恋人から貰ったプレゼントが微妙だっ
た時に聴きたい曲

ミュージックソムリエ協会では、「こんな時に聴きたい音楽!」ということで、日常のヒトコマで、ふっと聴きたい音楽を選曲しました。選曲はすべて、ミュージックソムリエ(http://musicsommelier.jp)によるもの。
今回は、「恋人から貰ったプレゼントが微妙だった時に聴きたい曲」です。プレゼントは気持ちが大事!とは言うものの・・・。「こんなのいらなーい!」と言いたくなるのをグッと抑えて、気持ちを整えてくれる5曲をどうぞ!

1.「帝国のマーチ」/栗コーダーカルテ
ット

スターウォーズのダースベイダーといえば、悪の象徴?その帝国のテーマ曲は、巨匠ジョン・ウィリアムスの作曲の迫真迫る壮大な曲として知られていますが、今回ご紹介するのは、壮大、、とはかけはなれた、「おい、ダースベイダーよ、もっとしかりしろよ!」と、言いたくなるような、栗コーダーカルテットによる編曲をご紹介します。
栗コーダーカルテットは、リコーダーとウクレレを使用した演奏で知られ、この「帝国のマーチ」は、2005年にヒットし、民放のニュース番組のBGMとしては、今でも時折使われていて、ちょっとおどけた報道内容の時に流れていますので、聞いたことがある人は少なくないかもしれません。
栗コーダーカルテットの演奏は、パロディー的な編曲だけではなく、牧歌的な情緒あふれる素晴らしい演奏も数多くあり、日本の誇る豪華客船「飛鳥」でも、航海中のコンサートとして、招聘されて演奏されるほど、その演奏には定評があるのも事実です。リコーダーの奏でる癒しの演奏も是非お試し下さい。
(選曲・文/堀川将史)

2.「Happy」/Pharrell Williams

すごく幸せそうな笑顔で僕を見上げながら手渡してくれたプレゼント。すごく嬉しいんだけど、正直言って興味の無いものなんだよね。彼女の事は、言葉にするのは恥ずかしいけれど愛している、自分でもビックリするほど。
これをくれるの?って思うけれど、そんなズレたセンスさえも、いいかなって思えちゃう。
今までは自分の世界に無かったもの、興味の無かった物だけど、彼女がくれたからこそ、微妙だなと思うプレゼントにさえ興味が持てる。今日は微妙だと思うけれど、明日は『いいんじゃない!?』なんて思ってる自分がいるかもしれない。
“Because I'm happy!”世界中の人が笑顔でハンズクラップして歌い、踊っているであろう、大ヒットとなったPharrell Williamsのこの楽曲。一緒に手を叩き合って笑顔になれる相手に出会えたことに感謝したくなります。ちなみに、「Happy」も収録されたPharrell Williamsのアルバム「GIRL」は第7回CDショップ大賞2015で洋楽賞を受賞しました。
(選曲・文/五十嵐 壮之介)

3.「雨」/三善英史

すごく好き。大好き。この人の事は大好きなの。でも...貰ったプレゼントを見ながら数秒、お礼の言葉が出ない。絶対使わない、自分の好みでもない物を恋人からプレゼントされた時。
雨に濡れて冷えきった身体のように心も冷え、無いな〜と思う気持ちをおさえつけ『こんなの使わない。』『どうしてこれをプレゼントに選んだの?』と素直に言って、この関係を悪くしてしまうくらいなら、そこからギクシャクして別れまで発展してしまうくらいなら黙っていようと思う。この歌の歌詞のように、『恋はいつの日も〜じっと耐えるのを務めと信じてる』と心で繰り返し『ありがとう。嬉しい!』と微笑んでおくのが平穏な恋愛の進め方。まぁ、この人とは結婚は無いかなぁなんてどこかで思ったりするのだけど。
三善英史のデビュー曲の『雨』最初の1曲で大ヒットとなったのだけれど、恋愛は最初に盛り上がりすぎると、ちょっとしたズレが致命的なダメージに繋がったりする物なのですよね。
(選曲・文/和久井 直生子)

4.「猟奇的なキスを私にして」/ゲスの
極み乙女。

プレゼントが微妙でも、アナタは好きっ!だ・か・ら、変なモノでなくて、あなたのキスをちょうだい♥
まぁ、こんなドラマみたいなことは、現実にはありませんが、好きな人からのキスは微妙なプレゼントも帳消しにするチカラがあるかもしれません。もしかしたら、プレゼントを選ぶセンスよりも、上手なキスをするセンスを磨く方が、全てが丸く収まるかも。お金もかからないし!
第7回CDショップ大賞2015でベストアーティスト賞を受賞した、ゲスの極み乙女。この曲、「猟奇的なキスを私にして」は、ドラマ「アラサーちゃん」のオープニングテーマに使用されました。赤裸々な恋愛話に合う際どい歌詞とポップな音楽と絡みが、見た目は若いけど、それなりの経験をしてきたアラサーのリアルを醸し出しているようです。
お金をかけずに女子を虜にする魔法のパスポートが、キス。ごちゃごちゃ言わずに猟奇的なキスをやっちまいな!
(選曲・文/石井由紀子)

5.「あっけにとられた時のうた」/たま

どうリアクションすればいいのか分からない時ってありますよね。今回のテーマはまさにその典型ですが、自分が思い浮かんだ楽曲はたまの「あっけにとられた時のうた」。1996年リリースのシングルで、ちびまる子ちゃんのエンディングテーマとしてお馴染みのナンバー。耳に残っている人もおそらく多いのではないかと思います。
クセのあり過ぎる歌声とそれに輪をかけたようなメロディーと構成。”こんなものもらってどーすんの”という一言が頭をよぎる瞬間、流れるとしたらこんなおかしなメロディーがむしろ自然ではないかと思います。中盤の歌詞から察する限り、もらったプレゼントが無駄に重たくてかさばる物だったらなお完璧。そして皆さんには出来る限りこの曲のようなシチュエーションにならないように、プレゼント選びをして欲しいところですね(自分含めて)。
(選曲・文/柏井要一)

著者:ミュージックソムリエ協会

OKMusic編集部

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