ゲスト・小泉萌香と味わう兵庫のお酒
 「船戸ゆり絵の日本酒たりてますか
?」コラム第13回

ラジオ大阪で好評放送中の「船戸ゆり絵の日本酒たりてますか?」は、飲食店などで日本酒をお薦めすることもできる「唎酒師(ききざけし)」の資格をもつ声優の船戸ゆり絵さんが、毎週日曜深夜にお猪口を傾けながら、さまざまな日本酒をリスナーと一緒に楽しむ番組です。
本コラムでは毎回、番組内で味わった日本酒の味や特徴などの感想を、船戸さんに振り返っていただきます。55~58杯目では、船戸さんとも仲の良い小泉萌香さんがゲストとして登場。アミューズ所属の声優2人が、お酒を味わいながらまったりトークを繰り広げました。
――55~58杯目の「船戸ゆり絵の日本酒たりてますか?」では、小泉萌香さんにゲストとして出演していただきました。初めて「日本酒たりてますか?」に出演されたご感想はいかがですか?
小泉:とても楽しかったです。
船戸:うんうん、よかったよかった。ということで、もえぴ(小泉)がゲストとして来てくれた4週のうち前半では、“白雪 純米吟醸 赤富士”をいただきました。小西酒造さんはかねてより存じてはいたのですが、こちらをいただくのは初めてでした。やや辛口ながら、上品で飲みやすいお酒だという印象です。
小泉:生まれ故郷の兵庫を感じながらいただきました。
船戸:一緒に食べたスモークサーモンとの相性はどうだった?
小泉:私は日本酒初心者なので、この一本と何が合うかなんて、まだまだわからないのですが……すごくピッタリだったと思います(笑)。めちゃくちゃ美味しかったです。お寿司のなかではサーモンが一番好きなので、単純に好きなものが食べられたということも、うれしかったです。
船戸:ペロッと平らげちゃったもんね(笑)。
小泉:はい……(照れ)。魚の旨味を感じながら、日本酒が体を満たしていくという体験が、こんなにいいものだとは。すばらしい組み合わせのお二方でした。
船戸:カップルみたいに言うね(笑)。スモークサーモンはガツンとした味わいで、赤富士もキリッとした辛口なので、どちらも負けていませんでした。お口の中で、しっかりマリアージュしてくれましたね。
――2週目の56杯目も同じく赤富士をいただきました。
船戸:この回は、もえぴのパーソナルなところに突っ込ませてもらいました。
小泉:私が兵庫出身ということで、兵庫生まれのお酒を用意してくれたんだよね。これまで私は、兵庫県が酒どころであることこそ知っていたものの、そこまでの認識しかありませんでした。だから、実は兵庫県のお酒を飲んだのは今回が初めてだったんです。改めて、故郷のいいところを発見できました。
船戸:そうだよ、水がいいから兵庫のお酒は美味しいんだ。
小泉:六甲山があるからかな?
船戸:そういうことなのかな? 以前(お酒に使う)仕込み水をいただいたことがあるんだけど、スッと体に染み渡っていく感じ。
小泉:私は米どころのお酒が美味しいと聞いていたので、米作りがそれほど盛んではない地元のお酒が有名だという実感がなかったんだよね……。
船戸:灘とか小西酒造さんが所在する伊丹市とか、実は兵庫県はお酒づくりのメッカなんだよ。
――後半の57杯目、58杯目では、同じく兵庫県にある白鶴酒造さんの“白鶴 別鶴 黄昏のテレスコープ”をいただきました。
船戸:こちらは若手の方が中心となって新たしいお酒を作る開発プロジェクト“別鶴”で開発されたお酒ということで、これまでの日本酒の概念を覆すような一本になっています。
小泉:これ私、すごく気に入ってしまって。収録後に“別鶴”シリーズ全てを自費ですぐに購入したくらいです(笑)。すごく飲みやすくて、ワイングラスに注いでも全然違和感がないオシャレなお酒ですね。日本酒といえば透明な印象だけど、黄色いのはどうしてなの?
船戸:お酒は酒米を削れば削るほど白くなるんだけど、“黄昏のテレスコープ”は30%分しか削っていないんです。それで、でんぷん質以外の色味が残っているんだね。辛口なのか甘口なのかを示す“日本酒度”は、なんとマイナス35度。そこから甘いんだろうなという想像はついていたのですが、ただ単に甘いのではなく、優しい甘みを感じられるお酒でした。
小泉:うんうんうん!
船戸:それだけに肉などの重い食事にはあまり合わないかもしれないんですが、チーズなどのおつまみとは抜群に相性がいいです。
小泉:デザートワインみたいな感じでした。
船戸:白ワインよりも甘口だったね。この“黄昏のテレスコープ”も以前から存在は知っていたものの、今回初めていただいたお酒でした。だから、今回、もえぴと一緒に味わうことができて、とてもうれしかったです。
小泉:“別鶴”は“黄昏のテレスコープ”のほかにも色々なシリーズがあって、私は“木漏れ日のムシメガネ”“陽だまりのシュノーケル”“そよ風のクローバー”の3本を買いました。今から飲み比べするのが楽しみです(笑)。
船戸:私も飲み比べてみたい!
――小泉さんも、日本酒はたしなまれるのですか?
小泉:好きなのですが、知識はほとんどありません。いつも、ふーにゃん(船戸)がお勧めを教えてくれるので、とても助かっています。
船戸:事務所(アミューズ)が運営するYouTubeの「AMUSE VOICE ACTORS CHANNEL」でも、“日本酒部”のメンバーとして一緒に活動しているので、お酒のことで盛り上がる機会は多いんです。
――どんなお酒が好みですか?
小泉:以前、山梨の笹一酒造さんに、ふーにゃんと一緒にお邪魔したことがあったのですが、その時にいただいた日本酒に感動してしまって。山梨県は富士山のお膝元ですが、水がキレイだとこんなに美味しいんだと実感しましたね。あと、そこで食べたかき氷のお味も、今でも忘れられません。
船戸:酒粕かき氷、また食べたいね! ノンアルコールだけど、しっかりお酒の旨味が感じられるんですよ。甘酒みたいなスイーツでした。
――では最後に、今回のゲストにいらっしゃった4週間の55~58杯目の感想をお2人から。
船戸:私、普段の収録ではもうちょっとちゃんとしているんだよ、と声を大にして言いたい(笑)。今回、こうして楽しく一緒に飲んでくれるもえぴが番組に来てくれて、うれしかったんです。それで、いつもよりお酒が進んでしまったかもしれません。
小泉:な、なるほど~? でも私は、今日よりしっかりしている、ふーにゃんを見たことはないです(笑)。
船戸:あれっ!?
小泉:まあ、いつも通りですね(笑)。なので、私も自然体で楽しめました。いつものゆるっとした2人の空間を、視聴者の皆様にもお届けできたのではないかと思います。また、この番組にゲストとして呼んでいただけたらうれしいです。今回の収録はあっという間に感じたので、今度はもう少しゆっくりおしゃべりできたらいいね!
船戸:それまでに、もえぴに「頼りがいある!」と言ってもらえるような、しっかり者のお姉さんになっておきます……。
小泉:そう言っているうちは、まだまだかな!(爆笑)
【関連リンク】・ラジオ「船戸ゆり絵の日本酒たりてますか?」アーカイブはこちら

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