L→R アンズ卍100%、小谷茉美子、Koyoka、菊地桃子、メロネサリ

L→R アンズ卍100%、小谷茉美子、Koyoka、菊地桃子、メロネサリ

【8bitBRAIN インタビュー】
最後はやっぱり人と人が
助け合う世の中になってほしい

オートチューンをかけた歌声にメタルバンド顔負けのデスヴォイスを重ねた独特のヴォーカリゼーションを聴かせるラウドロックアイドルグループ、8bitBRAINから3rdシングル「Black Sabbath」が届いた。“対コロナ三部作”の完結編とも言えるタイトルチューンはもちろん、カップリングにも髄所に新機軸が垣間見える上、5人全員が作詞に参加しているなど、確実な進化が感じられる新作と言える。

5人の特性とかを考えて、
このかたちになったと思う

「Black Sabbath」はまったくの新曲ですか?

アンズ
そうです。ライヴでやったのも6回かな? まだ10回もやれてないのが音源化した感じです。

《当たり前だった日常がもう/繰り返す事はできない/あの頃に戻りたい》といった歌詞がありますから、コロナ禍の影響も感じられる内容ではあります。そもそもどんなところから制作が始まったんですか?

サリ
まず曲が上がってきて、“この曲は“DustBox”というテーマで…”と。で、“DustBox”で歌詞を書いたんですけど、3rdシングルになることが決まって歌詞を少し変えたんです。“DustBox”というテーマは残したままで。

歌詞にも“DustBox”とありますね。

サリ
そうなんです。今回の歌詞は私が書かせていただいたんですけど、1stシングル「Under the weather」(2020年7月発表)、2ndシングル「Out of order」(2020年11月発表)、「Black Sabbath」で“コロナ”がテーマの三部作になっているんですね。1stと2ndって前にぶつける怒りとか、誰にもぶつけられない想いをぶつけ合うとか、そういう攻撃的な歌詞だったんですけど、今回は三部作の最後の曲だし、私がそういう曲が好きだということもあって、“最後はやっぱり人と人が助け合う世の中になってほしい”という想いで、人の心に寄り添った歌詞に仕上げました。

「Black Sabbath」は1stや2ndほど攻撃的な歌詞ではないとおっしゃられましたけど、それはサウンドもそうで。1stと2ndはデスヴォイス始まりでしたが、今回はそうじゃない。その点は大きな違いだとは思いますね。

アンズ
あぁ、そう言えば(笑)。…私たち自身もこのコロナ禍の中でどうやって音楽を続けていこうかというところで、心境の変化が出たって感じですね。2ndから3rdの間で受け入れる体制も取れるようになったというか、臨機応変に精いっぱいのことをやろうという姿勢になれたのかなって思います。
Koyoka
コロナ禍の中での三部作の完結というところで、“やっぱり明るい未来を見据えたい”という気持ちが出ていると思いますね。それは「Black Sabbath」もそうですし、カップリング曲もそうで。今までは感情のままに突っ走ってきたけど、“やっぱりファンの方がいてくれてるから”とか“私たちには歌しかない”といったところから、“届けていきたい”という気持ちが明るい方向に向いて表れた曲が多いような感じがします。“みんなで一緒に騒ぎたい”とか。

「Black Sabbath」のサビメロはテンポが緩やかで言葉が分かりやすいですけど、そこはおっしゃられたことと関係しているのかもしれませんね。

サリ
曲の入りも最初はピアノが入ってなかったんですけど、“この曲には絶対にピアノを入れてほしい”とお願いしたんです。プロデューサー的にはあんまり入れたくなかったみたいで、何回か断られたんですけど、私の感覚だと音楽の原点ってピアノだと思ってて。誰が聴いても安らかな気持ちになれるものだし。本当にきれいな音だと思うので、最初に“これはきれいな歌で、やさしい歌なんだよ”っていうことを表現したかったので、ピアノを入れてほしいと言ったのと、歌詞も…今までみんなが書いてくれた歌詞は難しい言葉が多かったんですよ。でも、「Black Sabbath」は小学生が最初に習う日本語というか(笑)、難しい言葉をまったく入れてないんです。

そう言われてみると、画数の多い漢字があんまりないです。

Koyoka
今は先行配信の段階で、まだCDは出ていない状態なんですけど、Twitterでも“今回は言葉が聴こえやすい”という反応があったので、狙い通りなんじゃないかと思います(笑)。
サリ
デスヴォイスも今までと違って日本語を多めにしたり、同じ言葉をずっと繰り返したり。最後はマリーちゃん(小谷茉美子の愛称)のデスヴォイスで締めているんですけど、そこは絶対に日本語にしようと思ったし。
小谷
“みんなに届きやすいように”というサリちゃんの意図を汲んで、デスヴォイスは聴きにくい音とはいえ、少しでも届くように声の出し方とか音の届け方を、三部作の中では一番気をつけました。他の曲を雑に歌ってるとかじゃないんですけど、口の動かし方を大きくして、言葉をしっかりと届けられるように歌ってますね。

今まで以上に“届ける”ことに重きを置いたことがそこからも分かりますね。

菊地
今までの楽曲って、CDの歌詞カードを見て“あっ、こういう歌詞だったんだ!?”というファンの方からの反応が多くて。それはデスヴォイスもそうなんですけど、歌のパートもエフェクターがかかっている分、聴き取りづらいと思うんです。「Black Sabbath」はまだ先行配信しかされていないから、ファンの方がTwitterで歌詞を起こして “このフレーズが好き”とか言ってて…それこそ“最後のデスヴォイスのパート《凍りついた私の声を未来に届けたい》が好き”って言っているツイートもあったので、“すごい! デスヴォイスなのに歌詞が伝わってる!”って。そういう曲になりましたね。

まだ配信しかしていない段階にもかかわらず、こちらが意図したことがちゃんとリスナーに伝わっているという確かな感触があるということですね。で、この“Black Sabbath”というタイトルなんですが、これはどこから持ってきたんですか?

サリ
2個くらい理由があって。私、『ジョジョの奇妙な冒険』が好きで、第5部の最初のほうに出てくるスタンドの名前が“ブラック・サバス”で、その名前を最初に聞いた瞬間、“めっちゃカッコ良い!”と思ってたんです。で、今回のテーマが“DustBox”だったので、ゴミの気持ちになって考えたんですよ(笑)。自分が生ゴミだったとすると、いつ捨てられるか分からないままずっと休憩している状態じゃないですか。“Sabbath”って訳すと“安息日”という意味で、“Black Sabbath”というのはあんまり良くないお休みのことなので、このタイトルにしました。だから、ちゃんと意味があるんです。

直訳すれば“黒い安息日”ですから、コロナ禍の状況にも当てはまるんですよね。みなさんの世代を考えると、オジー・オズボーンとは関係ないだろうとは思ってましたけど(笑)、『ジョジョの奇妙な冒険』からのネーミングでしたか。

サリ
プロデューサーも好きなんですよ、『ジョジョの奇妙な冒険』が(笑)。だから、全部が当てはまってこのタイトルになった感じです。
菊地
最初は“DustBox”をイメージしていたのに、緊急事態宣言で休まざるを得ない状況ともマッチして…
サリ
奇跡のタイトル(笑)。

そうですか。「Black Sabbath」についてもうひとつうかがうとすると、先ほど“今回はデスヴォイスから始まらない”と言いましたが、歌とデスヴォイスとの融合具合は際立っているように思います。Bメロからデスヴォイスが徐々に重なっていき、サビでは主旋律を背後から支えるというアレンジで。

Koyoka
「Black Sabbath」はほぼ最新の曲で、「Under the weather」も「Out of order」も今の体制になる前に作られた曲なんですね。過去曲はデスヴォイスがメインになる作り方が多かったと思うんです。だけど、「Black Sabbath」は一番新しい曲ということもあって、5人の特性とかを考えて“こういう曲にしたいな”というのがプロデューサーの中にあり、このかたちになったのかなと思います。

言葉を恐れずに言うと、これまではデスヴォイスを楽曲の中に貼りつけていたような印象もあったんですけど、今回はそれがないと思いますね。

アンズ
うんうん。やっと5人が型にハマったというか。たぶんプロデューサーの中でも、この5人がしっくりした結果の曲だと思いますね。
L→R アンズ卍100%、小谷茉美子、Koyoka、菊地桃子、メロネサリ
シングル「Black Sabbath」【Type-A】
シングル「Black Sabbath」【Type-B】
シングル「Black Sabbath」【Type-C】

OKMusic編集部

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