さくら学院は世界一素敵な場所―最後
の初期メンバーが卒業

　成長期限定型ユニットのさくら学院は、中学卒業と同時にグループも卒業する決まり。今回卒業した堀内、飯田、杉﨑、佐藤の4人は結成時から在籍する最後のメンバーにあたり、さくら学院にとっての初ステージである「TIF2010」にも小等部6年として出演している（新中3の菊地最愛と水野由結も出演）。
　さくら学院ではこれまで、卒業に合わせてフォトブックをリリースするのが通例となっており、今回のフォトブックは3作目となる。

　これについて飯田は「毎年、先輩たちの写真集を見てきてて、やっと自分たちの写真集ができてうれしい気持ちでいっぱいです」と実感を込めてコメント。杉﨑は「4人で旅行行ったりするのはあまりなかったので旅行に行けて楽しかった」と、同級生4人で撮影旅行に行った喜びを口にした。
　卒業生4人はそれぞれ、お気に入りのカットも紹介。佐藤は『マシュマロ色の君と』を歌っているときに4人でくっついている写真をセレクト。「ライブって楽しいな、4人で良かったなって心が繋がっていると感じられる振り付けだった」とコメントした。

　また堀内は、2012年の学院祭が始まる前に撮った写真を紹介。そのときはすごく緊張していて泣いてしまったそうだが、これまでは顔が写っていない写真しか見たことがなく、この写真集で初めて自分の泣き顔を見て「予想外の写真だった」とのことだ。
　杉崎は、”すう”こと1年先輩の中元すず香と抱き合っている写真をチョイス。昨年の卒業式にてアドリブで感謝の言葉を述べたとき、これまでみたことがない中元の泣く寸前の顔を間近で見れたのが印象的だったと語った。しかも、自分でDVDからキャプチャーするほどに好きな表情だったので、「こんなキレイな写真を残してもらっていて嬉しかったです」と喜びを口にしていた。

　飯田は八丈島で撮った写真を示し、4人でくっついて「すごく寒い」と騒いでいる姿が、中3の4人らしい元気な感じが写真でも出ていると説明。「素の自分たちが表われている」とのことだった。
　卒業後の夢と、目標にしたい人についてのコメントは以下の通り。

飯田　世界中の人から愛される素敵な女優さんになりたいです。目標とする人は元気なお芝居でパワーをもらっている仲里依紗さんです。

杉﨑　卒業してから、これまで父兄のみなさんからもらったファンレターを読み返しているんですけど、高校生活が始まる前に全部読み終われたらいいなと思っています。将来の夢は母のような看護師になることなので、母が目標です。

堀内　声優になることが目標なので、アニメの聖地に行っていろいろ感じたいし、学べることもいっぱいあると思います。具体的な場所は、たとえば『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 』だったら埼玉の秩父です。目標とする人は水樹奈々さんで、幅広い年齢の方にアニメの魅力を伝えられていると思います。

佐藤　この世界に入るきっかけになったのがお芝居なので、お芝居をやりたいんです。さくら学院に入って歌もダンスも大好きになったので、こちらも続けたいと思います。目標は石原さとみさん。いろんな役ができていて、自分もいろいろできる女優さんになりたいです。

　いっぽうで、さくら学院で活動するうえで難しかったこととしては「年頃の女の子が12人集まって団結するのは難しい」（佐藤）、「毎年メンバーが変わるので、出だしが大変」（杉﨑）といった、成長期限定ユニットならではのエピソードが明かされていた。

　さらに高校生になったらしたいこととして「買い食い」を挙げる場面も。さくら学院では、制服を着ているときに立ちながらものを食べることは校則で禁止されているそうで、その反動からか、買い食いしたものを立って食べたいという、15歳らしい夢を語ってくれた。

　なお、4人のうち堀内と佐藤はすでにTVアニメ『くつだる。』(Eテレ)にて声優に挑戦しており、飯田も女優志望として先輩の三吉彩花らに続く予定。いっぽうで杉﨑はさくら学院卒業と同時に芸能界も卒業し、夢であった看護士を目指す予定だ。

　その杉﨑は、肩にかかっていた髪をアゴのラインまでばっさりカットした姿を初披露。「ファンのみなさんもビックリするんじゃないかなと思います」と語りつつ、新たな道に歩みだす決意を示してみせた。そして4年間在籍したさくら学院については「素敵な場所です。世界中どこ探してもこんなに素敵な場所はないと思います」と、感謝の言葉を口にした。

　今回卒業した4人は、二十歳を迎える5年後に、プライベートで八丈島旅行することを約束しているという。その時には女優と声優、そして看護士として再会することになりそうだ。