アリスムカイデのトキメキセルフプロ
デュース 〜軽率に嫌え〜
無理矢理にでもキラメかせるべく
無茶苦茶なトキメキに飛び込んでいく
連載11月号
嫌いなことを発信しちゃう行為はいただけないけど、嫌いなものがあるのが悪いわけじゃない。
どうしても好きになれないもの、
ちゃんと嫌いになってもいい。
って知っていました?
好きなものを全力で好きでいるために。
何でもない11月を自力で忘れないように。
make.7
〜 軽率に嫌え 〜
良い子でいるのは良いことだけど、それは自分を保てるパワーも確保できてから。
もちろんなんでもアリな話じゃないし、都合の悪いものを嫌えるなんていうのは超NGです。
思想や特性が遠いほど自分が思いつきもしない要素を持っている人には尊敬やトキメキすら秘めた好奇心を持ち続けられる。
友達でも、恋人でも、ずっと一緒にいながら進めるのってきっとそういう人なんだと思います。
例えば映画を観に行ったとして、最高!もつまんない!も個人の意見として素直に発言できるのが個人的な理想です。
迷わず気遣えるほど関係値が深いのなら、ハア〜〜〜〜〜???の応報で盛り上がれるくらいが楽しい。
もちろんお互いの感覚を探って手繰っていく時間も悪くない。
ダメなのは「こう思う奴はクソ!」とか「こう思った私を否定してるんでしょ?」となぜか人格に直結させる、過去の経験に気を取られて目の前の相手が見えていない根っこの表明。
みたいな、なんだか見逃せない違和感。
それぞれ自分の目印を知っていると楽なんだけど、この小さなチクチクが好きな気持ちよりも浮かぶようになってしまったら、もう考え始めて良いと思います。
「嫌い」かもしれないって。
ていうかシンプルに自分の直感を信じてあげていいのです。
その少しの嫌いは実のところの全貌かもしれないし、そうじゃなかったとしてもそのときの自分自身を掬ってあげられるから。
ちなみにあたしにとっての「嫌いになる」っていうのは、可能な限り離れるということ。そして「嫌い」だと自分の中に落とし込んでもいいということ。
瞬間的か永続的かも問わず一度気持ちを冷静に整理する倉庫としてのマイルドなカテゴライズ。
嫌いと嫌悪は違うので、恨んだり憎んだり悪意を拡散することでは絶対になく、自分が気に食わないだけの現象をマナーやルールの違反にこじつけるのはとんでもダサいってことも忘れずに。
余裕がない人の分まで、頑張れる人が受け入れてあげたいよね。
でもそれは自分も余裕があるときだけで大丈夫。
どんな形でも自分に返ってくるものにだけで大丈夫。
何かに優しくすることは当然になりすぎているのに、自分に優しくするって発想はどこかへスッ飛ばしていること、今自覚してちょっとびっくりしているでしょう。
気付かないうちに重ねた頑張りがゆっくりと重くなっていって、トキメク心のスペースもなくなっているのは何より最悪。
自分が自分の人生を最優先にしないと誰がしてくれるっていうの。
分け合うばかりでいられたらいいけど噛み合わないことだってあるから、諦めるんじゃなくて前向きな、平和的断絶は必要です。
どんなに愛せちゃう魅力が見えていても害を及ぼすものはブッタ切ってしまっていい。
もしもその対象が人だとしたら、キチンと愛されてはいないしね。
本当のことを言うと、どうしてもたまらないときだけはギッタギタにしたっていいよ。
全然よくない結果になったときはまあ、上手に戦ってください。
とはいえ違うものや知らないものの排除はしなくて済む道がオススメ。
誇り高く超個性の国を治める王になる野望でもない限り、自分をつまらなくしてしまうだけなので。
いつだってふわりと目一杯ときめける秘訣は、余白を用意しておくこと。
良くも悪くも素直な気持ちを抑え込むことなく伸びやかに大切に。
もっとちゃんと嫌いになって大丈夫。
全ての気持ちで好きを盛大に愛し倒しましょう。
何でもない11月のこと、あなたはどんな特別にした?
〜 今月トキメかされたもの 〜
その他プレジャーフォレスト内の諸々、関東最大イルミと名高いイルミリオンまでとってもおもしろかったです。
「光の動物園」には美しい白鳥から異様にリアルな鳥の鳴き声が流れていたり、現像的な蝶々が舞う奥でなぜがウミガメが佇んでいたりしました。
煌く場所でちゃんと笑っちゃえる人と行くこと、もしくはそういった関係性を育む場として推奨します。
つまりあの場所で延々笑い合えた、そして楽しい一日へ連れ出(すために朝から思い出の音楽とお菓子を載せた車で家の前まで迎えに来て起きざるを得なく)してくれた人。
ミーティア
「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。