劇団乙女新党が初ミュージカルでキティちゃんとコラボ ステージで証した6人の「友情」
この公演は、乙女新党メンバーによる「劇団乙女新党」がサンリオを代表するキャラクターのハローキティを客演に迎えて製作されたオリジナルミュージカルの公演。これまでもメンバーたちは「劇団乙女新党」と銘打ってツアーやイベントの中でコントなどを披露してきたが、本格的な演技に挑戦するのはこれが初めてのことだ。
会場となった園内のフェアリーランドシアターは、乙女新党のファンはもちろん、キティちゃんが大好きな親子連れも大勢が訪れ、和やかな雰囲気の中で公演は始まった。
ものがたりは、とある森の中で其原有沙が大切にしているハローキティのヌイグルミが行方不明になったところから始まる。5人のメンバーたちは必死に探すうちに、自分たちが帰りの道を失って遭難したことに気づく。
途方に暮れていると、なんと、ヌイグルミだったはずのキティちゃんが現れて話しかけ、ここがヌイグルミも自由に動ける"妖精の森"なのだと説明した。5人は帰り道を求めてキティちゃんの案内で何でも知っているという樹の長老に相談したが、人間界に戻るためには近くにある大きな花が開いた時にだけ通じる扉から帰るしかなく、そのためには5つの色のリボンを集めなければならないという。
5人は、この森で強いパワーを持つ"歌"の力を借りて、相原まりが「知恵」の青いリボン、田尻あやめが「勇気」の黄色いリボン、高橋優里花が「笑顔」のピンクのリボン、緒方真優が「信頼」の緑のリボンを次々と手に入れていく。
しかし、5つ目のリボンに必要な「友情」をどうやって証せばいいのだろう?と5人は戸惑った。すると、突然大きな花はひとりでに開きはじめ、中からぬいぐるみの姿に戻ったハローキティが現れたのだった。
実は、有沙が持ってきたヌイグルミは、病気で療養中のメンバーの長谷川愛里が「私がいない間、これを私だと思って」と有沙に想いを託したもので、このヌイグルミこそが「友情」の証だったのだ。
ヌイグルミについていた赤いリボンを手に入れて、人間界へ通じる扉を開けた5人だったが、有沙はこのままキティちゃんを連れ帰ってヌイグルミに戻らせてしまうより、この森で自由に過ごして欲しいと願い、キティちゃんに別れを告げてこの森を去っていくのだった…。
ものがたりの進行に合わせて織りなす乙女新党の楽曲は、それぞれの場面にマッチしてミュージカルを盛り上げていた。また、メンバーそれぞれの個性を活かした脚本は、初めて彼女たちを見るものには特徴を解りやすく伝え、彼女たちをよく知るファンにとっては、思わずクスリとさせる場面が散りばめられていた。特にヌイグルミにまつわるエピソードは、乙女新党の"6人"の絆を強く感じさせ、ファンの胸を熱くさせたに違いないだろう。
ミュージカルのあとには、キティちゃんも参加するミニライブも行われ、会場はいつものライブのようにサイリウムがきらめいて、大いに盛り上がっていた。
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