ミュージックソムリエ協会では、「こんな時に聴きたい音楽!」ということで、日常のヒトコマで、ふっと聴きたい音楽を選曲しました。選曲はすべて、ミュージックソムリエ(http://musicsommelier.jp)によるもの。
GWが終わって、会社や学校に行くのがダルい・・・。「もうさ、1日くらいサボって、気分転換に海へ行っちゃえ!」と思うような曲を選びました。サボりたい心をくすぐる曲をどうぞ。

1.「Ocean」/John Butler Trio(ジョ
ン・バトラー・トリオ)

「サボって海に行きたくなる曲」→「海の魅力に心を奪われてしまう曲」といったら、この曲ではないでしょうか。
1998年デビュー、オーストラリア出身のジャムバンド、John Butler Trioを率いるジョン・バトラーが、超絶技巧ギター1本で「Ocean」を表現しています。
静かな海で生まれたさざなみが、中ぐらいの波になり、次々と変化を遂げ、最後には大海原で美しくうねる大波となって、はじけているイメージが目に浮かんできそうです。
John Butler Trioは主に歌ものをメインとしているので、インストは珍しいのですが、この曲は路上ミュージシャン時代から長く演奏されており、インタビューでは『Oceanは僕の人生で大事な要素の一つなんだ。…命、喪失、愛、魂。』と語っており、非常に思い入れの強い曲のようです。
GWが過ぎ、少し疲れがでている今、思い切って1日会社や学校をサボって、寄せては返す波の音の中、この曲を聴けたらどんなに素敵でしょうか。
(選曲・文/コーリス)

2.「波乗りジョニー」/桑田佳祐

真夏の青い海に飛び込みたくなるような夏の勢いを持った曲といえば、この曲と動画を思い起こさずにはいられません!!
聞いただけで夏の気分になり、桑田佳祐の世界に引き込まれます。
この動画の中の、オフィスの会議からスーツを脱ぎ捨て、海にサーフィンしに飛び込む画は、私たちの憧れの姿でもあり、勢いのある夏という季節にエンジンをかけるのではないでしょうか。夏が来たならすぐに海に飛び込みたくなる、不思議な魅力に溢れています。
夏だけではなく、夏を感じたくなった時は、いつもこの曲をそばに置いておきたいですね。
夏のパワーをチャージしたいなら、まずは聞いておきたい一曲です。
(選曲・文/宮川桃子)

3.「Rollin’ Rollin’」/七尾旅人×
やけのはら

夜の闇のように、静かだけど心地よい。そんな音に身を預けていたら「会社も学校も1日くらいサボたって大したことない」と、思ってしまうのです。
「Rollin’ Rollin’」は、2009年に七尾旅人×やけのはら名義で発表されたシングルです。
朝のイライラした電車なんか抜け出して、ぼーっとしながら海を眺める。その時に傍らで流れているのは、「Rollin’ Rollin’」。こんなシチュエーション、最高に気持ちいいだろうな・・・
「1日くらいサボっても、大したことはないよ、きっと。まぁ、明日からまた頑張れば良いよ。うん、そうだそうだ!」と、自分に言い聞かせて、海へ向かう電車の乗り場に足が向かってしまうのです。
(選曲・文/石井由紀子)

4.「イビサガール」/NMB48

今回のテーマで真っ先に思い浮かんだのは、TUBEやサザンオールスターズ辺りのナンバーですが、実はここ最近女性アイドルの夏ソングもかなり増加しています。70年代や80年代の時点で既にアイドルソングとしては定番中の定番ですが、最近は大人数グループが中心なので、賑やかさは確実に増しているように思います。
今回選んでみたのはNMB48の「イビサガール」。2014年の夏にリリースされた楽曲で、1コーラスではありますが、紅白歌合戦でも歌われました。「ゴー!ゴー!イビサ!」という大変分かりやすい歌い出しから繰り広げられる、爽やかポップス。綺麗な海で歌う水着姿のアイドルたち、大変美しい光景ですね。ちなみにこの曲の舞台になっているイビサ島はスペインの地中海に浮かぶ島で、とても会社をサボって1日どころではありません。
でも、島の綺麗な風景を妄想して1日くらい海に行きたい!と思うにはピッタリの曲、皆さんもいかがでしょうか。
(選曲・文/Kersee)

5.「なんでもねだり」/KANA-BOON

日焼け止めのTVCMでも使用されている、KANA-BOONの新曲。
夏の日差しと、どこまでも青い空が頭の中にパッと浮かぶ、開放的な曲です。自然とリズムに合わせて体が動いて、楽しい気分になってきますので、そのまま海に直行して、スーツのままダイブ!!! ・・・なんてことは、さすがに出来ませんが、聞いていたら「海に行きたい」という気持ちが芽生えてしまいます。
学校や仕事が休みの時に行く海もいいけれど、サボって行ってしまう海も格別に気持ちがいいものでしょう。「自分を思いっきり甘やかして、1日くらいサボって海に行っちゃえ。」と悪魔の囁きが聞こえてきそうです。
(選曲・文/石井由紀子)

6.「あー夏休み」/TUBE

「夏だ!海だ!TUBEだ!」これはもう日本の音楽シーンでいう、ことわざとも言えるでしょうか。とにかく1990年代を生きた私にとって「夏と言えばTUBE」これはゆずれない部分もあります。
TUBEの夏ソングは、星の数ほどあるのですが、今回のテーマに一番即しているのは、やっぱり「あー夏休み」でしょうか。1990年5月リリースの代表曲。
夏休みまでまだ2ヶ月ほどあると言っても、それを飛び越えて早く海に行きたい!と思えるには十二分の内容。ボーカル前田亘輝の声と、ラストサビで、”あー夏休み”と高らかに歌われる部分は、条件反射的にそういった気分になること必然ですね。
さあ何も考えずこれを聴いたらハンドルを握って海へドライブに行きましょう。夏真っ盛りの海が待っています。
(選曲・文/Kersee)

著者:ミュージックソムリエ協会

OKMusic編集部

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