NMB48薮下柊が覚醒?関東大箱で魅せ
た画期的公演

これまで多くの単独コンサートを行ってきたNMB48だが、ホームの関西ではない関東での、しかも大箱とあってメンバーは大きな緊張感の中でコンサートに挑んだことだろう。ファンもメンバーと同じ気持ちを持ち、大会場での成功を一緒に味わいたい気持ちで一杯だった。そんな気持ちの表れから、開演前から気合の入った様子が伺えた。開演直前に山本彩の影アナが場内に流れると、18000人の大歓声が鳴り響き、始まる前からテンションマックス。記念すべきオープニング曲は『カモネギックス』。キーボード演奏になんと48グループの作曲家として知られる井上ヨシマサ氏が登場したのだ。いきなり夢のコラボが実現し、ファンも大喜び。アゲアゲのテンションのまま『HA!』『てっぺんとったんで!』『NMB48』と続き、素晴らしいオープニングを飾った。

ここでMCとなるのだが、4月3日に22歳の誕生日を迎えた山田菜々を祝うサプライズが発動。さらに移籍メンバーを交えての新チームのお披露目があり、新たなNMB48の船出といった空気が流れてきた。ここでAKB48と兼任になった柏木由紀が『ジッパー』を吉田朱里と上西恵と3人で歌い、ファンも大喜び。贅沢を言うなら、チームMが歌っている『口移しのチョコレート』に参加してもらいたかったファンも多くいたことだろう。というのもこの曲は、かつて柏木が所属していたチームBで歌っていた曲で、柏木が担当していた曲だからだ。今後の柏木のNMB48での活動に期待したい。
序盤から最高潮の盛り上がりを見せたところで、吉本新喜劇のオープニングテーマが突然流れ、新喜劇のメンバーが登場。何とここでNMB48のメンバーも参加して、本家の新喜劇を再現することに。こんな企画はアイドルのコンサートでは画期的であり、他のアイドルでは絶対にありえないこと。そんなありえないことを実現するのがNMB48の良いところである。新喜劇には、NMBメンバーの先陣を切って薮下柊が登場。薮下は笑いのセンスは高い方ではないが、見事に素晴らしいボケをかまし、会場を笑いに包んでいった。薮下もまんざらでもない感じで、新喜劇のメンバーと絡んだことにより、今までに無い武器を手に入れた感じがした。
ホノボノと和んだところで、AKB48へ移籍が決まっている小笠原茉由の思い出トークとなるのだが、小笠原は今まで二人きりで歌ったことがない小谷里歩と一緒に歌いたいという希望し、かつて前田敦子高橋みなみが歌った『思い出のほとんど』を披露した。この曲を聞いて小笠原のNMB48からの卒業を「現実のもの」と改めて実感し涙を見せるメンバーが続出した。しんみり聞かせてくれた後は、怒涛のアゲアゲソングが続き、最後は『北川謙二』を全員で大熱唱してコンサートの幕を閉じた。

ここまで30曲以上も歌っているメンバーだが、会場から「NMB48」コールの大合唱が聞こえると、すぐさまステージに戻り、アンコールに応えてくれた。アンコールは新曲『高嶺の林檎』、NMB48の曲の中でも1、2を争うカワイイ曲である『妄想ガールフレンド』『届かなそうで届くもの』、最後は『青春のラップタイム』で終演となった。曲が終わり最後の挨拶が終わると、小笠原がいきなり飛び出してきて、お客さん全員に最後の挨拶をするために会場中を駆け回った。去り際には投げキッスでお別れという小笠原らしいおちゃめな面も見せてくれた。
新しく来るメンバー、去っていくメンバーと複雑な気持ちが入り交じるコンサートだったが、終わってみればNMB48らしい笑いあり涙ありのいつもの楽しいコンサートになっていた。新NMB48の活躍を期待したい。(C)AKS

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