L→R mao(Ba)、324(Gu)、赤飯(Vo)、ミト充(Dr)、ぽにきんぐだむ(Gu&Vo)

L→R mao(Ba)、324(Gu)、赤飯(Vo)、ミト充(Dr)、ぽにきんぐだむ(Gu&Vo)

【オメでたい頭でなにより
インタビュー】
面白くて楽しめるものを目標にして
楽曲制作をスタートできた

ミクスチャーってジャンルじゃなくて、
マインドとか心の問題だと思う

『オメ4』のサウンド面に目を転じますと、とてもオメでたい頭でなによりらしい、ラウドロック、ミクスチャーサウンド、そしてダンサブルなナンバーが揃った印象です。ことサウンド面ではメンバーはどんなふうに感じていらっしゃいますか?

324
実は昨年の1月くらい、このアルバムを制作するちょい前から、楽曲提供の案件をいくつかいただきまして。いろんなアーティストの方からオーダーをいただきまして、その時に気づいたんですけど、オメでたに外から求められているイメージというか、オメでたに楽曲を依頼するってことは、そのサウンドが欲しいってことじゃないですか。そういう楽曲提供のお話がいくつか来た時に“自分たちがどういうイメージを持たれているのか?”“世間からはどういう楽曲、どういうイメージが求められているものなのか?”みたいなものを改めて見つめ直すいい機会になったんです。そこでいろいろな気づきがあって、アルバムを作り始めようかとなった時、“ちゃんと自分たちらしいものを作りたい”っていうところが根底にあって、それがサウンドメイクにもしっかりと出ていると思いますね。昔やっていたものを自分らなりにさらにブラッシュアップしたり、今のしっかりとしたサウンド感、経験値を積んだアレンジのスキルだったり、メンバーのスキルだったりで仕上げていく…みたいなのを頭の片隅に置きつつ作ったような感じはあります。
赤飯
頭にあったのは、原点回帰とブラッシュアップですね。『オメ3』では“現状ではダメだから背伸びしよう”みたいな焦りがすごく自分の中であったと思います。今回は324が言ってくれたとおり、改めて“そもそもオメでたに求められているものは何なんだろう?”とか、“今までオメでたで意識せずともできていたことは何なんだろう?”とか、“もともと持っている武器を使わない手はないだろう”というところで、それが原点回帰につながり、なおかつ今までの反省を活かしてそれをブラッシュアップするという手順を踏んでいったと思いますね。

オメでたに求められているもの、オメでたい頭でなによりらしさというのを言葉にしてもらうとどうなりますか?

赤飯
底抜けに明るく、頭の中を空っぽにして笑って騒げる…というところだと思います。なおかつ、そこにちょっとしたスパイスであったり、ちょっとしたひねりであったり、そういうものがエッセンスとして降りかかっていると、より我々らしいのかなと。
324
僕らにオーダーされるものに関しては、ライヴで騒げる、ぶち上がる曲みたいなのを求められていて、“アッパーなお祭りチューンが欲しいんだな”と気づいたところはありますね。

オーディエンスとの一体感が強く持てるものということですかね。その“らしさ”というところで、私が音源を拝聴して感じたところを述べさせもらうとするならば、ひとつは破天荒さみたいなものがあると思うんですよ。古い音楽人の頭からすると“これとこれをよく混ぜたな”みたいなところがあって、『オメ4』で言うとM4「チン♂アゲ⤴交渉中」。ニューウェイブとラウドロック、アイドルソングを一緒くたにして、しかも、アバンキャルドではなくポップに仕上げています。こういうところがらしさだと思って聴かせていただきました。

324
まぁ、でも、マインドがミクスチャーなので、メンバーそれぞれ趣味は違うけど、唯一共通していることと言えば、たぶんミクスチャーマインドだと思います。いろんなものを混ぜたり、カッコ良いと思うものをどんどん取り入れたりすることは意識的にやっていて、オメでたはそれを許されるバンドであって、全然やっていいバンドじゃないですか。凝り固まっていないというか、いろんなものを混ぜてもいいバンドなので。だから、僕がソングライティングソングをする時には、何でもやっていいという制約のない状況で、自分のカッコ良いと思うもの…それこそ“これとこれとをやったら面白いんじゃないの?”みたいなサウンド感とか、そういうのは考えながらやっていますね。マインドがミクスチャーで、それにコミカルな様子を入れているみたいな感じです。

ただ、みなさんのミクスチャーはヒップホップとハードロックを組み合わせた1990年代のミクスチャーロックとは違っていて、その範疇ですらないじゃないですか。そこも興味深いですよ。

324
まぁ、そうですね(笑)。それって、当時はヒップホップがカッコ良くて、ラウドもカッコ良くて、そのどっちにも影響を受けたからできたものが、今で言うラップメダルだったりとか、当時“ミクスチャー”と言われていたものじゃないですか。つまり、“カッコ良いと思ったものをかけ合わせて、よりカッコ良いもの、新しいものを作ろうぜ!”っていうのがマインドの根底で、その時代にたまたまあったものがヒップホップだったり、ラウドロックだったと思うんですよ。だからミクスチャーってジャンルじゃなくて、マインドとか心の問題だと思うんですね。サウンドがミクスチャーというより、マインドがミクスチャーなのかなと。

なるほど。M5「ソイヤ!好漢度BOY」では日本の祭囃子を入れ込んでますし、M9「The OGAnizer -来訪神-」では男鹿ナマハゲ太鼓をフィーチャリングされているように、今回も和モノを入れていますよね。この辺は他のミクスチャーバンドにはない新鮮さを感じるところではありますし、オメでたらしさではあるように思います。

赤飯
そうですね。もともと我々には日本の文化の忘れられていた部分とかを掘り起こしてみたいところがあって。1stシングルで「SHOW-GUTS」(2017年1月発表)という曲を作りましたし、“オメでたと言えば、和の音が鳴っているよね”っていうイメージがやっぱりあるんですよ。で、改めてそう思った時に“やりたい!”ってなって、今作では積極的に入れている感じですね。5曲目の「ソイヤ!好漢度BOY」なんて完全に御神輿の曲ですからね。

OKMusic編集部

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