笑って泣けるHYと、これからも温かい
時間を過ごしていけたら

どんな人の心の奥底にも温かく響く音楽ってあるんでしょうか? 私はあると思うんです。例えば、友達がカラオケで、私の知らない楽曲を入れた時。決して友達の音程が完璧ということでもないし、普段はあんまり聞かないようなジャンルなのに、ふと何故だかわけもなくじーんときたりすることってありますよね。私とHYとの出会いは高校時代、親友と行ったカラオケボックスのなかでした。
その後自宅に帰ってから、急いでYouTubeでHYのNAOと366日を検索して、鬼のようにリピートして。ごーん、と胸に響き渡る鐘のような温かい重みを今も覚えています。

HYの温かみは沖縄仕込み

それでは、もちろん有名ではありますが、HYについてご紹介していきましょう。HYは沖縄県うるま市出身の男女が集まったバンドです。メンバーはギター/ボーカルの新里、ドラムスの名嘉、ベースの許田、そしてキーボード/ボーカル仲宗根の4人で活動しています。

ちなみに「HY」というバンド名の由来は、彼らの地元である東屋慶名(Higashi Yakena) の頭文字からとっているのだそう。そんな地元の沖縄にて行われる令和初のカウントダウンイベントにも、HYの出演が決定しています。

HYは2000年に結成され、その3年後には2ndアルバム『Street Story』でオリコンチャート初登場、そして4週連続での1位を獲得し、ミリオンセラーまで成し遂げます。ちなみに、この時HYはインディーズで、史上初の快挙でした。これはつまり、初速から彼らの実力は折り紙つきだったということ。さらにもう一つ、彼らが愛される伝説(事実だけど)があります。地元・沖縄で行われたストリートライブに、なんと2万人が駆けつけたのだそう。現在も沖縄をベースに活動している彼らの、地元の子どもから大人まで、あらゆる世代や性別を越えたリスナーとの相思相愛がうかがわれます。
さらに、HYは国際的な一面も持っています。2004年には、あのリンキン・パークの来日公演でオープニング・アクトを務めるほか、これまで北米をめぐるツアーも敢行。彼らの実力と歌声の強さに感動する人々にとって、国境は必要ありません。

過去の名曲とMVの数々

なんといっても、彼らの楽曲はまさに「名曲」ぞろい。ここでは、リリースした順に名曲をプレイバックしていきましょう。ちなみに、HYはシングルでのリリースを行わないという特徴もあるんだとか。いつもアルバム単位で楽曲をリリースをしています。

2006年リリース「Confidence」収録曲『NAO』
HYとの出会いは、この『NAO』という人、多いのではないでしょうか? TV越しにしっとりと、かつ力強く歌い上げる仲宗根さんの声を見て、思わずこみ上げるものを感じた人は少なくないでしょう。

2008年リリース「HeartY」収録曲『366日』
さらに、続いて2008年には珠玉のラブソング『366日』を発表。この曲を、友人の声を通してカラオケボックスで聞いたときに、鳥肌が立ちました。普段なら、親友が知らない曲を歌っている最中に気を使わず携帯に目を落としてしまうような時間なのに、圧倒されたんです。「これは誰のなんていう曲だ!?」というような。そこで、HYの『366日』と知って、家に帰ってすぐにPCを開き、当時まだ台頭したてだったYouTubeで楽曲を探す…という。中学2年で、青春真っ只中だった私の心にも刺さる歌詞と歌声だったことを覚えています。

2012年リリース「Route29」『いちばん近くに』
NHKの連続テレビ小説「純と愛」の主題歌だった『いちばん近くに』。「純と愛」は、2001年の「ちゅらさん」以来11年ぶりとなる沖縄を舞台とした連続テレビ小説でした。地元の繋がりもあり、HYの楽曲は主題歌だけでなく、『二人で行こう』が挿入歌としても使用されています。

2019年、メンバー脱退を経ての再出発
また、今年はHYにとってある節目となる年でもありました。これまでギターパートを務めてきた宮里が、療養中の5月に脱退を表明。彼はこのように綴っています。

「これからの自分としては、療養をしっかりして、ゆっくり自分の道を歩んでいきたいな。ギターはずっと弾いていきたいなと思っています。
19年間みんな本当にありがとう。これからもHYの応援もしてね!」

来年はついに結成20周年

そんなHYですが、2020年、ついに結成20周年を迎えます。これに際し、3月には記念のライブイベント「SKY Fes」を開催予定。出演者はHY他、未定だそう。自分の心の琴線に触れた当時の楽曲を聞いて懐かしむもよし、全く新しい「名曲」として出会うもよし。今こそ、HYの心温まる音楽に触れてみてはいかがでしょうか?

【うたって わらって うさがって あなたと空とSKY Fes】
沖縄テレビ開局60周年記念 ローソン沖縄設立10周年presents
HY SKY Fes 2020 & 前夜祭 特別協賛 コールマンジャパン

【開催日】 2020年3月21日(土)
【開催会場】沖縄県総合運動公園 多目的広場
【主催】 SKY Fes実行委員会/沖縄県総合運動公園 トラスティック・ミズノ共同企業体
【冠協賛】 株式会社ローソン沖縄
【特別協賛】コールマンジャパン株式会社
【企画/制作】ASSE!!Records/Handmade Music株式会社/PM AGENCY/BEA

受付URLはこちら!

https://l-tike.com/st1/skyfes-meetia/
受付期間:11/30(土)12:00~12/12(木)22:00

[ライブ情報]
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HY公式Twitter

笑って泣けるHYと、これからも温かい時間を過ごしていけたらはミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。

アーティスト

ミーティア

「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。

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