした!
土屋アンナ:そうなんだ! またマニアックな日本語から覚えたね! 私もThe Soap Girlsのことマジソンケイ! めっちゃ音カッコイイじゃん! スタイルも最高だよ! こんなに細くて可愛いのに、音、エグイよね! 最高にカッコイイ! 私もガチの対バンすることがないから、久しぶりに血が騒いでるからね!(笑) ウチのメンバーも相当血が沸いてるよ!
ミリー:嬉しいです! 今回本当に対バン出来て嬉しいです!
ミー:私も! とにかくこうして会えたことも嬉しいし、ましてや対バン出来るって、本当に嬉しい!
土屋アンナ:ありがと! 私も同じだよ! 嬉しい! ねぇ、2人は南アフリカの出身なんでしょ? 南アフリカってどんなところ?
ミー:とても景色の綺麗なところです。でも、普通に買い物に行って強盗に遭ったりもする感じのちょっと治安の悪さもあるし、家に帰ったら部屋の中に野生の猿が居たりする様なところよ(笑)。
土屋アンナ:え!? マジっ!?
ミリー:マジ(笑)。
土屋アンナ:なかなかサバイバルだね、南アフリカ! なんかめっちゃ興味湧いてきた! 2人はずっと昔から一緒に活動してるの?
ミー:そう。私が6歳、姉のミリーが7歳の頃から路上で石鹸を売っていたんだけど、お客さんに石鹸を買ってもらうために、路上でパフォーマンスをする様になって、それからずっと2人でやっているの。
ミリー:私が12歳、ミーが11歳の頃からレコーディングをし始めて、音楽に携わる様になったの。自分達でサウンドを作る様になったのもその頃から。
土屋アンナ:すごい若い頃から自分の道を見つけてたんだね。偉いね。アンナなんて11歳とか12歳の頃とか、本当に何にも考えてなかったから。日本は昔から好きだったの?
ミリー:大好きでした、2人とも。
ミー:日本のカルチャーが本当に好き。ちゃんと個人の主張も通って、個性もちゃんと受け入れられている気がしたの。日本の景色や文化も本当に大好き。
ミリー:日本のファッションもとても個性的で好きなの。世界の何処にもない個性が日本にはあるわ!
土屋アンナ:自分が日本に居るとあんまり分からないけど、そうなのかもしれないよね。昔、何年前だっけ? 私が現役でモデルをやってた頃は、今よりももっとすごかったよね? あれ、どれくらい前だろう?
――10年以上前かもね。
土屋アンナ:そうだよね。昔、マリリン・マンソンを表紙にした本作ったときに、そこにアンナも出してもらったんだよね。
――懐かしいね。まさにあれは、「ファッションと音楽とカルチャー」に焦点を当てて作った本だったんだけど(筆者が作った企画本)、絶対にアンナには出て欲しくてオファーしたんだよね。全てに精通してる人だと思ったから。
土屋アンナ:いろんな雑誌に取材してもらっているけど、あの本のことは本当に今も覚えてる。ファッションと音楽とカルチャーって、すごく精通しているものだと思うの。絶対に育った環境とかって、その人の考え方を養うから、伝えたいことやいろんなことがとても深く伝わるところになってくると思うの。思想や主張にも繋がるところだと思うからね。ファッションもそう。その人を映すものだからね。
――そこは本当に切り離せないところでもあるからね。アンナとの出逢いはSpin Aquaだったね。Oblivion DustのギタリストのKAZさんとのユニット。
土屋アンナ:そうそう。あの頃はもっとファッションが個性的な時代でもあったよね。ゴシックやギャルやロリータや、本当にもっと自由だったし、みんなもっとそこに興味があった気がする。でも、最近はなんか大人しくなっちゃった気がするんだよね。あんまり主張がなくなっちゃって来たんじゃないかって思うくらい。
ミリー:そうなの? 今の日本も十分に個性的だと感じるけど。10年前がもっとすごかったとしたら、その時代に日本に来てみたかった。
ミー:本当に。でも、今も日本は十分刺激的よ。海外で個性的なファッションをすると、ちょっと驚かれてしまうから。
土屋アンナ:そうなの? なんか逆な気がするけど、まぁ、そうか。たしかに、ゴシックやギャルやロリータみたいなのって、海外には居ないのかもね。たしかに。海外からしたら、それこそが日本の文化なのかもね。
――そうだね。もう私達はそれが当たり前の世界になっているから、そこを特別視しないからね。
土屋アンナ:そうだよね。てか、逆に日本人は海外への憧れが強かったりするもんね。じゃあ原宿は2人にとって、すごく行ってみたかった場所なんだね?
ミリー:そう! 本当に行きたかった場所。
ミー:憧れていた場所でした! たくさん買い物しました! お金が無くなっちゃうくらいいっぱいいろんなものを買ったの! この服も原宿で買ったし、この靴(エナメルの厚底靴)もミリーとお揃いで買ったの!
土屋アンナ:可愛いじゃん! 似合ってるよ! 日本で買ったんだね! よくサイズ合ったね! 私も結構靴のサイズデカイから欲しい靴見つかんないんだけど、私の好きな感じは可愛いよりカッコイイ感じだから、意外とメンズで見つかることが多いけど、可愛い靴は小さいサイズが多そうだもんね。
ミリー:そう! ビックサイズだからなかなか可愛い靴が無いんだけど、これはサイズも合ったし、お揃いで買ったの!
ミー:この靴は日本の文化を取り入れたものだと思うの。
土屋アンナ:日本の文化?
ミー:そう。日本の舞妓? 舞妓の靴からアイディアが来てると思うの。
土屋アンナ:え!? あぁ! 舞妓さんの履いてる下駄(おこぼ)のこと!? あ〜、なるほどね! たしかに、そうかもね! でも、2人は自分らしい着こなしを上手くしているからすごく素敵だと思う。
ミリー&ミー:ありがとうございます!
ミー:男性っぽいカッコイイスタイルも大好きなんだけど、ただカッコよく着こなすのはつまんないの。カッコイイものに甘い感じをプラスするのが好き。マイケル・ジャクソンとバービーとマリリン・マンソンを全部ひっくるめた感じのファッションが大好きなの! プリティ、タフ、が混ざったものが好き!
土屋アンナ:分かる〜〜〜〜〜!
――激しく共感したね(笑)。
土屋アンナ:いや、これは激しく同感でしょう!
――めちゃくちゃ分かるよね。革ジャンにレースのワンピースとか、デニムにフリフリのブラウスとか、最高!
土屋アンナ:そういうのね! 好き好き!
ミリー&ミー:大好き!
土屋アンナ:これは相当共感度高いよね〜! 2人のファッションを流行らせて欲しいよ!
――ミリーとミーのスタイルはエロスじゃないんだよね。本当に2人はしっかりとした主張を持っている。The Soap Girlsとして伝えていきたいこととリンクしているんだよね。
ミリー:そう。エロスではないの。ただ、ありのままの自分で居たいだけ。
ミー:私達がThe Soap Girlsを通して伝えていきたいことは、まさにそこなの。自由ということがテーマなの。
土屋アンナ:そうだね。目に見えている部分だけで判断するのではなく、ちゃんと中身を見るべきだってところにも繋がっている気がするね。でも、そのThe Soap Girlsの主張って伝わってると思うよ。だって、エロくないもん。セクシーじゃないっていうのは、褒め言葉になるのかどうか微妙だけど(笑)、セクシーなんだよ、もちろんセクシーなんだけど、エロくない。下品じゃない。ちゃんとそこに主張があるからすごく人間として美しいんだと私は思うよ。
ミリー:アンナさんは本物です。
ミー:本当に考え方も人間性も本当に素敵。
土屋アンナ:嫌だ。そんなに褒められた人間じゃないんだけど〜(笑)。
――いやいや、本当にそう思う。アンナが怒るときは本当にちゃんと理由があるときだし、アンナは本当に裏表が無いからね。昔から変わってない。子供の頃からずっと真っ直ぐで天真爛漫で、すごく人間らしく生きてるなって思う。だから子育ても、“対人間”として向き合っているんだろうなって感じるからね。ミリーもミーも、このツアーでずっと一緒に居るけど、本当に心から優しいの。2人がベジタリアンになったのも、動物愛護の想いが強いからで、それは決してファッションでは無いということ。それぞれの考え方や表現方法は違うけど、ミリーとミーとアンナは、すごく深いところで通じ合う共通の想いがあるように思うんだよね。本当に人間として優しいし、すごく自然体。
土屋アンナ:なんか照れるじゃんか!
――まぁ、その分、アンナはじゃじゃ馬でもあるから、マネージャーさんとかは管理が大変だと思うけどね。
ミリー&ミー:あはははは。そうでしょうね〜(笑)。
土屋アンナ:ちょっと〜! 何よ〜! ごくごく自然に生きてるだけなんで(笑)。子育てもめっちゃ楽しいよ! 日に日に言葉が通じる様になってるから、対等に話せるし、1人の人間が育つってこういうことなんだなって思う。本当に楽しいよ。
ミリー:本当に素敵。
ミー:アンナさんは本当に話していて気持ちを開くことが出来ます。
土屋アンナ:本当!? めっちゃ嬉しい! でもさ、世の中っていろんな偏見があるよね。激しい音ってだけで拒絶されたりもするでしょ。暴力的なことを歌っているんじゃないかとか、誤解もあると思う。でも、私達がロックという激しい音楽を選び、そこの中にどうしても伝えたいものが詰め込んでいる訳じゃない。届かない想いもあると思うの。人間だから好き嫌いはあるからね。でも、こういうジャンルの中にも、ちゃんとした主張があって、本当に伝えたい深いメッセージがあるんだよっていうことを知ってもらったら、絶対伝わると思うんだよ! だからさ、やろう! 一緒にやっちゃおうぜ! The Soap Girls!
ミリー:うん! 抵抗もね、ずっとずっとやり続けていれば、いつかは届くし、伝わると思うの。本当に届けたいの。
土屋アンナ:やろう!
ミー:一滴の水も、ずっと同じところに落ち続けていたら、いつかコンクリートも突き抜ける力になるのよね。
土屋アンナ:そう! 本当にその通り。曲げちゃダメ。自分がいいと思って信じた道は貫かなくちゃ! いや〜、ちょっとミー、いいこと言うね! 私、本当に人生いろいろあったから、挫けそうになったりすることもあるけど、今の言葉でやっぱ自分を貫いて生きようって思ったよ! ありがとう!
ミー:いえいえ、こちらこそ!
ミリー:アンナさんと話していると元気になるし、自分達を信じてきて良かったって思える。
ミー:何が起こっても、それが将来的に意味のあるものになるんだと思っているの。心が折れることもあるかもしれないけど、自分が信じていることを貫いていけば、そこにいつか意味が出てくるんだと思うの。
土屋アンナ:間違いない。間違いないよ。その通り。すごい。めっちゃ頭いいじゃん!
ミー:あははは。ありがとう。
ミリー:女性は頭いいんだよ!
土屋アンナ:いやぁ〜。そうでもないよ(笑)。たま〜に、は? っていう人も居るからね(笑)。
ミリー:あははは。そうね。そこは男性・女性じゃないのかも。みんな平等だったりするのかもね。でも、たしかに、男性を喜ばせるだけしか考えていない女性もいたりするから、同じ女性でも考えが合わないことはあるでしょ。でも、ちゃんと自分を持って、自分らしく生きていれば、頭が良くなると思う。そこは男女ではなく人間という括りなんだと思う。本当に力の差はあるけど、考えや表現に差はないからね。
土屋アンナ:そうだね。やっぱり、平等とはいえ、男女は違う生き物でもあるからね。女性は子供を産めるけど、男性は子供を産めないって違いはある訳だからさ。女性は結婚して子供を産むと、どうしても自分の自由を奪われてしまったり、“いいママじゃなきゃいけない”ってところが出てきちゃうんだけど、音楽を通じて私は、いやいや、そうじゃないよ、って伝えたいの。ママになっても1人の女性として、人間として尊重されるべきだと私は思うの。旦那さんになる男性は、“子供のママ”を求める前に“1人の人間”であることを忘れないで欲しいと思うの。一緒に努力してあげて欲しいし、お互いをリスペクトする関係性であって欲しいなって思う。なかなか日本はまだそういう感覚が無いからね〜。
ミリー:お互いがリスペクト出来る関係性は本当に素敵ですね。
ミー:言葉が違っても、感じることは同じなんですね。
土屋アンナ:そうだね。不思議だね。でも、こんなに通じ合える相手と話せたのは本当に嬉しいことだなぁ〜。それに、更にこうやって対談するだけじゃなく、お互いの音で勝負出来るって最高じゃない!?
ミリー&ミー:本当ですね!
ミリー:お母さんになった時点で、“お母さん”という人種にされてしまう風潮がある様に思うから、そういうのが無くなればいいのにって思う。
土屋アンナ:いや、本当にそうなんだって!
ミリー:差別とかイジメとか本当に許せない。虐待する人とかも本当に許せない。本当に生理的に受け付けない。それは自由とは違うから。でも、人間ってとても不思議で、先入観というものがあるでしょ? それは人間の心理として本当に備わっているものだと思うから、私達にもあるの。逆に私達も先入観で誤解されることは、すごくあると思っているし、実際にThe Soap Girlsは、見た目やパフォーマンスで誤解されている部分はあると思うし。でも、伝えたいことをしっかりと伝えられたら、絶対に真意と信念は伝わってくれると思うから、絶対に曲げずに頑張るつもり。自分達が先入観で誤解されることが多いからこそ、自分は出来る限り先入観を持たずに生きたいと思っているの。
ミー:人は、実際に痛みを感じないと、その痛みを知ることは出来ないでしょ。それと同じことだと思うの。
土屋アンナ:その通りだな。うん。本当にその通り。
ミー:連続殺人犯とかがいい例かもしれないけど、見た目はとても普通なのに、信じられない酷いことが出来る人だったりするでしょ。でも、逆にとても怖くて絶対に犯罪を犯しそうな人が、実は優しくてみんなから慕われる人だったりする。人は見かけにはよらない場合もあるのよね。普段、とても可愛らしくて女の子っぽい感じの人が、実はすごく信念のある強い女性であるということもあると思うの。だから、そこに惑わされてはいけないと思うわ。
土屋アンナ:本当にそうだよね。舐められる人っているけど、実はすごく見えてたりするんだよね、そういう人って。人の裏側が見えたりするからね。私なんてさぁ、空港でしょっちゅう止められるのよ! なんなのよ! って思う。なんもしてないし! って本当に腹が立つんだよね(笑)。
ミリー&ミー:あはははは!(大爆笑)
ミー:でも、その気持ちはすごく分かるわ! なぜなら、私もいつも空港で止められるから! いつも私なの! ミリーは絶対に止められないのに!
ミリー:私の方がワイルドキャラなのに、不思議でしょ(笑)。
土屋アンナ:あははは。ミリーもそんなにワイルドなキャラには見えないけど、どうしてミーが止められるのか分からない。こんなに可愛いし、何もしてそうにないのにどうしてなんだろ?
ミリー:分からないんだけど、本当にミーは毎回というほど止められて、“え? また?(笑)”って、もう笑うしかなくなってる(笑)。
ミー:いつもミリーとマネージャーが止められた私を見て、大爆笑するの。私が何をしたの? って言いたくなるわ(笑)。でも、1度だけミリーも止められて、スーツケースを開けられたことがあったの。ミリーのスーツケースの中には、ぬいぐるみや大きなパンツが入っていて(笑)。出しても出しても、そんなものばっかりだったから(笑)。
ミリー:何でこのスーツケース開けちゃったんだろ……? って顔してたわ(笑)。だから言ったじゃない……何にも悪いことしてないって! って言いたかったわ! 本当に納得いかない!(笑)
ミー:でも、私よりミリーの方が止められる悪い見た目なのに、いつも私ばっかり止められるのも納得いかないわ!(笑)
ミリー:でも、大きなパンツを見られたのは、ちょっと恥ずかしかったけど、“ざま〜みろ!”って思ったわ(笑)。
土屋アンナ:あはははは!(大爆笑) めちゃくちゃ面白い話持ってんじゃん、The Soap Girls!(笑) なんかズルイ〜!(笑) 私なんて、普通に止められて普通に調べられて終わりだから笑いになんないも〜ん!
一同:(大爆笑)! 本当に失礼よね〜!(笑)
ミリー:もっと酷かったのが、なんかスーツケースの中で化粧品がこぼれちゃったみたいで、薬品反応が出ちゃって、それを調べられたんだけど、マネージャーが、“その子はドラッグはやってないわ!”って叫んでて、いやいやいや、誰もそんな話してないから……(笑)、ってこともあったわ(笑)。
ミー:あれは最高だったわね(笑)。騒ぐと余計に怪しまれるから! っていうね(笑)。疑われたことに腹を立てたんだけどね(笑)。
土屋アンナ:あはははは。
――でも、なんかあるとドキドキしちゃって余計なことを言っちゃったりするよね(笑)。パトカーとか条件反射でドキッとするもんね。
土屋アンナ:しないから(バッサリ)。
ミリー&ミー:あはははは(大爆笑)。
――いやいや、交通違反して止められるんじゃないかって、悪いことしてなくてもドキドキする(笑)。アンナは何が怖いの?
土屋アンナ:この世の中で? たしかに、私、怖いものなさそうだよね(笑)。あるよ! 私にだって怖いもの!
ミリー&ミー:何!? 怖いもの!
土屋アンナ:え。ゴキブリ。
ミリー&ミー:あ〜。嫌い! 怖いです!
ミー:南アフリカのゴキブリは本当に大きいの!
土屋アンナ:国がデカイからゴキブリもデカそうだね! そりゃ嫌だわ! 日本のゴキブリは小さいけど、飛ぶのよ! でも、デカイ方がなんか許せるかも。
ミリー&ミー:無理無理無理!
ミリー:南アフリカにはすごく大きな蜘蛛もいるの! 警察呼ぶくらい。毒があるからね、危ないの。
土屋アンナ:すごいなぁ、なんかすごい興味出て来たぞ、南アフリカ! 行ってみたい! でもさぁ、話戻るけど、見た目で人を判断するとかって最低なことだよね。
ミリー:そう! それに、こういう活動をしていると、フェイクニュース書かれたりとかもするでしょ。本当にどうかしてるよ、って思う。私達もアイドル時代とか、本当によく書かれたの。私なんて、本当は男だって書かれたことがあったの!(笑)
土屋アンナ:え!? 何それ! 本当につまんないこと書くよね!
――それ書いて何が面白いんだろうね? 同じモノを書く人間として本当に残念に思うよ。
ミリー:本当よね。子供の頃は、そういう誹謗中傷にいちいち傷付いていたんだけど、最近は何とも思わなくなったの。
ミー:人に何を言われても、自分が間違ったことをしていないと思ったら、それでいいのよね。人に無理矢理合わせたりする必要性はないから。自分らしく生きることが大事。SNSとかの普及によって、もう歯止めが効かないから、自分のことは自分で守るしかないのよ。時には脅迫を受けることもあるの。
土屋アンナ:酷いね。でも、本当にそんな人達はまともに相手しちゃダメ。もっと強くならなくちゃ。でもね、最近、日本でもそういう誹謗中傷に傷ついて、自分から命を絶ってしまう人もいるのね。それって違うと思うの。命を絶つという選択は絶対に間違ってる。
ミリー:私達の曲の中にはそういう自殺を選んでしまう人の曲や、連続殺人犯の被害者の目線で書いた曲もあるの。
土屋アンナ:素敵! そういうメッセージ性のある曲は私も大好き。私自身がそういう誹謗中傷から乗り切るときは、“嫌なことを経験出来て、嫌な想いをさせてもらえたから、それを乗り越えられるこの感情を作れたし、自分が成長出来たってことだから、ありがとう、サンキュー!”って思うようにしてるの!
ミー:アンナさんは本当にやっぱり素敵な人!
ミリー&ミー:マジソンケイ〜!
土屋アンナ:いえ〜い! めっちゃ嬉しい! マジソンケイ〜!
ミリー:私達も子供の頃からいろいろとあったから、本当に心が強くなったの。本当に自殺とか考えないで欲しいの。生きていたら、こんなに素敵な出逢いもあるし、こんなに素敵なツアーを日本ですることも出来るんだから!
土屋アンナ:自分の経験があるからこそ、そういうメッセージが書けるんだよね。素敵だと思う。本当に、音楽を通して手を差し伸べてあげられる立場でミリーとミーが居てくれることに感謝するよ。
ミー:ありがとうございます!
土屋アンナ:ていうか、テレビとかに出て喋った方がいいよ!
ミー:たくさんの人と話したい。日本で活動したい想いがあるから、自分たちの言葉でみんなに伝えたいの。そう思って頑張って日本語を勉強しているの!
土屋アンナ:それそれ! 私も最近同じことを思ってるの。海外に活動の幅を広げるには、英語が話せないとなぁって。今、まさに勉強中なの! 私も海外の血が半分入っているからね、それはメッセージでもあるのかなって思うの。海外に行って、話せないと言いたいことが半分も伝わらない。それが本当にもどかしいの。だから喋りたいの。
ミー:うん。私達も本当にそう思っています。日本語が話せたら、もっともっとみんなにこの想いを伝えられるから!
土屋アンナ:やろうやろう! やってやろうよ! でも、世界をライブして回ってるといろんな出来事に出くわすんだろうなぁ〜。いいなぁ、世界を股にかけて活動してるなんて、本当に理想!
ミリー:一緒に海外ツアーしたいですね!
ミー:したい! 本当にしたい! アンナさん最高です!
土屋アンナ:いや、したいね〜! 日本脱出した〜い!(笑)
ミリー:私達は、ライブでいかに人を驚かせて楽しませられるか! っていうところを1番に考えているの。その時間を観に来てくれた人達に刻み付けたいと思ってステージに立ってパフォーマンスしているの。
ミー:本当にその人の気持ちに、私達のメッセージを残したいの。どうか伝わってくれますようにって。
土屋アンナ:素敵だね。いや、本当に素敵。私、こんなに海外の人と話して楽しいと思ったことなかったくらい楽しかった!
ミリー:私も本当に楽しかった! ありがとう!
ミー:私も日本に来てこんなに素敵な時間が待っていてくれたなんて、嬉しくてたまらない! 日本に知っている人達が出来たこと、日本でライブが出来たことを本当に心から幸せに思うわ。ありがとう。アンナさんと話せて本当に楽しかった!
土屋アンナ:こちらこそだよ! んじゃ、合言葉は?
ミリー&ミー&土屋アンナ:マジソンケイ〜! イエ〜イ!(ハイタッチ)
土屋アンナ:私はもうThe Soap Girlsの一ファンだから、これからもちょくちょく日本に来てね!
ミリー&ミー:はい! 約束です! 待っててね!

取材・文=武市尚子 撮影=小林ばく(c)

SPICE

SPICE(スパイス)は、音楽、クラシック、舞台、アニメ・ゲーム、イベント・レジャー、映画、アートのニュースやレポート、インタビューやコラム、動画などHOTなコンテンツをお届けするエンターテイメント特化型情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着