小宮正安氏に聞く~19世紀末に花開いた「メルヒェン・オペラ」が今、伝えるもの/東京・春・音楽祭2021「メルヒェンの時代へ…」
2021年、11回目を迎える東京春祭マラソン・コンサートは、没後100年を迎えるメルヒェン・オペラの第一人者エンゲルベルト・フンパーディンク(1854-1921)や、彼の代表作《ヘンゼルとグレーテル》をはじめ、19世紀末に盛んにつくられた「メルヒェン・オペラ」にスポットを当てる。このマラソン・コンサートは毎年、生誕250年のベートヴェンや没後150年のロッシーニなど、その年ゆかりの音楽家や歴史的節目をテーマに、トリビア的なエピソードや東京春祭ならではのレアな演目を交えて音楽に斬り込むユニークなプログラムの一つで、今年も興味深いテーマを準備してくれた。