全国ツアースタートのギルガメッシュ
「全力で音楽を届けて行きます!」

チケットは早々とソールドアウト。超満員でひしめく会場にはまず、オープニングアクトとしてラウドロックバンド・MAKE MY DAYが登場した。過去にギルガメッシュと何度か共演を果たしている彼らは、「ジャンルは違うかもしれないけど、持っているスピリットは同じ」と語るギルガメッシュの同志/盟友とも言える存在。10周年を祝しつつ、アグレッシヴなサウンドでフロアを熱く沸かせていた。
19時55分、ギルガメッシュのステージがスタート。イベント以外の都内でのライヴは、昨年10月に行なわれたSHIBUYA-AX公演振りということもあり、飢餓感が極限まで高まっていたオーディエンス達のテンションが、とにかく凄まじい。そして、それを余裕で上回り、限界まで引き上げていくような強靭なバンドサウンドを放つメンバー達。双方の熱と熱がぶつかりあい、フロアの温度は急激に上昇していった。

この日のセットリストは、活動休止の危機を乗り越えて生み出されたアルバム『MONSTER』、そしてこの10年間、オーディエンス達と育て上げたライヴのキラーチューンを最新型にリミックスしたベストアルバム『LIVE BEST』の収録曲で構成されたもの。ここからもツアーが続くため詳細は伏せておくが、どの曲もイントロが鳴った瞬間に大歓声が上がっていた。特に凄まじい盛り上がりを見せたのは、前半に投下された『VOLTAGE』。モッシュでぐちゃぐちゃに入り乱れ、クラウドサーファーも出現したフロアから、オーディエンス達の大合唱が巻き起こるという壮絶な光景が繰り広げられていた。
また、ライヴ終盤では「俺達ギルガメッシュに、生き甲斐と生きる意味を与えてくれたのは、音楽とライヴとここにいるみんなのおかげです! これからも、10年間磨き上げた音楽を武器に、命を削って、命を賭けて、みんなに全力で音楽を届けて行きます!」と、左迅が力強く宣言。フロアから一際大きい歓声が上がり、全19曲を怒濤の勢いで駆け抜けていった。
凄まじい熱量をもってツアーをスタートさせたギルガメッシュは、4月の国内ツアーを終えた後、5月からは約3年振りとなる海外ツアー「girugamesh 2014 Europe tour 'MONSTER'」で、8カ国13都市をサーキットすることになっている。また、10周年ということもあり、まだまだ我々を驚かせてくれる何かを考えていることだろう。堂々の開幕となったギルガメッシュの10周年イヤー。その強烈な熱量を、あなたも是非体感してほしい。(レポ/山口哲生、カメラ/西槙太一)

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