A.B.C-Z・河合郁人、童貞ヒーロー役
で真価発揮? そのエンターテイナー
としての実力を読み解く

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 A.B.C-Zの魅力は、職人技とも呼べるアクロバット&ダンスと、ジャニーズの枠にとらわれないバイタリティだ。7月9日に発売される6th DVD『Legend Story』でも、得意とするワンカメショーやキレッキレのダンスを披露。一方で、『J's Journey』で旅の資金0円で、ワーホリしながらオーストラリアを縦断したり、『ABChanZoo』では巨大なサメと格闘したりと、アイドル史上類を見ない過酷なロケにチャレンジしている。

 そもそも、DVDでのデビューという取り組みも、ジャニーズの歴史を大きく変えた。彼らの歩みは、ジャニーズアイドルの可能性を広げているといっても過言ではないだろう。

 そんな5人の中でも、今新たな一歩を大きく踏みだそうとしているメンバーがいる。それは、この春から『ザ少年倶楽部』のMCに抜擢された河合郁人だ。彼のトーク力はジャニーズの中でも注目を集めており、自ら面長の顔を馬面と公言してボケたり、ジャニーズJr.の後輩たちに話を振り、魅力を引き出しつつ笑いに変えるスキルも持っている。また、木村拓哉や亀梨和也など、先輩のモノマネをすることでも有名だ。本人の前でも披露するハートの強さは、まさに芸人クラス。

 バラエティ力に加えて、演技力も磨きがかかっている。6月28日から、ミュージカル『ファウスト』~愛の剣士たち~で、大女優三田佳子と共に主演(ファウスト役)を務めているのだ。先述の通り、ふだんは三枚目の印象が強いが、今回の役柄は魔法の力で二枚目に変身するというもの。そのために食事制限などダイエットを行ない、体を絞るプロ意識も見せた。

 さらに、「稽古中から感極まって涙を流した」という気合の入りよう。舞台上の彼は、笑いを持っていくことはもちろん、そこから切なさや心の痛みを表現する幅の広さが魅力だ。喜怒哀楽をストレートに伝えることの出来るエンターテイナーなのだ。

 「18歳までは、男前路線を目指していたのに…」などと自虐ギャグを言う河合だが、彼が多くのファンに愛されるのは、どんな形でも人を楽しませようという気持ちが前にあるからだろう。それは、歌、ダンス、MC、コント、演技…と、どのシチュエーションでも変わらない、彼ならではのブレない軸なのだ。(ジャニ子)

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