伊藤銀次、デビュー45周年記念CD-BOX限定発売
伊藤銀次がメンバーとして活動していたバンド「ごまのはえ」が1972年9月25日に発売した『留子ちゃんたら』でのプロ・デビューから45周年。ソロとしては、1977年5月25日発売の『DEADLY DRIVE』でのデビューから40周年を迎えた。この記念イヤーを祝して、ソロ名義のシングル楽曲+作詞・作曲・編曲・プロデュース・演奏した楽曲、そして初出し音源がレーベルの垣根を越えて収録された4枚組CD-BOX『POP FILE 1972-2017』の発売が実現した。
このCD-BOXは、伊藤銀次本人の監修によるもので、Disc-1は初のオール・シングル・コレクションとして、12インチを除くソロでのシングル楽曲を全てシングルバージョンで収録したもの。佐野元春のコーラス参加で当時話題となった『夜を駆けぬけて』(1985年)のシングル・ミックス・バージョンは待望の初CD化となる。Disc-2はギタリストとして初のレコーディング参加となった1972年の加川良『親愛なるQに捧ぐ』から、ごまのはえ『留子ちゃんたら』でのデビューを経て、シュガー・ベイブ、バイ・バイ・セッション・バンドに参加、佐野元春と出会い、沢田研二のアレンジを任されるまでの10年間の記念碑的な楽曲が収録されている。Disc-3はアン・ルイス最大のヒット曲『ラ・セゾン』の編曲から、原田知世、吉川晃司、早見優、ハイ・ファイ・セット、福永恵規らの作曲を手掛けるなどコンポーザーとしても充実期を迎え、その後はウルフルズをはじめとした名プロデューサーとして大活躍するに至る軌跡を収録。
そして、Disc-4は1985年の佐野元春<ビジターズ・ツアー>にゲストで登場した際の「夜を駆け抜けて」のライブ音源に始まり、伊藤銀次<WINTER WONDER MEETING 2015>のライブ音源、ネットラジオ『伊藤銀次のPOP FILE RETURNS』からは、杉真理、村田和人とのパフォーマンス音源など初商品化となる貴重なトラックが目白押しなレア・トラック集となっている。極めつけはバンド「ココナツ・バンク」の最初期音源とされる福生で大瀧詠一によって録られた「こぬか雨」のプリ・バージョンという歴史的発掘音源が収録されている。この商品はスペシャル企画盤や廃盤となったタイトルなどをユーザーがリクエストし、既定のリクエスト数が集まれば商品化・発売するシステム「オーダーメイドファクトリー」にて、予約が規定数に到達したことにより発売が決まった。
また、12月24日には初の自伝『MY LIFE, POP LIFE』の発売が予定されており、日本のポップミュージックシーンに多大な影響を与えてきた伊藤銀次の歩みが詳細に語られたファン必読の一冊となっている。