「あまちゃん」音楽の大友良英、今度
はハードボイルドに挑戦

今回もNHKと組み、土曜ドラマ「ロング・グッドバイ」の音楽に挑戦する。このドラマは、ハードボイルド小説の名作と称される、レイモンド・チャンドラー原作の「ロング・グッドバイ」をNHKがドラマ化。デビューから25年で連続ドラマ初主演となる浅野忠信が主人公・増沢磐二を演じる。
今回、大友良英はポップな「あまちゃん」の世界観から一転、「ハードボイルド感をどう音楽で表現していくか」を大きなテーマに作曲。実際に撮影現場に自ら足を運び、役者の動きや主人公・増沢磐二の部屋・小道具・衣裳、心理描写などからヒントを得て作り出した音楽は、豪華キャストとスタッフと共に作品を盛り上げる。

大友良英に話を聞いた。
―「ロング・グッドバイ」の音楽を作曲するにあたり、意識したことは?
大友良英
ドラマの時代設定は戦後間もなくですが、脚本を読み、現場を見て、現在にも通じるハードボイルドだと思いました。音楽でも、今どきのハードボイルド感が伝わるよう意識しました。
―大友さんが考えるハードボイルドとはどのようなものでしょうか。
大友良英
自分のルールをかたくなに貫く生き様が、私にとってのハードボイルド。大人になって、小さい頃に憧れたハードボイルドな世界は現実にはなかなかないけれど、「スジを通す生き方」に私はハードボイルドを感じます。
―出演者や制作スタッフと会った時の印象をお聞かせください。
大友良英
出演者みなさんがとにかく格好良いので、圧倒されました。それに負けないくらい私も全力でハードボイルドな音楽を表現したいとインスパイアされました。脚本の渡辺あやさんが言った「男は格好良くあってほしい」という言葉が忘れられません。
―「あまちゃん」と「ロング・グッドバイ」の作曲でのアプローチの違いをお聞かせください。
大友良英
「あまちゃん」とは全く違うクールなスイッチを入れて作曲しました。「あまちゃん」は、バラバラの個性がひとつにならずにアンサンブルを組むような感じを目指しましたが、「ロング・グッドバイ」は、一匹狼たちの個性的な声が、ストーリーの中で独特の意味を持つようにしました。観ている皆さんに音楽でもハードボイルド感が伝わるようやりきりました。

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