映画「リトル・マーメイド」知らない世界も怖くない!明るい世界観に引き込まれる

映画「リトル・マーメイド」知らない世界も怖くない!明るい世界観に引き込まれる

映画「リトル・マーメイド」知らない
世界も怖くない!明るい世界観に引き
込まれる

有名童話をアレンジした傑作ミュージカル映画!

ディズニー制作で、1989年に公開された長編アニメーション映画『リトル・マーメイド』。公開から30年を経過してもなお、根強い人気を誇るミュージカル作品です。
アンデルセンの有名な童話『人魚姫』を原作に、美しい海の世界を色鮮やかに表現し、多くの子供たちを楽しませています。
続編が2作品公開されているだけでなく、ハリー・ベイリー主演での実写リメイクも進められていて、人気の再燃が期待される『リトル・マーメイド』。改めてその魅力に迫ります。
人魚と王子の種族を越えた恋の行方とは
▲『リトル・マーメイド ダイヤモンド・コレクション MovieNEX』予告編
深い海の底に住む赤髪の人魚、アリエルはおてんば娘で、地上に住む人間たちに憧れを抱いています。
ある日、ついに我慢できなくなり、海の上でパーティーをしている客船に近づきます。
そして、そこにいたエリック王子に一目惚れしてしまいます。
そんな時、突然の嵐に見舞われ客船が転覆してしまいます。
アリエルは、溺れているエリック王子を助け、浜辺で歌を口ずさみながら介抱しました。
エリック王子は、朦朧とする意識の中で美しい歌声のアリエルに心を奪われるのでした。
海に戻ったアリエルは、人間に恋をしたことがバレて父親の怒りを買います。
それでもエリック王子にもう一度会いたいと願い、海の魔女アースラを訪ねることに。
アースラは3日間人間になることと引き換えに、アリエルの声を渡すよう言います。
さらに、3日目の日没までにキスをするという賭けを持ちかけます。
その条件を飲んだアリエルは地上でエリックと再会するものの、声が出ないために恩人だと気付いてもらえません。
お目付け役であるカニのセバスチャンと協力し、キスを実現させるべく奮闘します。
アリエルの恋の行方にドキドキするミュージカル・ファンタジー作品です。
演技も歌もこなす多彩なキャスト

映画『リトル・マーメイド』はミュージカル作品のため、声優陣の声や歌に注目が集まります。
意思が強くキュートな主人公アリエル役には、声優やソプラノ歌手として人気の高いジョディ・ベンソンを起用。
華麗で豊かな歌声は観客をも魅了し、続編映画やディズニーランドのアトラクションでも引き続きアリエルの声を担当しています。
ハンサムで気の良い王子のエリック役を演じたのは、子役時代から活躍しているクリストファー・ダニエル・バーンズ。
当時16歳にして成熟した大人の男性の声を披露し、華々しい声優デビューを果たしました。
頑固でアリエルに振り回されるセバスチャン役は、声優や俳優として長年活動しているサミュエル・E・ライトを抜擢。
ジャマイカ訛りの英語のセリフを難なくこなし、世話焼きのセバスチャンにぴったりの渋い声が魅力です。
ちなみに日本語吹き替え版では、アリエル役をすずきまゆみ、エリック役を井上和彦、セバスチャン役を上條恒彦が演じています。
映画でしか味わえない名曲とストーリーは必見!
▲Jodi Benson - Part of Your World (Official Video From "The Little Mermaid")
『リトル・マーメイド』がディズニー映画の新時代を築いたと言える理由は、それまで減少していたミュージカル作品を復活させ、魅力的な音楽を用いた完全ミュージカル映画に仕上げたからです。
今やディズニー映画に欠かせない作曲家アラン・メンケンと作詞家ハワード・アッシュマンのコンビが生まれた作品が、この『リトル・マーメイド』なのです。
2人が生み出す楽曲は映画を印象的に彩り、キャラクターの人となりや心情をより深く伝えてくれます。
そのうちの1曲が、ディズニーの代表曲とも言われる『 Part of Your World(パート・オブ・ユア・ワールド)』。
アリエルがまだ見ぬ地上の世界への憧れを歌う曲であり、アリエルとエリックを結び合わせた曲でもあります。
アリエルの繊細な心を表すような音楽と歌詞に美しい歌声が乗り、ファンタジーの世界に観客を引き込んでくれます。
このような多彩な音楽が効果的に登場するため、子供から大人まで飽きることなく楽しむことができるのです。

画像引用元 (Amazon)
また、原作とは異なるストーリーであることも、多くの人を虜にする要因となっています。
原作の『人魚姫』では、主人公の人魚は泡になって消えてしまうという悲しい結末を向かえます。
ですが本作では、オリジナルのラストを採用し、ディズニー作品らしくハッピーな気持ちでエンディングを見届けることができます。
さらに残酷な描写も排除され、映画全体が一貫して明るく楽しい雰囲気のため、小さなお子さんも観やすい作品です。
原作が持つ悲しみゆえの美しさとは違い、意志が強く困難にも自ら立ち向かっていくアリエルの逞しさや愛らしさがもたらす幸せを描き、全く新しい人魚姫像を作り出しています。
原作を知っている人も知らない人も、映画にしかない演出に心惹かれるでしょう。
世界観を伝えるポップなナンバー!主題歌「Under the Sea」
▲The Little Mermaid - Under the Sea (from The Little Mermaid) (Official Video)
Under The Sea 歌詞 「Samuel E.Wright」
https://utaten.com/lyric/ea00001295
『リトル・マーメイド』の主題歌は、劇中でカニのセバスチャンが歌う『Under the Sea(アンダー・ザ・シー)』です。
第62回アカデミー賞歌曲賞や第33回グラミー賞最優秀楽曲賞を受賞しており、多くの人の心に残っていることでしょう。
この曲のヒットに伴い、セバスチャンの声を担当したサミュエル・E・ライトは2015年から芸名をセバスチャンに変更しています。
宮廷作曲者でありながら、王からアリエルのお目付け役を命じられたセバスチャン。
『Under the Sea』は、セバスチャンがアリエルに海の底の暮らしがいかに素晴らしいかを伝える楽曲なのです。
キャッチーなフレーズを用いた歌詞で、海の世界と地上の世界を対比しています。
音楽は、レゲエのルーツの1つと言われるカリプソ調を採用。スティールパンをはじめとするパーカッションがリズムを刻み、色鮮やかな映画の世界観とマッチして気分を盛り上げてくれます。
陽気な歌声も合わさって、思わず体をゆらして口ずさみたくなるようなポップな曲です。
アンダー・ザ・シー"Under The Sea"(リトルマーメイド) 歌詞 「上條恒彦」
https://utaten.com/lyric/sa15031646
映画「リトル・マーメイド」で新生ディズニーの原点を観よう!
画像引用元 (Amazon)
映画『リトル・マーメイド』は、ディズニー映画の新時代を築いた作品です。
今では当たり前になっていることも、その多くがこの作品から始まっていて「新生ディズニー」の原点と言えます。
見た目のかわいさだけでなく、明るい性格や前向きな姿勢で周囲を惹きつける主人公アリエル。
他のディズニープリンセスとは一味違うそのキャラクターは、観る人を爽やかな気分にしてくれます。
誰もが知る人気作だからこそ、今一度『リトル・マーメイド』を観てディズニー映画の魅力を再発見しましょう。

TEXT MarSali

UtaTen

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