yonawo、日比谷野音ワンマンのオフィ
シャル・レポート到着

3月18日(土)、yonawoが日比谷野外大音楽堂でワンマン・ライブ『YONAWO YAON』を開催した。デビュー3周年を記念して行われたこの日のライブでは、初めてサポートメンバーを迎えた特別編成でのパフォーマンスを披露。直前まで小雨が降り続き、場内にはポンチョやレインコートを着たオーディエンスも目立ったが、開演とともに雨がやんで、満員の会場がyonawoの音に酔いしれた。
Photo by Toyohiro Matsushima
開演時刻を過ぎると、メンバー4人にギターの阿南智史、キーボードの中村エイジ、パーカッションのryo takahashiを加えた計7人がステージに姿を現し、ライブは「After Party」からスタート。荒谷翔大が「今日は声出しオッケーなので、みんなで歌いましょう」と呼びかけると、早速〈Keep on rolling rolling rolling〉の合唱が起こる。いつも以上に厚みのあるアンサンブルでそのまま「26時」を続け、「『YONAWO YAON』へようこそ! 足下が悪い中、本当にありがとうございます。今日は一緒に楽しんで帰れたら嬉しいです」と挨拶をすると、ここでホーン・セクションの3人、サックスの西内徹、トランペットの西岡ヒデロー、トロンボーンの和田充弘が登場。10人編成で「good job」が演奏され、温かみのあるホーンの音色が冷えた空気をじんわり暖めていく。
Photo by Toyohiro Matsushima
Photo by Toyohiro Matsushima
Photo by Toyohiro Matsushima
Photo by Toyohiro Matsushima
青い照明の中で田中慧によるシンセ・ベースの低音と斉藤雄哉による歪んだギターがサイケな空間を作り出した「rendez-vous」、オレンジの照明の中で〈Feel So Good!〉をオーディエンスと共に歌った穏やかな「天神」という対照的な2曲、アウトロでのギター2本によるユニゾンが印象的な「tonight」を続けると、「Lonely」では再びホーン・セクションが加わって、カッティングやシェイカーとともにアップリフティングな空気を作り出していく。さらにはチルな雰囲気の音源とは異なり、間奏でヘヴィな演奏を聴かせる「苺」から、「beautiful Day to Die」ではシアトリカルな赤い照明の中で荒谷が力強くメロディーを歌い上げ、後半では野元喬文による激しいリズムとギター・ノイズがスケールの大きな音像を作り出し、野音の空間を埋めたのは実にドラマチックだった。
Photo by Momo Angela
ここで荒谷が改めてデビュー3周年を迎えたことに対する感謝を伝えると、「この前リリースした曲があるので、やっちゃおうかなと思います」と話して、この日最初のゲスト・どんぐりずが登場。ワイン・ボトルを片手に森とチョモが現れて、「日比谷、調子どう? カンパイ!」と呼びかけるとパーティー・モードに突入し、エレピの艶やかな響きと2ステップ風のリズムに乗せてラップを畳み掛ける「Rhodes」で場内のボルテージが一気に上がる。ラストは〈I love you more than you’ll ever know〉をにぎやかに合唱すると、「ありがとう、yonawo! 気持ちいいバンドだよね!」という言葉を残し、見事に中盤のハイライトを演出してみせた。
Photo by Momo Angela
一旦クールダウンするかのように、「ijo」と「yugi」をしっとり届けると、「Falling」ではサックスの西内をフィーチャー。アウトロではピンスポットを浴びてソロを聴かせ、闇夜に響き渡るサックスの音色が何とも心地いい。そこからもう一度ホーン・セクションの3人が揃うと、カラフルな照明の中で「しあわせ」を披露。途中からウォーキング・ベースに変わると曲調が一気に華やかさを増して、大編成ならではの盛り上がりを見せていく。ジャジーなピアノ・イントロから始まる「ごきげんよう さようなら」も途中からジワジワと演奏の温度が高まっていき、ラストはサイケデリックなサウンドスケープを浮かび上がらせた。
Photo by Momo Angela
Photo by Toyohiro Matsushima
「早いものであと2曲でお別れなんですけど、ここに来れたのはみなさんのおかげだと思ってますので、ホントにLoveです。また遊びましょう」と話して、荒谷が「Love」を歌い始めると、ここで2組目のゲストとしてラッパーのSkaaiが登場。歌とラップのスキルを高いレベルで兼ね備えるSkaaiのパフォーマンスに大きな拍手が贈られ、荒谷とSkaaiが熱量高くフェイク合戦を繰り広げたアウトロは、この日随一の名場面だったと言っていいはずだ。さらに、荒谷がいつになく高いテンションでメンバー紹介を行い、「今日はもう一人、特別なゲストがいます」と鈴木真海子を呼び込むと、場内からは大歓声。このメンバーが揃って披露されるのは、もちろん新たなアンセムとなった名曲「tokyo」だ。それぞれの東京に対する想いを綴ったSkaai、鈴木、荒谷のマイクリレーから、最後は会場中が一体になってフックを合唱し、素晴らしい雰囲気で本編が締め括られた。
Photo by Toyohiro Matsushima
Photo by Toyohiro Matsushima
アンコールでは福岡を走る国道線をモチーフにした「202」で地元愛を示しつつ、ロマンチックかつサイケデリックといういかにもyonawoらしい「蒲公英」を披露。鳴り止まない拍手に応えてのダブル・アンコールではメンバー4人のみがステージに現れ、田中が「最後は4人で締めたいと思います」と話し、斉藤が「今日のために作りました」と言って、未発表の新曲「stay」を演奏。フェイザーのかかったギターが耳に残るミドル・テンポのダンス・チューンでもう一度フロアを揺らすと、「今日3月18日はマネージャーの番さんと初めて会った日なんです」という裏話を語り、福岡からこの日会場に来ていたという親への感謝を伝え、「まだまだ音楽やれたらいいなと思っていますので、ぜひみなさんお付き合いください」と話し、場内を盛大な拍手が包む。最後は「番さんと出会った、原点の曲」という紹介から「矜羯羅がる」が披露され、デビュー3周年を祝うメモリアルな一日が幕を閉じた。
Photo by Momo Angela
Photo by Toyohiro Matsushima

【イベント情報】

『yonawo presents “tokyo”』

日時:2023年6月24日(土) OPEN 16:30 / START 17:30
会場:福岡 DRUM LOGOS
料金:ADV.¥5,500 (1D代別途)
INFO:ssnwfuk@spaceshower.net (スペースシャワーネットワーク 福岡オフィス)

日時:2023年6月30日(金) OPEN 18:00 / START 19:00
会場:東京・渋谷 Spotify O-EAST
料金:ADV.¥5,500 (1D代別途)
INFO:03-5720-9999 (HOT STUFF PROMOTION)

日時:2023年7月2日(日) OPEN 12:00 / START 13:00
会場:大阪・服部緑地野外音楽堂
料金:ADV.¥5,500 (1D代別途)
INFO:06-6341-3525 (YUMEBANCHI)

出演:
yonawo
鈴木真海子(Band Set)
Skaai

*大阪公演のみ他出演者あり

・チケット
オフィシャル先行:3月18日(土)20:00〜3月26日(日)23:59

福岡公演(LivePocket)(https://t.livepocket.jp/e/tokyo_lit) / 東京公演(ぴあ)(https://w.pia.jp/t/yonawo-tokyo/) / 大阪公演(e+)(https://eplus.jp/tbo-tokyo/)

■ yonawo オフィシャル・サイト(https://yonawo.com/)

■Skaai: Twitter(https://twitter.com/skaai_theprof) / Instagram(https://www.instagram.com/skaai_theprof/)

■ 鈴木真海子 オフィシャル・サイト(https://suzukimamiko.com/)
3月18日(土)、yonawoが日比谷野外大音楽堂でワンマン・ライブ『YONAWO YAON』を開催した。デビュー3周年を記念して行われたこの日のライブでは、初めてサポートメンバーを迎えた特別編成でのパフォーマンスを披露。直前まで小雨が降り続き、場内にはポンチョやレインコートを着たオーディエンスも目立ったが、開演とともに雨がやんで、満員の会場がyonawoの音に酔いしれた。
Photo by Toyohiro Matsushima
開演時刻を過ぎると、メンバー4人にギターの阿南智史、キーボードの中村エイジ、パーカッションのryo takahashiを加えた計7人がステージに姿を現し、ライブは「After Party」からスタート。荒谷翔大が「今日は声出しオッケーなので、みんなで歌いましょう」と呼びかけると、早速〈Keep on rolling rolling rolling〉の合唱が起こる。いつも以上に厚みのあるアンサンブルでそのまま「26時」を続け、「『YONAWO YAON』へようこそ! 足下が悪い中、本当にありがとうございます。今日は一緒に楽しんで帰れたら嬉しいです」と挨拶をすると、ここでホーン・セクションの3人、サックスの西内徹、トランペットの西岡ヒデロー、トロンボーンの和田充弘が登場。10人編成で「good job」が演奏され、温かみのあるホーンの音色が冷えた空気をじんわり暖めていく。
Photo by Toyohiro Matsushima
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青い照明の中で田中慧によるシンセ・ベースの低音と斉藤雄哉による歪んだギターがサイケな空間を作り出した「rendez-vous」、オレンジの照明の中で〈Feel So Good!〉をオーディエンスと共に歌った穏やかな「天神」という対照的な2曲、アウトロでのギター2本によるユニゾンが印象的な「tonight」を続けると、「Lonely」では再びホーン・セクションが加わって、カッティングやシェイカーとともにアップリフティングな空気を作り出していく。さらにはチルな雰囲気の音源とは異なり、間奏でヘヴィな演奏を聴かせる「苺」から、「beautiful Day to Die」ではシアトリカルな赤い照明の中で荒谷が力強くメロディーを歌い上げ、後半では野元喬文による激しいリズムとギター・ノイズがスケールの大きな音像を作り出し、野音の空間を埋めたのは実にドラマチックだった。
Photo by Momo Angela
ここで荒谷が改めてデビュー3周年を迎えたことに対する感謝を伝えると、「この前リリースした曲があるので、やっちゃおうかなと思います」と話して、この日最初のゲスト・どんぐりずが登場。ワイン・ボトルを片手に森とチョモが現れて、「日比谷、調子どう? カンパイ!」と呼びかけるとパーティー・モードに突入し、エレピの艶やかな響きと2ステップ風のリズムに乗せてラップを畳み掛ける「Rhodes」で場内のボルテージが一気に上がる。ラストは〈I love you more than you’ll ever know〉をにぎやかに合唱すると、「ありがとう、yonawo! 気持ちいいバンドだよね!」という言葉を残し、見事に中盤のハイライトを演出してみせた。
Photo by Momo Angela
一旦クールダウンするかのように、「ijo」と「yugi」をしっとり届けると、「Falling」ではサックスの西内をフィーチャー。アウトロではピンスポットを浴びてソロを聴かせ、闇夜に響き渡るサックスの音色が何とも心地いい。そこからもう一度ホーン・セクションの3人が揃うと、カラフルな照明の中で「しあわせ」を披露。途中からウォーキング・ベースに変わると曲調が一気に華やかさを増して、大編成ならではの盛り上がりを見せていく。ジャジーなピアノ・イントロから始まる「ごきげんよう さようなら」も途中からジワジワと演奏の温度が高まっていき、ラストはサイケデリックなサウンドスケープを浮かび上がらせた。
Photo by Momo Angela
Photo by Toyohiro Matsushima
「早いものであと2曲でお別れなんですけど、ここに来れたのはみなさんのおかげだと思ってますので、ホントにLoveです。また遊びましょう」と話して、荒谷が「Love」を歌い始めると、ここで2組目のゲストとしてラッパーのSkaaiが登場。歌とラップのスキルを高いレベルで兼ね備えるSkaaiのパフォーマンスに大きな拍手が贈られ、荒谷とSkaaiが熱量高くフェイク合戦を繰り広げたアウトロは、この日随一の名場面だったと言っていいはずだ。さらに、荒谷がいつになく高いテンションでメンバー紹介を行い、「今日はもう一人、特別なゲストがいます」と鈴木真海子を呼び込むと、場内からは大歓声。このメンバーが揃って披露されるのは、もちろん新たなアンセムとなった名曲「tokyo」だ。それぞれの東京に対する想いを綴ったSkaai、鈴木、荒谷のマイクリレーから、最後は会場中が一体になってフックを合唱し、素晴らしい雰囲気で本編が締め括られた。
Photo by Toyohiro Matsushima
Photo by Toyohiro Matsushima
アンコールでは福岡を走る国道線をモチーフにした「202」で地元愛を示しつつ、ロマンチックかつサイケデリックといういかにもyonawoらしい「蒲公英」を披露。鳴り止まない拍手に応えてのダブル・アンコールではメンバー4人のみがステージに現れ、田中が「最後は4人で締めたいと思います」と話し、斉藤が「今日のために作りました」と言って、未発表の新曲「stay」を演奏。フェイザーのかかったギターが耳に残るミドル・テンポのダンス・チューンでもう一度フロアを揺らすと、「今日3月18日はマネージャーの番さんと初めて会った日なんです」という裏話を語り、福岡からこの日会場に来ていたという親への感謝を伝え、「まだまだ音楽やれたらいいなと思っていますので、ぜひみなさんお付き合いください」と話し、場内を盛大な拍手が包む。最後は「番さんと出会った、原点の曲」という紹介から「矜羯羅がる」が披露され、デビュー3周年を祝うメモリアルな一日が幕を閉じた。
Photo by Momo Angela
Photo by Toyohiro Matsushima

【イベント情報】

『yonawo presents “tokyo”』

日時:2023年6月24日(土) OPEN 16:30 / START 17:30
会場:福岡 DRUM LOGOS
料金:ADV.¥5,500 (1D代別途)
INFO:ssnwfuk@spaceshower.net (スペースシャワーネットワーク 福岡オフィス)

日時:2023年6月30日(金) OPEN 18:00 / START 19:00
会場:東京・渋谷 Spotify O-EAST
料金:ADV.¥5,500 (1D代別途)
INFO:03-5720-9999 (HOT STUFF PROMOTION)

日時:2023年7月2日(日) OPEN 12:00 / START 13:00
会場:大阪・服部緑地野外音楽堂
料金:ADV.¥5,500 (1D代別途)
INFO:06-6341-3525 (YUMEBANCHI)

出演:
yonawo
鈴木真海子(Band Set)
Skaai

*大阪公演のみ他出演者あり

・チケット
オフィシャル先行:3月18日(土)20:00〜3月26日(日)23:59

福岡公演(LivePocket)(https://t.livepocket.jp/e/tokyo_lit) / 東京公演(ぴあ)(https://w.pia.jp/t/yonawo-tokyo/) / 大阪公演(e+)(https://eplus.jp/tbo-tokyo/)

■ yonawo オフィシャル・サイト(https://yonawo.com/)

■Skaai: Twitter(https://twitter.com/skaai_theprof) / Instagram(https://www.instagram.com/skaai_theprof/)

■ 鈴木真海子 オフィシャル・サイト(https://suzukimamiko.com/)

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