《前編》8年ぶりの来日公演決定！ ロ
ーリングストーンズ伝説

　ロックという音楽の草創期を1960年前後とするならば、現在まで一度も解散することなく続いているバンドがある。今まで全世界でのアルバム売上げは2億枚を越え、ヒット曲は多数。今なお第一線で活躍している、その名はローリング・ストーンズ。そしてバンドの顔として君臨しているのがボーカルのミック・ジャガーである。

　ロックといえばセックス＆ドラッグだが、ミックはこれを全力で体現するアーティストと言えよう。デビュー以来ミックはツアーに出るたびに女性ファンをお持ち帰り。数百人単位で出待ちしているところを「君と君と君と君！」と指名するのが日常だったと自身も語っている。こうして驚異的なペースで女性を喰い続けたミック。その経験人数は7000人を越えると言われている。
　さらにミックはバイセクシャルであり、男女とわず関係を持っていたとも。そのお相手はなんとデヴィッド・ボウイ。ボウイの妻であるアンジェラ・ボウイが2人の行為を目撃しているのだ。ミックは現在4人の女性との間に7人の子供がいることがわかっている。ミックだって世界中に隠し子がいても不思議ではないだろう。

　さらに、元妻であるジェリー・ホールが暴露本で、ミックが20年以上LSDやヘロインを摂取していることを明かしている。事実過去に麻薬所持で逮捕もされている。しかし、「ドラッグはただの人生の一部さ！ そのおかげで良い曲を書けたんだ」と後悔の念は見られない。それどころかCNNの生放送でラリー・キングに「禁止しても陰で手を出す奴が増えるばかり。部分的に許可する必要があるんだ！」と薬物の合法化を訴える始末。

　向かうところ敵無しのミックだが、唯一弱点がある。それは愛する娘だ。2番目の妻であるジェリーとの間に生まれたエリザベスが、プレイボーイで全裸ヌードを披露した際、ミックは酷く狼狽したそうだ。裸で挑発する娘の姿にショックを受けてしまったミックは、自分の破天荒な生き方を悔いて禁欲的な生活を送るきっかけとなった。現在は、ジョギング、水泳、ヨガ、キックボクシング、サイクリング、バレエとトレーナーをつけて身体の鍛練にいそしんでいるという。
　さらに食事にも気を使い、栄養士が作ったヘルシーメニューに食後のサプリメントも欠かさない。酒もタバコも間食も絶ち、毎日23時には就寝。そんなアスリートのような毎日を送っている。
　ロックの神様もやはり人の子。自分の娘には勝てなかったのだ。

（文・編集部） 中編・後編は後日公開

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