今年こそ幸せGET!新年に聴きたい★
開運ソング

ミュージックソムリエ協会では、「こんな時に聞きたい音楽!」ということで、日常のヒトコマで、ふっと聞きたい音楽を選曲しました。選曲はすべて、ミュージックソムリエ
(http://musicsommelier.jp) によるもの。
今回のテーマは、「今年こそ幸せGET!新年に聴きたい★開運ソング」です。2015年がスタートして1週間。幸せに向かって進めるような楽曲を集めました!聴いて行う開運祈願にどうぞ。

1.「できっこないをやらなくちゃ」/サ
ンボマスター

新年に立てる「今年の目標」って、割と高めに設定しちゃいませんか?それで、途中で投出してしまって、ハイ終了!なんて経験、1度はあるはず。
でも、せっかく立てた目標だし、頑張って動いていきましょうよ。そうすれば、自ずと運も開けてくるものです。高い目標に対して不安になったり、足がすくんだりする時、背中を押してくれるのが、サンボマスターの「できっこないをやらなくちゃ」。
3ピースの力強いロックで「あきらめないでどんな時も 君なら出来るんだどんなことも」と歌うのを聞くと、挫けそうになる気持ちが奮い立ちます。「とりあえず立てた目標だし、諦めちゃえ」なんて逃げずに、傷だらけになって立ち向かったら、年末はキラキラと輝く笑顔で過ごしていることでしょう。
ボーカル山口隆のように、熱く全力疾走して、自分の手で運を掴みましょう!
(選曲・文章/石井由紀子)

2.オラトリオ「メサイア」より、ハレル
ヤコーラス/ヘンデル

ヘンデル作曲のオラトリオ「メサイア」は、バッハのマタイ受難曲と並ぶ宗教音楽の双璧とも言える大曲で、3部構成の2時間半に渡る大曲です。
ご紹介するのは、第2部の最終曲の「ハレルヤ」、通称「ハレルヤコーラス」です。

ハレルヤ(Halleluha)とは、ヘブライ語のハラルー(賞賛するという意味)と、ヤー(神という意味)が結合した言葉。
「ハ〜レルヤ!」と連呼しながら、神を賛美する合唱曲ではありますが、その語彙よりも、わだかまりを感じない、わかりやすい旋律と軽快なリズムは、人の心を明るく、晴れやかな気分にするような、とても高揚力のある合唱曲として、世界中で愛されるコーラスの一つとして知られています。

正月になると初詣に行く、縁起をかつぐ、家内安全、商売繁昌、と宗教的な意味合いというよりは、一年の始まりに、良い一年になるようにと願う気持ちは誰もが持っているもの。
ハレルヤコーラスを聞いて運気を呼び寄せ、素敵な一年の幕開けにしませんか?

(選曲・文章/堀川将史)

3.「Man In The Mirror」/MICHAEL JA
CKSON

新しい年を明るい気持ちで迎えられる人もいれば、そうでない人もいる。
去年までは良いことがあまりなかった。あるいはその兆しを見つけることができなかった。
「新年と言っても、暦が変わっただけじゃないか。数字が変わったからって人生の何が新しく変わるというのか。」そんな言葉がふと心の中に浮かぶ。
でも変わりたい。この新年を区切りに、これからは自分の人生を自分の手で掴み取りたい。そんな切実な願いを持った人を強力に支えてくれるであろう曲、それがかのマイケル・ジャクソンが遺した名曲、「Man In The Mirror」です。

「Man In The Mirror」は、1987年に発表され、全世界で4,500万枚以上を売り上げたモンスター・アルバム『Bad』に収録。シングルカットもされ、当然のごとく全米1位を獲得。マイケルの数多くの名曲の中でも屈指の人気を誇ります。マイケルの死後に公開された映画「This Is It」のエンディング曲としてもお馴染みのはず。

「世界を変えたいなら、まずは鏡の中の男(自分)の行いを変えることだ」

シンプルで力強く、ある種宗教的ともいえる普遍的なメッセージが、マイケルによってソウルフルに歌いあげられ、ポップで爽やかなサウンドはゴスペル風コーラスと相まって、壮大かつ劇的な広がりを見せていきます。生涯をかけて世界を変えようとしたマイケルが歌うからこそ、この曲は比類なき説得力をもって聴く人の胸に迫ってきます。

(選曲・文章/伊藤 威明)

4.ショパン「舟歌」(Barcarolle バルカ
ローレ) /アルトゥール・ルービンシュ
タイン(ピアノ)

1845〜46年にかけて書かれたショパン(1810生〜1849没)晩年の作品です。
「バルカローレ」はヴェネツィアの運河を渡るゴンドラ(手漕ぎ舟)の船頭が歌う歌のことを言います。
作曲当時、ショパンの病気はますます悪化、恋人ジョルジュ・サンドとの関係も終わりが近づいていました。しかし、これまでの彼女との楽しかった想い出全てをこの曲に投影したのではないかと思えるほど、キラキラとした輝きに満ち、前向きな印象さえ感じます。
穏やかな日差しの中、付き合い始めたばかりで幸せいっぱいの恋人達(ショパンとサンド)が、小舟に揺られて楽しげに微笑み合う…そんな様子が目に浮かぶようです。
聴く度に、甘酸っぱいような、ほっこりと温かい気持ちに包まれます。
新しい年、素敵な恋が訪れますよう、願いを込めて…♪
(選曲・文章/高原千紘)

5.「ピタゴラスイッチ オープニングテ
ーマ」/栗コーダーカルテット

NHK Eテレ「ピタゴラスイッチ」のオープニング曲。
ビー玉がスイスイと色んな仕掛けを進み、ゴールまでたどり着くピタゴラ装置。人生そんなにスムーズに進まないけれど、軽やかなステップのように弾むこの曲を聴いていたら
「ここは、こんな風に言ってみたら伝わるかも」「あれ、これをこっちに変えてみたらいいんじゃない?」なんて、物事を見る方向を変えると言う事を思い出させる、キッカケの「スイッチ」を押してくれそう。
去年上手くいかなかった事も、今年はきっと...いや、絶対上手くいく!!
知久寿焼(たま)のバックバンドを笛でやろうと飲み会で決め「とりあえず」始動した栗コーダーカルテットも、2014年で20周年を迎えた。また次の10年へとスタートを切った彼らの楽曲と言う事で、なんだか縁起も良いのだ。
(選曲・文章/和久井直生子)

6.「悲しみがとまらない」/杏里

レコードでの音楽の提供が通常だった1983年にリリースされた、杏里のヒットナンバーです。

彼氏を自分の友達に奪われてしまった女性の気持ちを歌っています。まるで杏里本人が主人公のように聞こえる、歌手と等身大の女性を表現している曲です。プロデューサーは角松敏生。

この2人のコンビでのヒット曲というと「CAT'S EYE」も有名ですが、開運ソングならば、こちらの歌ではないでしょうか。
人の心は、一度悲しみや嘆きを外に出してからでないと幸せを容れるスペースがないままになってしまいますよね。
それならいっそ、一度悲しいストーリーを綴った曲を聴いて、まずは心の固まった部分をほぐしてあげる事が開運への一歩ではないでしょうか?

昔の心の傷跡に気が付く人、今の自分の心の中にある悲しみに気が付く人、初めて聴いて、新鮮に感じる人。懐かしい当時を思い出して、また明日に進む気持ちを湧き立たせる人もいるかもしれません。

余談ですが、私が大好きな星占いでは2015年は獅子座と乙女座がとてもラッキーな運勢に恵まれる星座だそうです。もしそれが本当なら・・・獅子座の角松敏生と乙女座の杏里のエッセンスが沢山入った2人が作った音楽だったなら聴いただけで運のおすそわけをもらえそうですよね。
2015年の開運ソングとして聴いてみては如何でしょうか?

(選曲・文章/宮川桃子)

7.「風の凱歌」/林明日香

13歳「ake-kaze」で衝撃的なデビューを飾った林明日香の2ndAlbum『初戀』に収録された作品「風の凱歌」は当時15歳の林明日香自身の気持ちを歌ったものです。映画ポケットモンスター「七夜の願い星ジラーチ」の主題歌として発表された3rd Single「小さきもの」は全世界で初の日本語主題歌として起用され世界から絶賛を浴びましたが、天才ボーカリストと称されたものの、その後大ヒットに恵まれず、それでも自分は一生歌い続けいつか必ず栄光を手にしたい、そんな決意表明の作品として発表されました。
「あなたの背中をいつも見ていた いつか先に行ける日が来る 信じてる その日を 力よ届け 栄えある光浴び 高く輝かに この身を讃える 炎燃え」
この部分がオリンピックに通じるものがあると話題になり、当時多くのアスリート達がテーマソングにしたと聞きます。
その林明日香も現在25歳、一昨年七月に北京オリンピック柔道金メダリストで格闘家の石井慧と結婚し、現在は第1子を身ごもり、来月に出産予定だそうです。
この歌は勝利者の歌ではありません。勝利を目指す人のテーマソングだと筆者は思いました。昨年どうしても手が届かなかった結果を今年は必ず出したい、そんな人に贈りたい1曲であります。
(選曲・文章/レッドミストアイランド)

8.「 饗宴 (Matsuri)」/喜多郎

「A Happy New Year!!」とみんなでパーティーもいいけれど、やはり日本に生まれたからには、日本人らしく新年を迎えたい。
たまには神妙に、古来から脈々と受け継がれてきた祭祀に想いを馳せながら、1年の始まりに感謝したい。
そんな方にお勧めしたいのが、日本が誇る世界的アーティスト喜多郎が1990年に発表し
たアルバム『古事記』からの人気曲、「饗宴 (Matsuri)」。『古事記』は、そのタイトルが示す通り、日本最古の歴史書と言われる古事記に記された日本神話をベースに、世界各地の神話や伝承のエッセンスを盛り込んだコンセプトアルバム。
かのビルボードのニューエイジ・チャートで、日本人初の8週連続第1位を獲得し、既に世界的に高まっていた喜多郎の人気を不動のものとした一枚です。

「饗宴 (Matsuri)」は、そのアルバムの中でも終盤のクライマックス、天岩戸の前で繰り広げられる神々の饗宴を表現した楽曲で、喜多郎のキャリアを代表する楽曲の一つでもあります。
イントロから特徴的に響く和太鼓を除けば、当時隆盛を誇ったエレクトロニックなビートや、南米のフォルクローレを思わせるメロディなど、盛り込まれた要素の一つ一つは必ずしも日本的とは言えないものの、それらが重なり合うと見事に日本的な情緒を醸し出すところが、喜多郎サウンドに宿ったマジックだといえるのではないでしょうか。
曲の終盤、天照大神が天岩戸から顔を出し、世界に光が戻る場面では、(古事記では、皆既日食を暗示したという説もありますが)巡る季節や、自然の大きな営みに畏怖と感謝の気持ちを抱いていた古代の日本人の心情が、鮮やかに蘇ってくるような気がします。

(選曲・文章/伊藤 威明)

編集:石井由紀子
editor:石井由紀子
出典:ミュージックソムリエ協会staff blog
ミュージックソムリエ養成講座

著者:ミュージックソムリエ協会

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