【ライブレポート】リンゴ・スター、ピースフルな雰囲気で満ち溢れた全24曲・2時間ノンストップライヴ
リンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンドのジャパン・ツアーがスタートした。そのツアー初日、福岡公演のライヴレポートをお届けする。
通算5回目・およそ3年振りとなる日本公演の記念すべき幕開けはここ福岡から。定刻の19時を少しまわったところで会場内が暗転。ステージ袖からオール・スター・バンドのメンバーが次々と定位置につくと、最後に今夜の主役であるリンゴ・スターが両手でピース・サインをしながら颯爽とステージに登場。「レイディーズ・アンド・ジェントルマン、プリーズ・ウェルカム・リンゴ・スター・アンド・ヒズ・オール・スター・バンド!!」というアナウンスの直後、グレッグ・ビソネット(Dr.)のカウントからオープニング・ナンバー「Matchbox」でステージがスタート。カール・パーキンスのナンバーでビートルズ時代のカヴァー曲で幕が開くとリンゴから「ピース&ラヴ、エヴリバディ」と挨拶が。
続く「アー・ユー・レディ・ハヴ・サム・ファン?」、「アー・ユー・レディ・ヒア・サム・グッド・ミュージック?」という問いかけにオーディエンスが「イエーイ!」と応えると、それを受けて2曲目の「It Don’t Come Easy」(明日への願い)へ。1973年リリースの本格的なオリジナル・ソロ・アルバム『リンゴ』収録曲で、本国イギリスでは自身初のシングルとしてアルバムに先駆けて1971年にリリースされた記念すべきナンバーだ。メロディックなイントロが始まると、オーディエンスの手拍子が自然と巻き起こり会場の雰囲気が一気にリンゴ・スターの世界に。