AKB48の大島涼花、岡田奈々、島田晴
香、宮崎美穂が”ガチ演劇”に挑戦

現役バリバリのアイドル4人が挑んだのは、飯島早苗の不朽の名作とされる戯曲で、昭和初期を舞台に小説家を目指す4人の乙女たちの夢、友情、そして、恋を描いた文芸色の強い作品。

たった4人のミニマムな空間と膨大なセリフにプロの舞台役者でさえも物怖じしそうな作品を、360度逃げ場なしの完全円形舞台で挑戦するというまさに『AKB48 vs 演劇』の真剣勝負だ。

時代の違いはあれど、"夢"を追う少女の姿は重なる部分もあり、普段は"恋愛禁止"のアイドルが目の前で恋に翻弄される様は生々しくもあった。

物語の中心となる山の手のお嬢様・野村文香を演じる岡田奈々さんは、ほぼ全編に渡って舞台に出ずっぱりなことに加え、人一倍の長台詞や、一人芝居、小説の朗読と脚本を憶えるだけでも相当の苦労があったとうかがい知れるが、ゲネプロでも淀みのない演技で魅了してくれた。

評論家を目指す恋多きモダンガール・柳原まや子役は大島涼花さん。知的でミステリアスな雰囲気を醸し出しながら、どこか周囲とギャップを生む会話がユーモラスで飽きさせない。周りに流されない沈着さを佇まいで醸し出していた。

父親を思慕するロマン怪奇小説家・小林すえ役は島田晴香さん。現代で言うオタク気質の夢見がちな少女に三つ編みのお下げ髪で挑んだ。初舞台ながら、序盤ではかなり観客の目を引く存在であった。

楽天家でダジャレ好きだが、天才肌の正田薫役は宮崎美穂さん。舞台は5度目ということで、他の出演者よりも少し経験があるためもあってか普段の"みゃお"よりも一回り大きな存在感があった。文香から嫉妬をされながらも、その彼女を包み込むおおらかさがにじみ出ていた。

舞台『絢爛とか爛漫とか』は4月9日より15日までクラブeXにて公演中(12・13日休演)。

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 (2016年04月09日)

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