【angela ライヴレポート】
『angela Live 2018
All Time Best in 日比谷野音』
2018年10月27日
at 日比谷野外大音楽堂
“All Time Best in 日比谷野音”ということで、デビュー曲「明日へのbrilliant road」からスタートしたセットリストには代表曲や人気曲、さらにライヴにおける定番曲やキラーチューンが並ぶ。しかも、そのほとんどがアニメの主題歌曲。曲ごとに明確な世界や色があり、アレンジもドラマチックだ。TVアニメ『シドニアの騎士』のOP主題歌「シドニア」がシリアスな音像を作り上げたあとに、TVアニメ『アホガール』のOPテーマ「全力☆Summer!」で思い切りポップに弾けるという落差も、この濃厚メニューだからこその醍醐味だろう。当然、約3,000人のぢぇらっ子(ファンの呼称)はイントロが鳴らされるだけで歓喜に沸き、その楽曲に合った色に輝かせたangelaビーム(ペンライト)で客席を染め上げるのだった。
また、凄腕のメンバーを集めたというバンドによるサウンドも強靭だ。そこにブラス隊も加わって楽曲の表情に華やかさが増し、その上でatsukoがしなやかさと力強さを持った歌声で観客を魅了する。特にジャジーな「in your arms」や深愛なバラード「愛すること」、路上時代を支えたというふたりにとって思い入れ深い「笑顔をみせて」での圧巻のヴォーカリゼーションは流石のひと言。KATSUも華麗なギタープレイだけでなく、「騎士行進曲」で応援団のように勇ましく大太鼓を叩き、ライヴでは初披露の「Lost Small World~檻の向こうに~」ではアコギを奏で、終演後には“もう1回、武道館に行きてぇー!”と未来に向けて意思表示。そんな全25曲のステージはデビュー15周年&結成25周年とメモリアルである以上に、angelaというユニットの持てる魅力を最大限に提示し、さらなる“次”を期待させるものとなった。
撮影:釘野孝宏/取材:土内 昇
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