吉野晃一が新アルバム『Dear Memori
es』をリリース&発売記念ライブを東
京で開催 新アルバム、ライブにかけ
る熱意とは?

シンガーソングライターとして活動を展開する吉野晃一が、2023年6月18日(日)にMixaLive TOKYOにて、自身の新アルバム『Dear Memories』をひっさげ、ワンマンライブを開催する。
今回のアルバムは、前回の『Season』に引き続き、作詞・作曲・トラックメイクまでセルフプロデュースしている。
6月18日は吉野の29歳の誕生日でもある。そんな特別なステージに向けて準備を進める吉野に、自身の人生を振り返りつつ新たなステージに向かう心境を聞いた。
吉野晃一
ーー吉野さんの音楽は、ソウルフルで繊細な歌声が魅力的な印象です。改めて、音楽の道を目指したきっかけを教えてください。
幼い頃から沢山の親戚に囲まれて過ごす時間が多く、皆がそれぞれ色々な音楽をかけたり、鼻歌を歌ったりしていました。
JUDY AND MARY桑田佳祐矢沢永吉、ゆず、DREAMS COME TRUEから演歌、アニメソングまで、色々な音楽が家で流れているのを自然と聞いていましたね。
たまたま聞いて惹かれたのが、レイ・チャールズがカバーした「いとしのエリー」で、そんな雰囲気の音楽を追いかけていくうちに、上田正樹さんの音楽に出会いました。R&B、ソウルシンガーとしてワールドワイドに活躍を続ける上田正樹さんは70歳を越えた今も現役でツアーに取り組まれる凄い方です。
小学生の時から何となくソウルの曲を聞いていたと思うのですが、何のことだか全然わからなくて、上田さんの音楽を聞いた時、「そういうことなんだ」とどこか一致した気がしました。そこから上田さんに憧れたことが、僕が音楽の道を目指した一つのきっかけです。
最近は「魂(ソウル)のゆくえ」という書籍がしっくりきていて、また読み直したいなと思っているところです。アメリカのソウル・ミュージックの歴史や、アレサ・フランクリンからレイ・チャールズ、サム・クックなどスターたちについて知ることができて勉強になります。面白いので、ひとまず読んでみてください。
ーー2019年よりソロ活動をスタートされ4年目になります。この4年間の制作活動はどのようなものでしたか?
音楽で生きるという覚悟で踏ん張らないと、と思ってやってきました。
自分のこだわりがお客様にちゃんと伝わっているのか不安になることもありますが、それでも勝負なんだという気持ちを持っていないと、良いものは生まれないのかなと思っています。
自分の歌を口ずさんでもらったり、なんか良いよね、と言ってもらえるには聴き馴染みの良いメロディがいいのかなと思った時に、それを自分の音楽にどう落とし込もうかなと考える作業が楽しいです。
ーーソロ活動に入ってから積極的にライブをされている印象です。吉野さんにとってライブで大事にしていることはありますか?
自分のやりたいことと、お客様が楽しめることのバランスを考えています。
例えば、オープニングは派手で、それに2曲目が続いて、だんだん景色が変わってきて、ミドルバラードが入って来るのかな、インスト曲もあって良いのかな、最後はどうするのかな、と構成を考えることが難しくて、でも面白くて、こだわりたいところです。
ずっとメインディッシュではなく、デザートがあるようにいろんな種類の曲を聞かせてくれたら嬉しいなと僕は思うので、そういうプログラムを考えています。
また、物販やライブ終わりではよくファンの方とよくお話しています。少人数のお客様を迎えてのライブをする時もあるので、ライブの中で語り合える時間も大切にしています。
ーーシンガーソングライターとして、今後どのような活動をしていきたいですか。
皆さんが喜んでくれることは何なのだろうというのを第一に考えたいと思っています。シティポップとメロラップは皆さんが好きだと言ってくれるので、そこはブラッシュアップし続けたいです。
それだけではなく、ソウルシンガーが作るロックだったりクラシックだったり、新しいことにもチャレンジして、皆さんに楽しんでもらいたいなと思っています。自分の冒険心をどんどん出していきたいですね。そうやって、ライブや新曲制作の時は、新しい自分を見せられるよう、チャレンジングな曲も入れたいと思っています。今の活動はその種まきになっているのではないでしょうか。
新しい自分を見せ続けるのがアーティストの役割なのかなと思います。
今の僕と同じ歳くらいからこれまで進化を続けられている木村拓哉さんはずっと憧れで、僕にとってヒーローのような存在です。自分もそうありたいなと思います。
応援してくださる皆さんのためにも、ブラッシュアップし続ける自分を見てもらいたいなと思っています。
最近はもっと音楽を学ばないといけないなとも思っています。
自分の音楽をブラッシュアップして色々なジャンルに挑戦していきたいですし、純粋に自分の音楽性を詰めていきたい。
できることを増やして、更に多くの人と繋がって行けると嬉しいなと思います。
吉野晃一
ーー今回の『Dear Memories』では新曲も披露されるとのことですね。少しだけその内容をお聞かせいただけますか。
「DREAMER」は、帰り道に寄った池袋のソウルバーが印象に残って、そこに家族や友人を連れていきたいなと思った時にできた曲です。ワクワクした瞬間を曲にして残したいなと。悲しい曲を歌うと悲しいことを忘れられるし、前向きなことを書くと、その瞬間を忘れずにいられる気がします。
「merry-go-round」は、直球の言葉のラブソングです。夢中になることが一番良いのかなと。
「Tic Tac」は、まず「0時」というキーワードがピンときて、時計の長針と短針が重なる瞬間、重ならない時間から人が「結ばれる」という言葉のインスピレーションが浮かんで、このタイトルにしました。チクタクと時間が進むワクワク感もあるので、皆で年越しジャンプしたい感覚もあります(笑)。その瞬間の楽しみをお客様と共有したいです。
ーーキーボード・アレンジを担当される稲村知紀さんとは2月に共演され、今回もご一緒されますね。今回はどのような音楽を共に作られるのでしょうか。
稲村さんのアレンジからは勉強できるところが沢山あります。今までは歌のみの音楽だけを考えていましたが、弦楽器やバンドなど他の楽器のことを考えると、歌のメロディと合うメロディを考えるような頭になります。今回はバンドと一緒にステージを作れるのが楽しみです。ドラムのグルーヴ感が一番好きで、そこにピアノとギターの彩りとグルーヴィーに動くベースの音楽が入ってくるのがワクワクします。
歌詞に寄り添った、ヴォーカルが映える音楽が生まれると楽しいかなと思っています。良い塩梅でマニアックにアレンジしてくれると嬉しいです。めっちゃうまいもやし炒めを作ってくれませんか、というリクエストみたいな感じです。
ーー6月18日はご自身のお誕生日ということで、バースデーライブとなりますね。どのようなステージになると思いますか。
一年の中でも大きな節目の日なので、改めて、音楽で生きていくんだという覚悟を踏まえて、これまでを振り返りたいです。
木村拓哉さんの『HERO』が当時28歳で、今自分が同い年だと思うと、「まだ間に合う!」と言われている気がします。その時の良さがあると信じて活動するパワーをもらえますね。これからいくらでも輝ける。自分も、いま好きなもので魅せられるのではないかと思っています。
ーー改めて、『Dear Memories』へ向けての意気込みと、お客様へのメッセージをお聞かせください。
前から応援してくれている人にとっては、自分の決意を伝えられる日になると思います。初めましての人にとっては、吉野晃一ってかっこいいじゃん、と良い意味で驚きを感じてもらいたいです。
やることは見えているので、諦めずに準備をして、手応えを掴めるところまでやりたいなと思っています。決意と覚悟をもって、先に繋がるようなステージにしたいと思っているので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。1人でも多くの方に自分の想いを歌で届けられたら嬉しいです。

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