【lol -エルオーエル-
インタビュー】
楽曲のテイストが全部バラバラなのが
逆に今回のアルバムの魅力
みんなでワチャワチャしながら
楽しく聴いてもらいたい
いろんなタイプの曲がある中、タイトルチューンの「Life is」がリード曲でもあるわけですが、これはどんな曲ですか？
小見山
テーマが“感謝”になっているんですけど、感謝の気持ちって普段はなかなか伝えられなかったりしますよね。当たり前が当たり前ではないと気づかされるような歌詞も入っているので、歌っている僕らも気づかされることが多い曲です。でも、とにかく明るいというのが魅力ですね。聴いたら気分が明るくなれるので、みんなでワチャワチャしながら楽しく聴いてもらいたいです。
《笑顔でThank you!が最高》という歌詞のフレーズもありますし。
小見山
それもなかなか言えないですよね（笑）。
honoka
いい意味でネジが1本外れている感じになったかなって（笑）。ネジがひとつ取れたからこそ暴け出せた部分もあると思いますし、こういう曲もたまにはいいんじゃないかな？ その勢いを借りるからこそ言える言葉もあったり、なんかいい感じに明るくなれるし。
“Life＝人生”という一見すると重そうなテーマだけに、歌詞の軽さがいいバランスというかギャップがあっていいのかなと思いますね。
honoka
聴いていて“アホやなぁ”って思うかもしれんけど、《出会えて Thank you!》とか普段は言わない言葉も曲に乗せると、それが“楽しそうだな”って雰囲気になるので、照れくさいと思っていた言葉を《Musicのせいにして そっと伝え》ちゃいました（笑）。
歌詞をいい感じに引用されましたね（笑）。
honoka
はい（笑）。
佐藤
この曲、結構難しいんです。言い回しが速かったり、最初は譜割が決まっていなかったりしたのですごい大変でした。それとリード曲は何回か再考しているんです。違う曲が候補になっていたこともあったりしたのですが、そこから“ああしたい、こうしたい”と話し合いをした結果、この曲に着地しました。はっきり言うとこの曲ってリード曲っぽくないんですよね（笑）。僕個人の意見ですけど、多くの方がイメージするリード曲のように“中身が詰まっている”感じがなくて。でも、逆にこれがいいなって思うようになりましたね。ライヴで聴いてもらって“今日楽しかったな”と思ってもらえるくらいの存在感がマッチしている曲で、意外とそういうのが大事だったりするのかなと。強いメッセージを込めた曲じゃなくても、“楽しい”と思ってふっと笑ってもらえる感じがいい。
hibiki
何かあって落ち込んだ時に寄り添ってくれて親身になって引っ張ってくれるタイプと、“そんなこといいから行くぞ！”って忘れるためにどこかに連れ出してくれるタイプがあると思いますが、どっちにも助けられることがあると思うんです。どっちも必要。この曲は後者だと思っていて、“人生一回きりじゃん！”“楽しもうよ！”“この曲を聴いてどっか出かけてバカになろう！”って思ってほしいし、“まぁ、いっか”って思える感じがハッピーにしてくれると思うので、この曲を愛したいと思いました。
moca
かけ合いのところも多い曲だから、お客さんと声を出して一体感を作れるので、ライヴが楽しみに思える曲ですね。
このアルバムにはこれまでにはないタイプの曲があるということですが、具体的には？
hibiki
「Life is」もそうだし、「チグハグLOVE」もそうで、何曲もあります。その中で個人的に好きなのは「チグハグLOVE」です。ずまさんに提供してもらった楽曲で、すごく今っぽいから、いい意味でlolらしくない部分が多い。なので、この曲をもらえて嬉しいです。
佐藤さんはどうですか？
佐藤
僕が作詞をした「愛のFlavor」です。トラックが好きすぎて1年前から“この曲をやりたい！”とずっと言っていました。サウンドは結構夏っぽいんですけど“情熱”に置き替えて、無理やりこの時期にリリースをして（笑）。せっかく愛を歌う曲であれば、男女で作詞をしてみたいと思ったので、hibikiと一緒に作詞をしたんです。
moca
私は「You...」が好きです。このアルバムの中で唯一のバラード曲で、最後に出来上がりました。友祐くんの知り合いの方が持ってきてくれた曲で、歌うパートも友祐くんが“ここはmocaがいいんじゃないか”“ここはhonokaちゃんがいいんじゃないか”って決めてくれたんです。９年も一緒に過ごしてきたからこそ分かってくれている部分があるなって思いましたね。パート分けもそれぞれの良さが活かせるようにちゃんと振り分けてくれました。
もともとバラード曲が好きだったり？
moca
好きですね。女子メインのバラード曲は久し振りだったのでテンションが上がりました。
honoka
私が好きなのは「RAISE ME UP」です。仮歌のデモの段階で“好き！”ってなりました（笑）。みんなもこの曲はすごく気に入っていて、アルバムの中でも1番目に出来上がった曲です。普段からこういうタイプを聴くのが好きなので、ノリノリになれる楽曲が久しぶりにきたなって。最近は可愛い曲とかやさしい曲とか、あとはバラードっぽい曲が多かったけど、ゴリゴリに踊れる曲だし、パフォーマンスしていても楽しいです。初期の私たちのイメージに近い感じの曲ですね。
小見山
うん、lolっぽい。
honoka
この曲はダンスの難易度が高くて苦戦しました。ダンスビデオを撮るために短時間で覚えないといけなかったんですけど、振りが構成も複雑で。それこそ友祐がmocaとhonokaが手をつないでいる間をくぐっていくような複雑なところもあるし。でも、見ていても楽しいし、聴いてもテンションが上がるし、パフォーマンスしていてもアガる曲で、三拍子揃っていて大好きです！
小見山さんはどの曲がお気に入りですか？
小見山
「What to CHOOSE？」ですね。この曲はレコーディングで苦戦しました。ちょっとコンディションがすぐれない時期にレコーディングがあって。
honoka
その時は結構な“屍（しかばね）”だったよね（笑）。
小見山
本当に屍でした（笑）。でも、最高なものが作れましたよ！ あと、もう1曲いいですか？ 同じくらいに推しているのが「Just Dance」です。これは僕が普段はまったく聴かないジャンルの曲なんですよね。でも、スタッフさんも含めて僕以外のみんなの一押しで。そういうことがあって、逆に興味を持つようになりました。僕が聴いてこなかっただけで、みんなはこういう曲がいいんやなって思ったら、ファンのみなさんも楽しんでくれるんじゃないかなって。
そして、2月から全国ツアー『lol live tour 2024』がありますが、どんなツアーになりそうですか？
hibiki
今回はいつもよりも本数が少ないのですが、少ないからこそいつも以上に“終わりたくない！”ってファンのみんなはもちろん、自分たちも思えるようなツアーにしたいです。自分たちもやっていて“全力で楽しい”って感じるツアーにします！
moca
『AMBER』のツアーは“大人っぽいね”って言われたりしたんですけど、今回は楽曲のジャンルが幅広いこともありますし、前回とは違う雰囲気を感じてもらえると思います。
honoka
今回のツアーでは死ぬほどふざけたいですね（笑）。これまではガチガチに固めたり、作り込んだものが多かったんですけど、今回は割とはっちゃける感じになりそうです。ふざけられる曲も今回のアルバムにいろいろ入っているので、ぜひぜひ遊びに来てください。
取材：田中隆信
