REPORT / SPIN.DISCOVERY Vol.04 踊
Foot Works、環ROY、iri、PARKGOLF、
Kai Takahashiらが創り上げた貴重な
一夜をレポート!
2014年から不定期で開催されてきた本イベントには、今回brinq、Kai Takahashi(DJセット)、PARKGOLF、環ROY、iri、踊Foot Worksといったジャンルもシーンもバラバラな、横断的なラインナップが集結。アルミハニカム平面駆動ユニットを採用した新機構スピーカーが設置された高音質な環境も相まり、他のイベントとは異なる特別な一夜を創り上げていた。
そして昨日、早くも”SPIN.DISCOVERY Vol.05″の開催も発表された。今回はTempalay、ROTH BART BARON、King Gnu、SIRUPらこれまた異種格闘技戦のようなラインナップが決定した。早くも期待が高まる次回へ向けて、前回のレポート記事を掲載する。
ありそうでなかったラインナップ、環境を活かした本イベントの特徴をお伝えすることができれば幸いだ。
Text & Photo by Spincoaster
brinq
これから始まるイベントへの期待感をグングン煽りながらも、続くKai Takahashiへとバトンが渡されることに。
ソロではAvec AvecやPARKGOLF辺りとも共振するような、ドリーミーかつ先鋭的なサウンドを鳴らしていた彼だが、今回のDJセットでもそのセンスは抜群。フューチャー・ビーツやトラップ寄りのナンバーもプレイしつつも、合間に唾奇「Soda Water」やSIRUP「Synapse」といった話題のトラックや、自身が手がけたOOHYO「PIZZA」のリミックスや、オリジナルと思われるトラックもミックス。緩急を付けたDJセットでは、本隊のLUKCY TAPESで見る彼とはひと味もふた味も違った魅力を発見することができた。
また、中盤にInterFM『TOKYO SCENE』の企画の一環で公開された「ナイロンとペットボトル」から、MCを挟みゲスの極み乙女。「私以外私じゃないの(Remix by PARKGOLF)」をリリース前にもかかわらず披露。あまりにも記名度の高い名曲を大胆に分解、再構築したこのリミックスを、WALL&WALLの高音質&大音量な環境で聴くことによって圧倒された人も少なくないはずだ。
その後はまさしくピーク・タイムのように「ダンスの合図」、「百年」と、それぞれおかもとえみ、一十三十一をボーカルに招いたポップ・ソングを、自身のボコーダーがかったボーカルと共にプレイ。最後はインストながらもその爆発力で数々のクラブ・イベントを大団円に導いてきた「crush on」で締め括った。
■PARKGOLF セットリスト
2. Peacock Dress
3. ALL EYES ON YOU
4. wav comic
5. ナイロンとペットボトル
6. 私以外私じゃないの(Remix by PARKGOLF)
7. ダンスの合図
8. 百年
9. crush on
独創的なフロウで踊る研ぎ澄まされた言葉、そしてそれを体全体を使って表現する様は、確かにヒップホップに根ざしたものではあるが、すでに別次元へと到達していることを我々に確かに見せつけてくれた。
張り詰めた空気感とは裏腹に、MCでの緩い喋り方のギャップにも驚かされる。まるで息をするのも忘れるような、一瞬の如く過ぎていった40分間であった。
■環ROY セットリスト
2. Offer
3. 食パン
4. はらり
5. On&On
6. 都会の一枚の本
7. ことの次第
8. exchange//everything
9. フルコトブミ
10. めでたい
また、ビートの効いたフロア仕様のトラックはWALL&WALLの音響とも相性ばっちり。特にシングル『Watashi』の初回盤に収録されているyahyelが編曲を手がけた「your answer」の披露は、環ROYやPARKGOLFと共演した意味が大いに感じられるものであった。
ラスト2曲はガラッと趣を変え、ギター1本で「フェイバリット女子」、「会いたいわ」を弾き語りで披露。しっとりかつ力強くライブを締めくくった。
今回は「ナイトグルーヴ」や「rhythm」、「Watashi」と言った代表曲と呼べるものがセットに入っておらず、さらに単独での出演。しかし、だからこそ、その歌声や1曲1曲の完成度の高さなど、彼女の本質的な魅力に気付くことができる、そんなステージになったのではないだろうか。
■iri セットリスト
2. 半疑じゃない
3. Wandering
4. Never end
5. Fancy city
6. your answer
7. フェイバリット女子
8. 会いたいわ
ベースの強く効いた、アーバンなサウンドで会場をジワジワと焦らしながらも、曲の中盤のラップ・パートでフロントマンのPecoriが颯爽と登場。続いて早くも新曲「21世紀の亡霊」、「They Live」を放ち、今年3月にフリー・リリースした『ODD FOOT WORKS』から次のステップへと入っていることをしっかりと提示。
続く「Tokyo Invader」、「Mooneyes」ではオーディエンスから「待ってました」と言わんばかりの歓声が上がり、早くもアンセム化していることが伺える。また、序盤は若干硬いように感じられたバンドの動きも、中盤から後半へ向けてギアをドンドンと入れ替え加速していく。
終盤では初のMV曲であり、彼らの一番の代表曲とも言える「夜の学校 feat. もののあわい」を披露。その堂々たる姿はまさしくイベントを締め括るに相応しいものであった。最後はここ最近のライブと同じく新曲「Arukeba Gravity」でフィニッシュ。彼らの今後の活躍ぶりをも確信させてくれるようなパフォーマンスであった。
■踊Foot Works セットリスト
2. 21世紀の亡霊
3. They Live
4. Tokyo Invader
5. Mooneyes
6. 漂流民 -blueman-
7. 短夜
8. Neo Dutch Wife
9. 夜の学校 feat. もののあわい
10. Arukeba Gravity
Spincoaster Presents “SPIN.DISCOVERY vol.05”
OPEN 17:00 / START 17:30
会場:表参道 WALL&WALL)
出演:
Tempalay
ROTH BART BARON
King Gnu
SIRUP
Ticket:
早割.¥3,000 / 一般. ¥3,500
※入場時に1ドリンク代が別途必要となります。
イベントURL:http://spincoaster.com/spin-discovery-vol-05
チケット購入URL: spindiscovery05.peatix.com(http://spindiscovery05.peatix.com)
Spincoaster Web :http://spincoaster.com/
アーティスト
Spincoaster
『心が震える音楽との出逢いを』独自に厳選した国内外の新鋭MUSICを紹介。音楽ニュース、ここでしか読めないミュージシャンの音楽的ルーツやインタビュー、イベントのレポートも掲載。