美空ひばり、幻のアナログ盤ジャズ作品『ひばりジャズを歌う』『ひばりとシャープ』命日に復刻発売
美空ひばりの1960年代の貴重なジャズアルバム2作品が、ひばりの命日であり、今年で33回忌となる6月24日にアナログ盤として復刻発売されることが決定した。
両作品共に2008年と2006年にそれぞれLP作品として復刻されているが、リリース後に即完売し今では入手困難となっているため、再復刻を望むファンからの強い要望のあった作品。美空ひばりは日本の流行歌手として1954年に最初にLPアルバムを制作した歌手であるが、今回復刻されるのは1961年に発売の全曲外国曲の日本語カバーアルバム『ひばりとシャープ』と1965年に発売のナット・キング・コールを偲んだアルバム『ひばりジャズを歌う』の2作品だ。
『ひばりジャズを歌う』は英語と日本語の歌詞がほぼ半分ずつという構成で、「ラヴ」や「魅惑のワルツ」などCMソングとして使用された楽曲も多く収録され、ジャズ好きにも歌謡曲好きにも両方に楽しめる作品となっている。一方、『ひばりとシャープ』は全曲外国曲の日本語によるカバーで「虹の彼方」や「ダニー・ボーイ」などのスタンダード作品を楽しむことができる。
2作品ともに美空ひばりのステージを支えてきたビッグバンド、原信夫とシャープス・アンド・フラッツによる演奏。また、『ひばりとシャープ』は当時モノラル盤とステレオ盤の2種類が発売されたが、今回はモノラル盤として復刻、56年前の録音が瑞々しく蘇り、ステレオ盤では味わえない芯の太さを感じ取ることができる。
今回復刻となる2作品ともに美空ひばりの息吹を身近に感得することができるファン必聴の作品となっている。