晋平太の男気ヒップホップを今、再確
認したい件。
JPヒップホップを聴くなら晋平太は欠か
せない
zeebraや般若など90年代のヒップホップ文化を支えたアーティストはたくさんいますが、フリースタイルダンジョンをきっかけに日本語ラップに興味を持った世代はなかなかまだアーティストをディグれてないのではないでしょうか?
2人目のフリースタイルダンジョン制覇者が出たタイミングでもあるので、今回は最初のフリースタイルダンジョン制覇者晋平太をご紹介します!
晋平太ってどんなアーティスト
フリースタイルダンジョンの審査員を務めていたこともあり、一度はTVの中で観たことがあるという方も多いのではないでしょうか。
2004年、アルバム『SHOW ME LOVE』でデビューした彼は、音楽制作の傍らで数々のMCバトルにも参加。その優勝歴の数の多さには驚かされます。
2005年 B-BOY PARK MC BATTLE(優勝) GUINESS PRESENTS “TUFF CITY” 2005(優勝) 2010年 DARTHREIDER「HOLD US BACK」RELEASE PARTY 8人選抜MCバトル(優勝) R-Festa 2010(優勝) 戦慄MCバトル Vol.16(優勝) UMB 2010 東京予選 (優勝) UMB 2010 本戦(優勝) 2011年 BACA シンプルMC BATTLE(優勝) 3ON3 MC BATTLE 2011 GRAN 戦極MC BATTLE Vol.1(優勝) Warugaki☆G.P ~mc battle~ Vol.1(優勝) UMB 2011 REVENGE (優勝) UMB 2011 本戦 (優勝) 2012年 戦極MC BATTLE 第一章 (優勝) UMB 2012 東京予選 (優勝) 2014年 戦極MC BATTLE 第十章(優勝) 2016年 ENTER MC BATTLE(優勝) 2017年 UMB 2017 REVENGE 優勝
また、2013年からはULTIMATE MC BATTLEの総合司会者を務めており、B-BOY PARKとULTIMATE MC BATTLEの2階級制覇を果たしたのは晋平太が史上初なんです。その他、2012年の戦極MC BATTLEでは初代王者、2017年にはテレビ朝日系列のテレビ番組「フリースタイルダンジョン」にて史上初の全ステージクリアを達成するなど、数々の大会で名を残しているヒップホップ界の重鎮的存在です。
彼を語る上で欠かせない漢との因縁
上記の動画は晋平太がフリースタイルダンジョン制覇した回のVS漢のバトルですが、この因縁の対決には少し事情が…。
このコンプラ合戦は筆者もリアルタイムで観て身震いがしたんですが、この二人の間には、レコード会社との裁判沙汰が影響しているようです。(給料未払いとか暴力問題とか)
ただこの漢のライムと晋平太のライムのぶつかり合いは全ラッパーが待ち望んだ場面だったんです。真相は本人たちにしか分かりませんが、男同士のこのバトルは泣けます。漢の優しさがにじみ出ていますよね。
この前に行われたVST-PABLOW(ティー パブロ)戦、この後に行われるVSR-指定、VS般若戦もバチバチで、手に汗握るバトルです。この日のフリースタイルダンジョンは空気感が違いました。これは過去に語り継がれるベストバウトです。
フリースタイルとは一味違うおススメ楽
曲
時代遅れ feat.般若
二世代UMBチャンプの共演が話題を呼んだ時代遅れ feat.般若。フリースタイルで成り上がった2人のコラボレーションはやはりヒップホップリスナーには嬉しいですよね。
時代遅れで構わないからってリリックは胸に響きます。中身がないことやるなら俺は時代遅れでいいからカッコいいことするって感じが…。男気溢れる晋平太らしい楽曲になっていますよ。
check your mic
こちらの楽曲はフリースタイル畑の晋平太だからこそ歌える曲。
ただこの曲が収録されているアルバム「DIS IS RESPECT」が豪華なんですよ。ビートメーカーや客演がかなりの人気アーティストばかり。
そして前述したフリースタイルダンジョンのバトルでは漢やR-指定がこの曲のリリックを使用し、晋平太とバトルしているんです。
そういったところにも気を使って楽曲を聴くともっとヒップホップや日本語ラップが楽しめるかもしれませんね。
i still love you 2
晋平太の音楽への愛情がひしひしと伝わるi still love you 2。1のときよりもパワーアップした楽曲は、恋愛を歌っているようにも思えますが、ヒップホップへの愛についてなのかなと。
ここまで韻を踏んで、なおかつ中身がある歌詞は晋平太だからこそできるものですよ。
ビートも往年のR&Bっぽく、心地よいサウンドに仕上がっています。
筆者オススメの楽曲ですね。
長年、日本語ラップ界を牽引してきた晋平太。彼の男気あるリリックは聴く人を虜にする何かを持っています。
最近では、東村山市民産業まつりのPR動画や政府とタッグを組んだ活動、NSCでの講義など活躍の幅を広げ続けており、ベテランながら今後の活躍からも目が離せない存在の一人です。
彼が日本語ラップの伝説として語り継がれる日が来るまで応援していこうと筆者は思っています。あーまた、漢とのバチバチのバトルが見たいな…。
晋平太
公式サイト:http://shinpeita.jp/
Twitter:https://twitter.com/shinpeita
晋平太の男気ヒップホップを今、再確認したい件。はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。
ミーティア
「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。