【Mary's Blood インタビュー】
楽曲のクオリティーも演奏技術も
より高みを極めたハイパーな作品
限界を超えていこうという気持ちで
4人のやりたいことを詰め込んだ
このアルバムを作ったことによって、バンドも成長したんじゃないですか?
MARI
それはあるかもしれないですね。“作曲したメンバーはこういうイメージなんだろうな”っていうのを汲み取って、“ここは活かそう”と意識したり。プレイ的に無理難題な内容が詰まっていたとしても、“絶対にやってやろう”みたいな気持ちがあったから、お正月返上でスタジオに籠もって練習しましたよ(笑)。“こんな速さでバスドラのペダル踏んだことないけど、とりあえず踏めるようになってやろう”“限界を超えていこう!”って。今回はメンバー4人の曲がバランス良く入ってるんですけど、それぞれやりたいことを詰め込めた感じがすごくあります。
初回限定盤付属のDVDには「アルカディア」のMVとメイキングも収録されますね。
EYE
前アルバム『Revenant』のリード曲「World's End」が、この世が終わってしまっても一歩を踏み出すという物語だったので、今回は新世界に降り立った人の目線の曲にしようと思って歌詞を書いたんですよ。だから、「World's End」の歌詞と読み比べてもらうと、リンクする部分が見えてくると思います。1回壊れたあとの世界で、何もない更地…本当に真っ暗な中から始まるってことで、MVは砂漠に行って撮りました。夜明けで曲が終わるようにしたかったので、夜中の0時から撮影を始めて、朝日の逆光の中でみんなが演奏しているところで終わるんですよ。
MARI
朝日が昇ってくると、景色が本当にすごくて。なんて言うか…インスタ映えだよね(笑)。
EYE
ピンクやオレンジがかった朝焼けがすごくきれいに撮れました。撮影チームに“日の出があそこなんで、あっちをバックにして立ってもらっていいですか?”って言われたんですけど、私たちは背を向けてるからどうなってるのかが撮影中は分からなかったんですよ。あとで仕上がりを観てみたら、ど真ん中から日がパーッと出てきていてすごかったです。時間も限られてる状況で、みんなが協力し合って作り上げて…なんでしょうね、この熱い感じは。『RIZAP』からのこの流れ、やっぱり体育会系のバンドなんですかね?(笑) そんな奇跡的なMVもぜひチェックしてください。
アルバムリリース後には全国ツアー『MY XXXXX CONFESSiONS TOUR』も決まっていますが。
EYE
前回は東名阪のみだったので、全国ツアーは2年振りになりますね。タイトルの“CONFESSiONS”には“自白”とか“告白”って意味もあるので、お客さんそれぞれが主人公っていうことで、人生の中でドロドロしたいろんな記憶とかを吹っ飛ばしに来てほしいです。暴れ散らして自白して、すっきりして帰ってもらえたらいいですね。
取材:舟見佳子