FINLANDS塩入冬湖がコロナ禍で向き合った『程』とは?ソロワークとしての新譜を通じて絞り出した想いとは?
「2020年の自分の存在を残しておきたかった。そうでもしないと自分が何者なのか分かりなくなりそうでした」——塩入冬湖は最新作『程』の資料の中で、こんなコメントを寄せている。FINLANDSのボーカル/ギター塩入冬湖のソロワーク第4弾、7曲入りミニアルバム『程』は、コロナ禍の中、自宅待機の期間中に宅録で完成させた。幸か不幸か、時間がたっぷりと与えられた状況で、塩入は言葉ととことん向き合った。そして「この半年私の中で一番テーマになっていた言葉」である「程」というものを追求していった。全7曲、どの曲も濃厚な短編小説を読んでいるようで、それを伝える歌が圧倒的な没入感を与えてくれる。幸せな時間を提供してくれるということだ。コロナ禍で何を思い、感じ、この作品達を作ったのかインタビューした。