大比良瑞希セレクト『大人な1曲』Da
vid Crosby、Amel Larrieuxなど | 1
月連載3/4

大比良瑞希が選ぶ『大人な1曲』

Vagrants of Venice / David Crosby

大比良瑞希セレクトコメント:

The ByrdsからCSN、ソロと60年以上の活動で音楽歴史を紡いでこられた、現在77歳のDavid Crosby新作アルバム。実はこのアルバムは、ずっと前から私のライブに来てくれている、同い年のお客さんからのクリスマスプレゼントで。毎年クリスマスにCDを贈ってくれるという粋なサプライズが嬉しくて、大事に聴いている。
ジャズやソウルのテイストを採り入れつつも、やはり長年の音楽愛を感じざるを得ない、壮大なアメリカンミュージック。そこに、Becca Stevensの声が混ざってくることでスタイリッシュになり、常に新しい音楽を追い求める姿にも圧倒される美しい1枚。アルバムのラストには、Joni Mitchellの「Woodstock」カバーも収録。
その人に合いそうな音楽を探してプレゼントするって、時間をプレゼントするわけだから、とっても大人の贈り物だ。

Lucky to be me / Amel Larrieux

大比良瑞希セレクトコメント:
Amel Larrieuxが、自身の影響を受けたジャズスタンダードナンバーをカヴァーした1枚。どこで知ったのか忘れてしまったけど、高校生のときに知って大人な音楽〜って思いながら、自分が映画の中にいる気分で酔いしれてた。今日みたいに寒い日の夜、1人で歩いてても、Amel Larrieux流に甘さを増したジャズスタンダードを聴けば、妄想が広がってなんだか楽しかった。最後のフェイクもヴェールに包まれた艶が寄せては引いて、耳がとても楽しい。

Your Story / 久石 譲×福原美穂

大比良瑞希セレクトコメント:
2010年に公開された、原作が吉田修一さんの映画『悪人』の主題歌だったこの曲。観た日を忘れないくらいこの映画大好きなのだけど、最後に流れるこの曲によって、全てが救われて、全てが深い海のように美しく見えてくる。久石譲さんの美しいメロディーとアレンジに、福原美穂さんの強くてふくよかで美しい声が乗って、全身包んでくれる感覚。
安心できる自分の居場所って、目に見えるものではない時があるけど、音楽は居場所になってくれるって気付いた時から、離れられなくなったんだなぁ。ストリングスも本当に美しくて涙止まらない。

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大比良瑞希 Profile 東京出身のシンガーソングライター、トラックメイカー 。 作曲家/チェリストの伊藤修平をプロデュースに迎え、2015年ミニアルバム「LIP NOISE」のリリースでソロ活動をスタート。 2016年アルバム「TRUE ROMANCE」をリリース。2017年8月より3ヶ月連続シングルのデジタルリリースを発表。 スモーキーな歌声と、エレキギターを爪引きながら歌うスタイルは、明るくも物憂げな唯一無二の世界観を包み込み、ソウルフルかつオルタナロックに、新時代の歌謡曲を紡ぐ。 FUJI ROCK FESTIVALのほか、SOMMERSONIC、りんご音楽祭、音泉温楽などフェスへの出演も多数。 歌とギターのほか、企業CMへの楽曲提供や様々なアーティストのサポートワークでも注目を 集めている。コーラスワークでは過去にtofubeatsやLucky Tapes、Alfred BeachSandal×STUTS、Awesome City Clubなど多数の作品に参加。

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