【chuLaインタビュー 1】業界初の“
チェキ”でメジャーデビュー「私たち
っぽい形だなと思いました」

8人組アイドルグループ・chuLa（読み：ちゅら）が先月、“レコード業界初”といわれるフォトカード（チェキフィルム）『chuLa NEW SONG card（仮）』でメジャーデビュー。チェキに印刷されているQRコードを読み取ると楽曲をダウンロードできる仕様になっているユニークなものだ。

今回メンバーから、桜木妃奈さん、佐藤まりんさん、長尾優さん、北野ゆかさんの4人にメジャーデビューした心境や今後への意気込みを聞いた。
－－まずchuLaってどんなグループなのか、唯一の初期メンバーである桜木さんから教えてもらえますか。
桜木妃奈「はい。BPM200、超ハイテンポなアッパーチューンで元気を届ける渋谷原宿系アイドルユニットです！　先月で結成4周年になりました」
－－途中加入の3人はどういうきっかけでグループに入ったんですか。
佐藤まりん「私はもともと大阪の美容専門学校に通っていたんですけど、進級できなくて、その頃にオーディションを受けて合格しました」
長尾優「私は別の事務所に所属していて、アイドルの研究生をやっていましたが、chuLaのオーディションをみつけて応募しました」
－－この中では一番後輩なのが北野さん？
北野ゆか「はい。私は昨年の1月に入りました」
－－chuLaはすでに知名度が上がりつつあったと思いますが、どんなイメージでしたか？
北野「曲がとても激しく、すごく盛り上がっているグループだなと思っていました」
－－加入が昨年1月となると、すぐにコロナ禍に突入して……。
北野「そうなんですよ。加入してすぐにライブができなくなりました」
－－自粛期間はどのくらい？
北野「でも完全な自粛は3ヶ月くらいで、その後徐々にお客さんを入れてのライブを始めるようになりました」
－－そして今回ついにメジャーデビューを果たしました！　しかもチェキでデビューという、かなり異例の形です。
桜木「普段の活動の中で特典会などでチェキ撮影をとり入れているので、私たちっぽいなと思いました」
－－それにしても商品がチェキって、CDショップにはどうやって並んでいるの？
長尾「見た目はCDのジャケットのようになっているので、あんまり変わらないです」
－－デビュー日にはショップに並んでいるところを見ましたか？
北野「はい。見ました！　メジャーデビューということで、これまでにない規模で展開してもらって！」
－－ポップ看板を作ってもらったり？
北野「あとchuLa用の試聴機も置いてもらったり」
佐藤「当日になるまではあまり実感が湧かなかったんですけど、大阪にいる友達から『テレビで映ってる』という連絡が結構来て、“あ、これがメジャーデビューするということなんだな”と実感が湧いてきました」
－－今回デビューシングル用に4曲が用意されていますが、1枚のチェキから、4曲のうちいずれか1曲がダウンロードできるという仕組みなんですね。その4曲、それぞれの曲紹介をしてもらえますか。
桜木「まず『#超ジャングルのチキチキあどべんちゃー』は、業界初のチェキデビューということで、イントロで“チェキ”“チェキ”という掛け声やチェキを撮るような振り付けも入っています」
－－楽しい雰囲気の楽曲でライブで盛り上がりそうですね。
桜木「はい。chuLaっぽいワチャワチャしたノリが楽しい一曲です」
－－リリースイベントではもう披露しているんですか？
長尾「はい、この曲は特に盛り上がっています！」
佐藤「『ギュッと溢れ出す愛情』ですが、chuLaは激しい曲が多い中で、この曲はバラード調になっていて、ファンの人以外でも、恋愛している人などにも共感してもらえる内容になっています」
長尾「『ちゅららんレーサー』はライブでとても盛り上がっている曲で、MVも公開されていて、感動的な内容になっています」
－－MVはメンバー8人が、約4年前初めてワンマンライブを開催したライブハウス「青山RizM」まで徒歩での完走を目指すドキュメンタリーとなっているんですよね。撮影当日まで内容を知らされず、約10kmの道のりをそれぞれがバラバラのスタート地点から、公共交通機関、スマートフォンの使用は禁止で、自分の足のみで完走を目指すという内容で。撮影はガチだったんですよね？
4人「はいガチで！」
－－MVでは1曲分の時間にギュッと凝縮されていますが、実際にはどのくらいかかったんですか？
長尾「地図や公共の交通機関を使えなかったので、道がわからなくて、行ったり戻ったりして。道路にある案内板だけが頼りでした」
佐藤「私は8人中2番目に到着できました。2時間半くらいで」
－－2時間半歩きっぱなしというのは普段の生活ではなかなかないことですね。
佐藤「そうですね。しかもその日初めて履いた靴だったので、靴擦れがすごかったんです（苦笑）」
－－それは新衣装の靴で？　衣装はかなりのインパクトがありますね（写真右上　衣装写真参照）
佐藤「私の衣装はニーハイにガーターベルトがついているんですけど、それが好評で、また以前の衣装に比べて薄着だったので、SNSのフォロワー数がめっちゃ伸びました（笑）」
－－そういうマニアが多いということかな（笑）。曲紹介に戻って最後の一曲を。
北野「忘れているのかと思いました（笑）。はい、『FIGHTING DREAMER』は歌詞がすごくよくて、自分が悩みを抱えたりいろいろ考え込んでいる時期だと、歌いながら泣きそうになります」
－－一番青春っぽい曲ですね。
北野「何かに一生懸命頑張っている人に特に聴いてもらいたいです」
－－ファンの人に向けて歌っているけど、歌う自分たちの背中も押してくれるような。ところでプロフィールを見ると、佐藤さんはアイドルが大好きだとか。
佐藤「はい！」
－－自身が活動を始める前から？
佐藤「そうです、小学生時代からずっと」
－－佐藤さんが小学生くらいのときの人気者って？
佐藤「AKB48さん！」
－－特に全盛の時代ですね。佐藤さんは美容師さんをめざしつつ、アイドルになりたいという思いもどこかにあった？
佐藤「あったけど、同時進行は難しいし、関西で活動するアイドルは考えてなかったので」
－－そんな中でchuLaに入ろうと思ったのは？
佐藤「たまたまオーディションを見つけて」
（一同笑）
－－北野さんもアイドル好きなんですね？
北野「はい、高校生のときは、乃木坂46さんとか坂道系のアイドルが好きで、それからだんだんいろんなアイドルを見るようになりました」
－－chuLaとして対バンライブに参加したときに、好きなアイドルと絡めたりすることもあるのでは？
北野「推してた方に会えるときがたまにあって！」
－－たとえば？
北野「アキシブProjectさんとか。大好きだったんです」
－－対バンライブに出ることも多いようだから、共演を通して仲良くなれることもあるんじゃない？　連絡先交換したり。
佐藤「いいえ、本当の推しメンとは仲良くなりたくないんです！　それで同じグループの違うメンバーの子と仲良くなったり（笑）」
－－その心理は？（笑）　尊すぎて話せない？
佐藤「そう！　連絡先とか聞けない、聞きたくない！　オタクとしてお金落として観に行きたい」
－－仲良くなると、「ライブ観にきて！」と言ってくれるかも。
佐藤「いえ、お金払ってチケット買って会いに行きます！」
－－（笑）。さて、メジャーデビューも果たして、今後グループとしてこういう活動をしていきたいなど目標はありますか？
桜木「グループとしては、まずは10月に決まっているワンマンライブを成功させて、その先には武道館でライブができたらいいなと思います！」
－－ワンマンライブの会場は？
桜木「品川ステラボールです。グループ史上一番大きな会場です」
－－ワンマンライブでやってみたいことってある？
佐藤「やりたいことが多すぎて！　いつものライブはバックにchuLaの旗をはるだけなんですけど、豪華なセットにしたい！」
北野「炎とか銀テープとか」
－－ライブのクライマックスでバーンってキャノン砲からテープが飛び出してくるヤツ？
北野「そう！」
長尾「今回は大きな会場で実感が湧かなく、不安な気持ちのほうが大きくて。私が入って1、2ヶ月くらいのときにワンマンライブをやらせてもらったのが最後で、今回2年半ぶりくらいのワンマンになるので、個人的には正直不安があります。でも頑張ります！」
－－これがchuLaのライブの売りというものはありますか？
長尾「ファンのみんなと一緒に盛り上がる、一緒に作り上げるようなライブが特長です。今は声は出せないけど、振りコピしたり、サイリウムを振ってくれたり」
桜木「毎回煽りとかを変えるようにして、飽きないように工夫しています。地方によって変えたり、沖縄だったら『ちんすこう！』って叫んだり（笑）」
北野「10月のワンマンを成功させることが初めて明確にできた目標かなと思います。今まで“大きくなりたい”とか漠然とした目標はあったけど、具体的に目の前の目標はなかったので。今回のワンマンでは、自分の力だけでもお客さんをこれくらい呼びたいとか、いろいろ目標ができました」
－－ライブの成功、期待してます！
（今回登場以外のメンバー4人が登場するインタビューPart.2に続く）
chuLa（チュラ）
2017年に結成。同年12月青山・RizMにて1stワンマンライブを開催。2020年、1stシングル『完全無敵あいうえお』をリリース。今年5月、徳間ジャパンよりメジャーデビューを果たした。2年半ぶりとなるワンマンライブが10月10日、東京・品川ステラボールで開催決定。
【MV】chuLa/ちゅららんレーサー