中島健人の『ガードセンター24』vs藤
ヶ谷太輔の『バスケも恋も、していた
い』、秋の特別ドラマ対決はどちらに
軍配!?

 視聴率はともに2ケタにはとどかず、『ガードセンター24~』は平均視聴率7.6%、『バスケも恋も~』は3.6%(第1話3.3%、第1話3.4%、第3話4.3%)。どちらも好成績とは言えなかったが、ファンや視聴者がどう反応をしているかは気になるところ。ということで今回は、2作品を「ストーリー」「役のハマリ度」「見どころ」別に分けて、比較してみよう。

■ストーリー

 「手に汗握るハラハラドキドキあり、“仲間愛”や“人間ドラマ”の感動ありの、密室のアクションエンターテインメント」といううたい文句の通り、2時間の中にさまざまな事件が起きる『ガードセンター24~』。中島演じる篠宮守は、警備会社の中央制御室の新人監視員ながら、正義感だけは誰よりも強く、しかしその正義感が大事を招いてしまう、なかなか厄介なキャラクターである。「大丈夫、大丈夫!」が口癖で、その言葉通り、“ご都合主義”とも言える展開も。物語の要である少女誘拐事件では、篠宮と少女が閉じ込められた古い小屋に、偶然警備会社「セキュリティ・ガードセンター」の監視カメラが設置してあり、2人は一命をとりとめる。しかも救出シーンは描かれておらず、あっけなく助かっているのが少し物足りない印象だ。とはいえ、最後はハッピーエンド、「監視員は“何事もなかった”を作る仕事」という名言も生まれ、「まあ、いいか!」と思わせる力は感じられる。

 対する『バスケも恋も、していたい』は、Kis-My-Ft2のフロントメンバーである藤ヶ谷が、“バスケ部の冴えないキャプテン”土屋朝光を演じたところが最大の見所。休み時間も練習を惜しまない努力家の土屋は、試合に1度も出たことがない。「そんな人がなぜキャプテン?」という疑問は、視聴者の頭にずっと浮かんでいたに違いない。しかし、そんな姿を見守り、応援してくれるヒロインがいる。「打ってみなきゃ(シュートが入るか)わかんないじゃん!」「土屋くん、下手じゃないよ」などと鼓舞してくれる、青春ドラマのお手本のようなヒロインである。大学生、そして社会人になるまでの成長が描かれているが、2人の関係は平行線。なかなかうまくいかない恋愛模様こそがトキメキポイントとも言えるが、なにかにつけて「このゴールが入ったらうまくいく」と賭ける土屋には、恋愛ドラマとバスケットを“無理矢理”融合させた感が否めない。

■役のハマリ度

 これは圧倒的に中島が優勢。「大丈夫、大丈夫!」でなんでも解決する姿は、「セクシーサンキュー」で老若男女をメロメロにしてしまう本人の姿を彷彿させる。また、「新人」という立ち位置も、ジャニーズ最年少グループでなければ担えないポジションであっただろう。

 しかし、普段のイメージと180度違う役どころを見事に演じたという点で、藤ヶ谷の演技力も評価されるべき。ファンの中では「わざと猫背にしたり、いつも不安な表情してたり、役に入り込んでいてすごい」と評価されており、“演技の幅”を見せつけた藤ヶ谷に、俳優としての軍配が上がるのでは。

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