【ODDLORE インタビュー】
僕たちは自分の弱さを
前面に出してのスタートだった
いつかコンプレックスが
武器になるまで歌い続けていきたい
JOSHさんは？
JOSH
僕の「HOLLOW」は先ほど言っていたように日記などを読んでパーソナルを全部知ってもらった上で作っていただいた曲なので、最初に聴いた時は僕以上に僕のことを分かっていると思いましたね。僕が潜在意識で考えていたことを、そのまま言葉にしてくれたような曲になっているんですよ。とはいえ、この曲のように常に人を見下して生きているわけではないですから。
RION
そこはちゃんと説明しておこう（笑）。
JOSH
でも、きっとどこか“何をやってんだ、こいつらは?”って思っているような、そういう心理をうまく書いてくれたんです。だから、すごく自分に刺さったんですよね。
MVでのJOSHさんはエモーショナルな動きがすごく素敵でした。
JOSH
ありがとうございます。MVを撮影する前に、みんなで演技のレッスンを受けたんです。そこで自分の心の奥底を覗いて、本当の気持ち、昔に持っていた感情を呼び起こすというレッスンをしたことによって、より表現できるようになった気がします。
RYUICHIRO
キャラクターで言うと、JOSHは変わり者！（笑）
全員
あははは。
RYUICHIRO
JOSHは人づきあいが苦手だけど、人と接したいところがあるんですよね。ただ、相手の感情を察することがすごく苦手なんです。
JOSH
そうなんです。人とのコミュニケーションが苦手で…。思ったことをすぐ口にしちゃ癖があったんですよ。今はなるべく抑えられるようになりましたけど。
それはだいぶ良くなった？
全員
（首を縦に振る）
すごい！ みんなが共感していますね（笑）。さて、RIONさんの曲についても教えてください。
RION
僕の「SKIN DEEP」という曲は、タイトルを直訳すると“上辺”という意味なんです。僕は京都で会社経営をしている家の孫として生まれ、そこから“〇〇のお孫さん”として育てられていたんですね。そのルーツがあるからこそ、どこか自分軸の人生ではなく、他人軸での人生を歩んできたんです。そんな僕のコンプレックスを明るいジャズサウンドに変え、自分を認めてもらいたいと嘆くような曲になっているんです。でも、曲を聴き進めていくと、ちゃんと内省して、自分を認めながら自分らしく生きてみようと、ポジティブに終わるんですよね。
YUI
RIONはこれまでたくさんの愛や好意を受けてきたぶん、それを周りに返して生きてきたハートフルな人間なんです。だからこそ、初めて会う人にもちゃんと自分の愛を全力で伝えようとするんですよね。すごく素敵な人間なんです。
RION
嬉しいですね。僕はこのグループに入り、歌とダンスを学んだからこそ、表現のツールが増え、自分らしく生きたいと思えるようになったんです。その気持ちを乗せて、歌い続けていきたいですね。
YUIさんは？
YUI
僕の「ORTUS」という曲は抽象的で、音が静かなところが特徴としてあるんです。そこが自分とすごくマッチしたんですよね。聴く人によっては解釈の幅が広いし、メッセージ性も強すぎることがないんです。音が静かなのも刺激が少なくて、五感にそっと入ってくる感覚がいいんですよ。
MVもすごくキレイでしたね。
YUI
幻想的ですよね。実はあの撮影の日はすごく寒くて、身体の内側に力が集まり、外に放出されない感覚だったんです。それがうまく曲とリンクしたんじゃないかと思っています。
RIKITO
YUIはすごく気が弱いんです。でも、自分が嫌なことは嫌とはっきりしているから、自分がされて嫌なことは絶対に他人にしないんです。あとは、練習量がものすごく多いんですよ。淡々と自分で壁を乗り越えるタイプで、自分の正義をしっかりと持っているんです。それなのに、ちょっと抜けているところがあるので、そのギャップにも注目してもらいたいですね（笑）。
KOYAさんはいかがでしょうか？
KOYA
僕の「The Revelation」という曲は、現実と理想、そのギャップが描かれているんです。僕は自分が好きで、自分を評価するのは自分しかいないと思っていて。それを逆手に取ると、“頑張っても評価をされなかったら頑張らなくてもいいじゃん”と思ってしまうんですよね。実はこの曲をいただいた時、僕のフィーチャー曲になるとは聞かされていなかったんです。でも、聴いた瞬間に、僕のことだって分かりました（笑）。それに、あまりにも自分の心の奥深くをえぐり出された気がして、家で少し泣いてしまって…。
それくらいリアルだったんですね。それだけ他者から自分のことを抉り出されるのはつらくないですか？
KOYA
というか、ようやく僕のことを見てくれる人がいたと思えたんです。それだけ曝け出しているからこそ、より多くの人に聴いてもらえたら嬉しいですね。
RION
KOYAはいい夢をいっぱい見れるタイプなんです。いい意味で楽観的だから、僕たちをグッと引っ張ってくれるんですよね。
今言っていただいたことを踏まえて最後の「ONE BY ONE」を聴くと、より感動しますね。
RIKITO
この曲は“ここから踏み出していく！”というポジティブなメッセージになっているので、すごくいい名刺代わりのアルバムになったと思います。
今後はどんな曲を歌っていきたいですか？
KOYA
僕たちのコンプレックスとのつき合い方をこれからも提示していきたいですね。いつかコンプレックスが武器になるまで歌い続けていきたいです。
RYUICHIRO
あとは、全員の個性が違うからこそ、例えば“LOVE”などひとつのテーマを決めて、それぞれ目線の曲を6曲収録したコンセプトアルバムを作ってみたいです。
KOYA
面白そう！ 6曲がまったく違う曲になりそう（笑）。
RYUICHIRO
感情もバラバラになりそうだから、そういう部分を楽しんでもらえるような曲を作り続けていきたいですね。
取材：吉田可奈
「ONE BY ONE」MV
「Coming Dawn」MV
「Embers」MV
「ORTUS」MV
「HOLLOW」MV
「where I belong」MV
「BRIGHT SIDE」MV
「SKIN DEEP」MV
「The Revelation」MV
「Lucid Dream」MV
「Hazed Reality」MV
『ONE BY ONE』Release Trailer
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