猛暑以上に灼熱の熱狂で会場中を覆い
尽くしたCrack6のライブの模様を、熱
した感情のままにレポート!!最後に言
ってた10月中旬に何かが起こる?とい
うメッセージも気になるところ?!
2枚の豪華パンフレット付きCD『SPEED FREAKER 〜Blood Type;C〜』 SPEED FREAKER 〜Blood Type;6〜』の発売を記念し、Crack6が「外の暑さ以上に、身体も気持ちも燃え滾らせるライブをぶつけてやるぜ」と、渋谷REXを舞台に「真夏のSPEED FREAKER」を7月18日(日)に開催した。今やCrack6のライブではお馴染み、有観客/配信ライブという形で開催。現地へ足を運べない人たちも、モニター越しに会場に生まれた熱気と熱狂を感じれたのも嬉しかった。ここからは、当日のライブの模様をお伝えしたい。
会場内に鳴り響いたのは、最新シングル「SPEED FREAKER」のSE version。これから何かとんでもない衝撃が目の前で起きそうな…。とてもスリリングな音の流れる幕開けだ。その音色は、次第にスビートを上げ、そこへMSTRの声が重なり合う。さぁ、ここからどんなドラマが始まるのか、胸がドキドキ鳴り出した。
唸るMSTRのギター。そこへメンバーらがマシンガンのような気持ち騒がすビートを重ねだした。MSTRのギターが雄大な景観を描くように響くのを合図に、楽曲は「Change the World」へ。Crack6は多彩な音色の絵の具を通し、1曲ごとこの空間に多色多様な熱を抱いたスケール大きな世界を描き出す。「Change the World」が、気持ちを熱く沸き立てる。身体中から熱が沸きだし、興奮を求めたくてウズウズしてゆく。フロアでも、観客たちが身体を揺らしながら、頭上高く掲げた手を大きく左右に振っていた。けっして剥きだした感情をぶつけているわけではない。むしろ、破裂寸前の熱を持った歌声や演奏を通し、もっともっと興奮しちまいなよと、Crack6は見ている人たちの心のギアをチェンジアップさせていた。
「君は何を求めているの」と、MSTRが熱情した歌声を突きつける。冷静という言葉を瞬時に消し去るよう、爆裂した演奏に乗せ「Loveless」が飛びだした。とてもスリリングだ。鋭利な歌声と演奏がグサグサと身体を突き刺す。でも、それが痛いのではなく、胸を騒がせる興奮に変わってゆく。叫びたい、思いきり騒ぎたい。その場に縛りつける今のライブ環境は、とても罪だ。こんな激しい愛の告白を、冷静に受け止められるわけがない。一緒に絶叫しながら絶頂を、熱い音楽の口づけと抱擁を求めたい。それを誰もがCrack6に、MSTRへ強く求めていた。演奏が終わったとたん、熱い拍手が鳴り響き続けていたのも納得だ。
「非常に真夏日和で素晴らしい。本当はこのライブタイトル「女は愛狂、男は怒狂」というタイトルも考えたんですけど(笑)、結局、「真夏のSPEED FREAKER」というタイトルにしました」とMSTRの洒落の効いたトークは、この日も冴えていた。
メンバーたちの「 WOW WOW WOW」の熱い声を合図に飛びだしたのが、「Break The Darkness」。ド頭からMSTRの破壊力満載なギターの音が演奏の上で暴れまくる。激しく昂る気持ちをぶつけるように。目の前の閉塞感を一気にぶち壊し、見ている人たちの気持ちを共に輝く世界へ解き放つよう勇ましい歌声と演奏が、一緒にこの暗闇を吹き飛ばそうぜと呼びかけていた。気持ちを激しく騒がせる楽曲だ。本当なら、彼らと一緒に「WOW WOW WOW」と拳を振り上げ、共に声を荒らげたい。そのもどかしさが膨らむたび、逆に興奮が心の中で次々と積み重なり、涙腺を熱くゆるめていく。
演奏は、止まることを知らない。今度はSHIGE ROCKSのギターの音が響き渡り。雄大な横ノリでポップな演奏を通し、MSTRは大きく左右に手を揺らしながら「Daisies」を歌っていた。これまでの感情を剥きだした歌声とは色を変え、温かく包み込むような歌声を通し、見ている人たちと心の手を繋ぎ合っていた。心地好いグルーヴに身を浸していると、自然とにやつく笑顔になる。でも、そんな風に心を素直にしてくれる歌と演奏が最高じゃない。会場中の誰もが、終始、掲げた手を左右に大きく振りながら、MSTRと「喜びの歌」を笑顔で分かち合っていた。
SHIGE ROCKSとMSTR、2本のギターの掛け合いから、楽曲は新曲の「Starry Dance」へ。こちらは、ヘヴィグルーヴでダンサブルな、Crack6流のラウドなダンスロックナンバー。Crack6のことだもの、甘く身体を揺らすわけがない。腹の奥底へズシンと響く重厚なビートを武器に、見ている人たちの心を、ノイズの中に身を浸し、身悶え狂う踊り子に変えていった。間奏では、見ている人たちを挑発する、攻撃的でハードロックな香りを満載したMSTRのギターソロも登場。轟音渦巻く音のウネリの中へこのまま身を浸し、心地好く溺れていたい。
観客たちを熱く煽るTENZIXX。その声を合図に飛びだしたのが、「衝撃~warning666~」だ。タイトル通り、その楽曲は、理性を木っ端みじんにする衝撃を満載していた。重さも、速さも、高揚感も、スリリングさも、どれもMAXな激しさを持っている。この演奏を身体中に浴びている間、思いきり頭を振らずにいれなかった。人間という感情を掻き消し、野獣のような本能を剥き出しにしてゆく…と書くと大仰になってしまうが、それくらい理性をかなぐり捨て、暴れたい気持ちに身体中が染まっていた。
「キラキラ揺れてシャララ」、MSTRの歌始まりで幕を開けたのが「キラ☆キラ」だ。 SHIGE ROCKSの突きつける重厚な音をエナジーに、キラキラどころかギラギラ、ドスドスとした様を示しながら、MSTRはモニターに足を乗せ、観客たちを煽り続けていた。もちろんフロアからは、拳や揺れる手が終始上がり続けてゆく。MCで言ってた様にドンドン熱く盛り上がっていく。
本編ラストは「so faraway 消えない思いよ羽ばたけ いつか散りゆくものとしても」と、MSTRのアカペラがフロア中に響きだす。そこへ熱い演奏が重なりだすのを合図に、楽曲は一気に重い鋼鉄の翼をはためかせ、大空へ向かって羽ばたき出した。どんな環境へ身を置こうと、たとえそこが闇の中だろうが、「faraway」が触れた人たちの心に翼を授けてゆく。MSTRの歌声を道標に、共に光へ向かって飛び立つ気持ちになれる。本編最後に、心を感動で揺さぶってくれるとは、さすが口説き上手なMSTRらしいドラマの作り方じゃないか!!
ギターを置き、マイクを握りしめたMSTRが観客たちをけしかけるよう、最後に「BANG!」を歌い、ラップ(言葉)を突きつけた。ラッパーの魂を宿したMSTRが、荒ぶる演奏に乗せ、フラッグを振りかざし、観客たちを挑発していた。Crack6流のラップメタルもまた、魂が奮い立つほど刺激的だった。
最後に、MSTRが「今年の10月中旬辺りで何か起こるかもしれないから、一応スケジュール空けておいて」と言っていたのが気になるところだ。
★インフォメーション★
2021年10月中旬に何かあるかも?
セットリスト
Myuu♪
フェスティバルをテーマにしたWEBマガジン。フェスティバルの最新ニュースや役立つ情報、最新のフェスカルチャーを発信していき、これからのフェス文化をさらに盛り上げてまいります。