舞台「千と千尋の神隠し」

舞台「千と千尋の神隠し」

舞台「千と千尋の神隠し」開幕に橋本
環奈「本当に楽しみ」 千尋役の4人が
アカデミー賞獲得の宮崎駿監督を祝福

 舞台「千と千尋の神隠し」東京公演が3月11日に開幕し、主人公の千尋を演じる橋本環奈上白石萌音、川栄李奈、福地桃子から初日に向けたコメントが到着した。
 本作は、10歳の少女・千尋が、神々の世界に迷い込み豚の姿に変えられてしまった両親を救うために懸命に働き、生きる力を呼びさます姿を描いた宮崎駿による大ヒットアニメーション映画をもとに、2022年に初の舞台化がなされた作品。23年の名古屋・御園座での再演を経て、今回、東京・帝国劇場から愛知、福岡、大阪、北海道を回る全国ツアーと、4月30日からスタートするロンドン・コロシアムでの初の海外公演が同時上演される。
 初演から千尋を演じる橋本は、初日を控えた心境を「本当に楽しみだなという気持ちです。初演の2022年から2年経つんだなという、時間の早さにびっくりするとともに、帝国劇場の建て替えが決まっている中で、最後にこの公演ができるのがうれしいなと思っています。何よりもけがなく、千尋として走り抜けられたらと思います。そして、やっぱり新たに千尋のメンバーが増えて安心感しかありません。前回も緊張するという感じではなかったんですが、(今回は)より楽しみですし、早くみんなにこの(新しい)二人の千尋を見てもらいたいという気持ちがあります」とあいさつ。
 同じく初演から出演する上白石は「私も本当に心強いですし、この4人とアンダースタディの(森)莉那ちゃんの5人でやってきて、また千尋の見方と見え方が変わったなと思います。お客さんに教えてもらうことも多いだろうし、どうなっていくんだろうと楽しみでもありつつ、私は初演と同じくらい緊張しています」と笑顔で語った。
 一方、今回の公演から千尋役を務めるのは、川栄と福地。川栄は「私は、2022年の初演を見ていたので、お客さんとして見ていた舞台に自分が立てるということがすごく感慨深いです。きちんと、皆さんの力を借りて、頑張って舞台に立ちたいなと思っています」とコメントし、福地は「初めての帝国劇場に千尋として立たせてもらえるという喜びを心と体でかみしめたいです。今日(11日)から環奈ちゃんが初演のスタートを切ってくれるので、バトンを受け取ってつないでいけたらいいなと思います」と思いを述べた。
 また、10日、宮崎監督『君たちはどう生きるか』が第96回アカデミー賞 長編アニメーション賞を受賞したことを受けて、4人は「おめでとうございます」と祝福。上白石は「心血を注いで作られた作品を私もすごく楽しみにさせていただいています。千尋ができて今、幸せです」と話し、川栄は「宮崎監督が作り出した作品を私たちはチーム一丸となってお届けしたいと思います」と力を込めた。そして、福地は「このエネルギーを私たちの舞台でもつなげていけるように精いっぱい頑張りたいと思います」と意気込み、橋本は「私たちも日本とロンドンで『千と千尋の神隠し』を皆さんにお届けしたいと思います。応援していただけたらうれしいです」と呼びかけた。

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