【国際女性デー】第4回「BE THE CHA
NGE: Gender Equity in Music」調査
結果公開

BelieveとTuneCoreは本日3月8日の国際女性デーに、第4回目となる「BE THE CHANGE: Gender Equity in Music」調査の結果を発表しました。

今回の調査は、MIDiA Researchを通じクリエイターを中心とした音楽業界の4,100人以上を対象に、世界規模で音楽業界におけるジェンダーに関わる課題を紐解き、解決に向けて取り組んでいくことを目的として実施されました。数千人の回答者のうち、35%以上が女性またはジェンダー・エクスパンシブ、75%以上が米国外からの回答となり、今回の調査レポートには現在の音楽業界のリアルかつグローバルな意見が反映されたものとなりました。

アカデミー賞とグラミー賞の受賞歴を持つシンガーソングライター Melissa Etheridgeが序文を寄せた今回の「2024 BE THE CHANGE: Gender Equity in Music」調査からは、ジェンダーに基づく差別、性的暴行やハラスメント、所得格差、業界からの離脱など、音楽業界での問題の蔓延とそれを取り巻く人々の声が浮かび上がりました。

【調査回答参加者のデータ】

■地域:アフリカと中東(12%)、アジア太平洋地域(26%)、ヨーロッパ(30%)、ラテンアメリカとカリブ海地域(6%)、米国とカナダ(26%)

■性別:女性(32%)、男性(64%)、ジェンダー・エクスパンシブ(6%)

■年齢:16~19歳(6%)、20~24歳(12%)、25~34歳(28%)、35~44歳(22%)、45~54歳(16%)、55歳以上(16%)

■ジョブ内訳:クリエイター(78%)、経営者(22%)
【今回の調査で明らかになった様々な問題点】

■女性回答者の60%がセクハラを経験しており(2021年の82%から減少)、20%が業界在籍中に性的暴行を受けている
※性的暴行を受けたと報告した女性のうち、56%がその訴えが無視されたか却下されたと答え、38%がその後ブラックリストに載ったと感じ、12%がその後解雇されたと答えた

■女性の回答者は自分の賃金が同じまたは似た職務の同僚より低いことを発見する可能性が男性よりも2倍高かった
※全女性の35%が男性の同僚より賃金が低いと回答し、疎外された人種・民族の女性の半数近く(49%)、障害のある女性の44%、およびLGBTQIA+の女性の41%が同様の回答をしている

■回答者は、前向きな変化を促すために必要な最も重要な取り組みとして、権力を持つ立場における多様性の推進(45%)、賃金の透明性の向上(38%)、ハラスメントや不適切な行為に対する罰則の強化(35%)を挙げた

■性別による差別が音楽業界に広く蔓延していると考える男性回答者はわずか16%であったのに対し、女性は50%近く、ジェンダー・エクスパンシブの人は41%であった

今回の報告書には、さまざまなアーティストの個人的体験も掲載されており、アルメニアのポップアーティストのRosa Linn、チリの歌手/詩人のFrancisca Valenzuela、南アフリカのアマピアノアーティストのKhanyisaなどの多くのアーティストが、音楽業界のさまざまな場面で性別に基づく差別を受けた体験を語っています。


Denis Ladegaillerie(Believeファウンダー兼CEO)コメント
「Believeのミッションは、キャリアのあらゆる段階においてアーティストの成長を支援し、より公平でバランスのとれた、多様な音楽業界を築くことです。私たちの『Shaping Music for Good』プログラムの一環であるBE THE CHANGEはいまや、世界中の女性やジェンダー・エクスパンシブのクリエイターおよび音楽関係者が直面する課題を把握するのに重要なマイルストーンとなっています。第4回目のこの調査は、より公平な音楽業界を目指して、業界が一丸となって真の変化を起こすために開かれた対話を再び行うことを目的としています」


Andreea Gleeson(TuneCore最高経営責任者)コメント
「BE THE CHANGEを実施してきた4年間で、ジェンダーの公平性をめぐる意識を高めようとする取り組みは大幅に増えましたが、業界内に存在する差別の根本原因と闘うための行動が十分に取られていたかと言えば、決してそうではありませんでした。音楽業界がすべてのジェンダーにとって真に改善するには、単に意識を高めるだけでは足りません。だからこそ、今年の調査では、あらゆる性別の音楽クリエイターや専門家間の真の公平性を追求するために、誰もが実行可能な具体的なステップを提供することを目標としました」


Mark Mulligan(MIDiA Researchマネージングディレクター)
「今年もTuneCoreと共にこの重要なプロジェクトを実施できたことを光栄に思います。第1回目の調査以来、大きな、そして歓迎すべき前進を目にしてきましたが、改善の余地はまだまだあります。その役目を負うべきは音楽業界の男性たちであり、リーダーとして女性が活躍できる環境を作ることもできるであろうし、若い力を発揮して変革を提唱し実現させることもできるはずです。そして、その中で恐らく最も重要なことは『変革を起こすのは今』だということです。なぜなら、たとえ自分が起こさなくとも、その変化は必ずやってくるためです」
私たちは、クリエイターとプロフェッショナルを含む音楽業界のすべての人々に、「BE THE CHANGE in Music Pledge」に署名し、あらゆる人にとってより公平な音楽業界を築くことを目指して個々に取り組むことを促しています。より詳細な結果、BE THE CHANGE in Music Pledgeはこちらからご覧いただけます。

TuneCore Japan

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