鈴木このみ

鈴木このみ

【鈴木このみ インタビュー】
歌っている時は無敵だと思える
“ULTRA”なアルバムになった

今年デビュー10周年のアニバーサリーを迎える鈴木このみの通算5枚目のアルバム『ULTRA FLASH』が完成した。この2年半、自身の声帯結節の手術とコロナ禍という不慮の事態に遭いながらも、シンガーとして着実に成長してきた軌跡が刻まれた作品であると同時に、今後のアーティストとしての大きな飛躍を期待せざるを得ないエポックメイキング的アルバムである。

“FLASH=輝く”が芯にあって、
ちゃんとまとまってくれた

5thアルバム『ULTRA FLASH』が完成しました。まず、今の率直なお気持ちを聞かせてください。

ちゃんと手応えがあるアルバムになったかなと。正直に言うと、めちゃめちゃ個性がありすぎて、最初は“これはアルバムとしてまとまるのかな?”って少し不安なところがあって、“ちゃんと芯を通せたかな?”と考えながらレコーディングしていたんですけど、いろんな方向に輝きをぶっ放しているアルバムで、鈴木このみのカラーがちゃんと出せたんじゃないかと。“FLASH=輝く”というものが芯にあって、意外とちゃんとまとまってくれて良かったです(笑)。

当初は“いろんなタイプの楽曲があるなぁ”と少し不安ではありましたか?

今回はまずアルバムのタイトルと構成を最初に決めて、この2年半に出たシングルを並べて、“このピースとこのピースがないので、こういう曲を作っていきましょう”と。あと、6月のライヴ(『鈴木このみ 10th Anniversary LIVE TOUR ~ULTRA HYPER FLASH~』)も決定していたので、“ライヴでどういう曲が足りないかな?”とか、そういうものも考えながら。でも、その時から“あれもやりたい! これもやりたい!”って結構好き放題なことを言っちゃっていたので(笑)、本当にすごくカラフルになったなぁって。

確かにそうで。最初に拝聴してバラエティー豊かな作品である印象は受けましたし、それも想像の上を行く幅広さではあると思ったところではあります。でも、このくらいの幅広さは鈴木さんご自身の考えの中に最初からあったということですか?

そうですね。最初の打ち合わせで、わりと曲毎の方向性や曲を誰に頼むかとか、そういうものもスタッフ全員でバチッと話し込めたので、最初から完成形はしっかりと見えていたアルバムではあったと思います。ただ、やっているうちに“これは結構振りきったな”というものもあったり(笑)。それも自分の中ではすごく楽しいという気持ちしかなくて。あとは…これはちょくちょくインタビューの中でお話させていただいていると思うんですけど、今は本当に歌うのが楽しくて、歌の2回目の成長期が来ているんじゃないかと思っていたりして。1回目は10代から20代に変わる頃、声変わりみたいな感じだったんですけど、今は歌の技術的なところとか声帯のコントロールとか、そういうところで少しずつ成長期が来ているような気がしているんです。そんな自信もあってなのか、“これを全部、鈴木このみカラーに染めてやろう”という気持ちでレコーディングしました(笑)。

ここからはその新作『ULTRA FLASH』について細かくうかがっていきましょう。収録されているシングル曲に関してはリリース時にお話を訊いていますので読者のみなさんはそのアーカイブをご参照いただくとして、今回のインタビューでは新作に収められた新曲に絞って話をうかがっていきたいと思います。まず、タイトルチューンである「ULTRA FLASH」は作詞が草野華余子さん、そして作曲が草野さんと鈴木さんの共作ですね。以前、草野さんとは事前に徹底的に話し合ってから楽曲制作に入るとうかがいましたが、この「ULTRA FLASH」はどんな話からスタートしたのでしょうか?

今回はスタッフさんから“鈴木さんも表題曲の曲作りにかかわったら?”と言っていただいて、なおかつ私も“もし華余子さんと一緒にできるのであれば…”と思って。毎回ものすごいたくさんの話し合いをしながらやってきたこともあって、お人柄も信頼している方なので、まずこの座組でやろうと決定しました。この2年半のシングルを見た時に、今の私は華余子さん抜きでは語れないし、この関係性はこれからもずっと続いていくと思うんですけど、デビュー10周年を迎えて、この2年半を支えてくれた華余子さんと一緒にひとつの集大成といったものを作れたらすごくいいんじゃないかという想いもありましたね。

アルバムのオープニングも草野華余子さんが手がけた「Bursty Greedy Spider」で、草野作品が1、2曲目なので、今言われた集大成というのも分かりますね。

あと、私がメロディーを作る曲はわりとさわやかなものが多かったんですけど、アルバムの表題曲となった時はそれにプラスして熱量がもっと欲しいとも思ってて。そういうところでも華余子さんはベストマッチだったと思います。

「ULTRA FLASH」はサウンドもめちゃめちゃカッコ良いですね。草野さんとBRADIO、EFFYさんがアレンジに参加されていて、ソウルミュージックを感じるんですけど、泥臭くない。ブラスセクション、ギターのカッティング、コーラスワークと、細かく聴けば、確かにソウルやリズム&ブルースのそれなんですけど、全体の聴き応えはさわやかで。これは鈴木このみカラーが影響してますかね?

もしかしたら華余子さんが残してくれたのかもしれませんね。もともとアルバムの構成を考えた時に、表題曲はすごく夏が似合う、バーッと青空が見えるような楽曲にしようという想いがあったので、そういう意味でもさわやかさが残って、私もすごくお気に入りの一曲です。

サビのメロディーがちょっと難しそうな印象があります。

これはですね…作曲をめちゃめちゃ頑張りました!(笑) 最初は私が1コーラスデモを作って、そのあとに華余子さんと一緒にスタジオに入りました。そこで“鈴木さんはこういうメロディーの癖があるから、それをこういうふうに変えてみたら?”とかアドバイスをもらいながら、華余子さんにひたすらピアノを弾いてもらって、それを受けて私が歌って“ここはもっと変えよう”ってやっていったんですね。そのサビの部分は、自分は一音一音が長めのメロディーを作るのが苦手だったみたいで、どうしてもちょっと跳ねちゃう癖があることに気づいて(苦笑)。なので、何回もトライして出来上がりました。
鈴木このみ
鈴木このみ
アルバム『ULTRA FLASH』 【初回限定盤】(CD+Blu-ray)
アルバム『ULTRA FLASH』 【通常盤】(CD)

OKMusic編集部

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