村上春樹のラジオ番組『村上RADIO~
ペット・サウンズ オールカバー~』

毎月最終日曜日の19時、作家・村上春樹がディスクジョッキーをつとめる番組『村上RADIO』では、2月26日(日)19時00分より、第47回『村上RADIO~ペット・サウンズ オールカバー~』を、TOKYO FMをはじめJFN全国38局ネットでオンエア(一部局では、放送時間が異なります)。

ビーチボーイズの伝説的なアルバム「ペット・サウンズ」の完全カバーをお送りします。ブライアン・ウィルソンのユニークな音楽世界を、様々なミュージシャンのカバーで新しい角度から紹介。

今回の『村上RADIO』のテーマは、「ペット・サウンズ オールカバー」。ビーチボーイズのアルバム「ペット・サウンズ」がリリースされたのは1966年の夏で、村上DJは17歳の当時高校三年生。発売と同時にアルバムの全曲を聴いたが、半分くらいの曲は正直あまりピンと来なかったそう。でもそう感じたのは村上だけでなく、一般のファンやビーチボーイズのほかのメンバーたちも大体同じだったそう。

レコードも期待したほどは売れず、要するにブライアン・ウィルソンの才能と感覚が、時代よりずっと先のほうに行っていた。村上はもう半世紀以上ずっとこのレコードを聴き続けているが、まったく聴き飽きないと言う。そんな不朽の名作を、村上DJが選んだ様々なミュージシャンのカバーで、新しい角度から収録順に紹介。

「本当に素晴らしい見事な音楽世界です
。僕はもう半世紀以上ずっとこのレコー
ドを聴き続けていますが、聴き飽きしま
せん」

少し前にビートルズの「ラバーソウル」のほぼ全曲カバーをやりましたが。今回は同時代のもう一つの名盤「ペット・サウンズ」を取り上げます。才能溢れるブライアン・ウィルソンの、ユニークで親密で、少しばかり悲しい世界を、様々なミュージシャンのカバーで、いつもとはちょっと違う角度から味わっていただければと思います。A面一曲目からB面の最後まで、もれなくしっかりカバーしちゃいます。あれっという、意外なカバーもあります。お楽しみに。(村上春樹)

佐藤仁

日本だけでなく欧米やアジアのポップカルチャーやエンターテイメント、メディアの動向を幅広く取材。放送作家・番組制作協力も多数。

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