ダンス新時代 〜職業「プロダンサー
」として生きる〜 dip BATTLES「chi
haru」

4年目を迎えた日本発のプロダンスリーグ「第一生命 D.LEAGUE」。その中で活躍するDリーガー達の激闘の日々や苦悩、そして思考や価値観に迫る“ダンス新時代 〜職業「プロダンサー」として生きる〜”をDewsが独占取材。D.LEAGUE 23-24シーズンを駆け抜ける全13チーム26名にフォーカスします。今回は22-23シーズンからオーディションを経てチームにジョインしリーダーとして奮闘をするchiharu氏に迫る。
まずはじめに、ダンスのキャリアについて教えてください。
ダンスは3歳から始めて25年踊っています。私は千葉県出身なのですが近くにダンススクールが無い環境で育ちました。結構遠方まで親に車で送り迎えをしてもらいながら最初は週1回程度でダンスを習っていたのですが、気が付いたら週5回になっていました(笑)。とにかく昔から、音楽も好きでしたしステージで踊ること、人前で踊るということが何よりも大好きでした。コンテストなどにもキッズ時代から沢山挑戦をしていました。
中学生時代、ご家族にダンススタジオを作ってもらったとのことですが当時のことについて教えてください。
小学生の時から下級生たちに「ダンスを教えて欲しい!」と言われるようになり、公民館の一室を借りてレッスンをするようになりました。教えると言っても“とにかく楽しんでやる!”のような感覚でいました。最初は「自分が人に教えられるスキルもないのに、何でこんなことやっているんだろう?」と思いながらレッスンをしていたんですよね。ただ、その中で徐々に人に教えることも好きになっていた時、家族が私や近所の生徒たちのためにダンススタジオを作ってくれました。そのおかげもあり、今でもダンスを続けているのだと思います。自分が教えた子たちが、良いパフォーマンスで踊っている姿を見ることもとても嬉しいですね。それから今も実家のダンススタジオでレッスンを続けています。私が先生方に教わったように、スキルを教えることはもちろんですが、いちダンサーとして生徒の憧れの存在になれるように両立を続けています。
dip BATTLESにはオーディションを経て加入されたと思いますが、挑戦しようと思った理由について教えてください。
D.LEAGUE開幕時から現場を見させていただいてました。その時から、シーンに新しいコンテンツができるんだなととても刺激を感じていましたし、そこで活躍をするDリーガーたちがとにかく輝いて見えました。「私もこのステージで踊りたい!」って純粋に思いました。それから色々な繋がりがありオーディションを受け今に至ります。私の地元って結構田舎なんですが、そこに沢山いるキッズダンサーの生徒たちにも、私を通じて良い刺激になってくれたら良いなと思い活動をしています。先生がDリーガーというだけで、みんな凄く自慢してくれているみたいでとても嬉しいです。
dip BATTLESには22-23シーズンから加入しリーダーになったと思いますが、その時の心境を教えてください。
練習が毎日ガチガチに組まれていることに最初は戸惑いがありました。というのも、これまでは自分で時間をコントロールができる立場だったので、D.LEAGUEが生活の第一優先で、それに併せて他のあらゆる物事を調整しないといけないことが大変でした。もちろん、自分がやりたいことがっているわけだし恵まれた環境にいると思っているのですが、リズムを掴むまではとても大変でした。頭も体もひたすら使うので、最初はとにかく疲れ切っていましたね(笑)。正直辛かったですが、今は個人的に2ndシーズン目を迎え、1stシーズンの経験を活かし試行錯誤をしながら前に進めているので成長を感じますし、Dリーガーとしての経験は本当に有り難いと実感をしています。
D.LEAGUE で最も印象深い作品やシーンについて教えてください。
全部…ですが、しいていうなら22-23シーズンのラウンド9の作品ですね。私自身のテーマが“虫の女王”だったのですが、そういうダンスや表現をしたことは無いし「あの舞台でどうやって踊るんだ!?そもそも虫の動きって!?」という「!?」からスタートをした作品でした。私は虫が物凄く苦手なんですが、夜中に虫の動画を見たりして研究をしました。細かい表現にも繋がると思い、色んな虫を見漁りましたね(笑)。気持ち悪いと思いながらとにかく研究をしました。結果、とても反響がある作品に繋がり色々な感想をいただけました。私自身の成長にもとても繋がる作品となったので印象深いですね。
Dリーガーになり、ご自身が最も成長を感じたことについて教えてください。
メンタルですね(笑)。D.LEAGUEには覚悟をして入ったつもりなのですが、全然自分が持っている覚悟じゃ足りなかった。新しい事や驚く事が毎日のように発生するのが刺激になるし、今まで私が生きてきた感覚とは違う環境に日々驚いています。良くも悪くも私の概念が色々と覆っていくというか。それを踏まえて“強くなった”と思います。リーダーとしての成長を考えると、まずは学ぶ事から始めました。「リーダーとは」みたいな本を色々と読みましたし、色々な方にお話を伺いました。dip BATTLESは、誰かを中心に集まったチームではなく、関係値も元々あった人達の集まりでは無いので、その中で途中から加入した私がリーダーになるって結構難しいと感じていました。信頼関係も1から築いていくので、今でもこのチームのリーダーとしてどう在るべきか試行錯誤を重ねているのが本音ですが、明らかに2ndシーズン目の方が見える視野が拡がったので成長を実感していますね。
最後にD.LEAGUEを応援してくださる方々に一言お願いします。
ダンサーの方々にはぜひ「みんなDリーガーを目指してください!」って心の底から思います。このステージでの開放感や充実感を是非味わって欲しいと思います。もちろん、良いことばかりではなく苦難も沢山ありますが、それも含めて経験がとても財産になる環境だと思います。これだけ多くの企業の方々や、ダンサーやファンの方々と触れ合いながら約半年間同じ目標を目掛けて戦い続ける環境ってなかなか無いことですよね。私の地元の生徒達も「Dリーガーになりたい!」と言っている子がいたりと、世代を越えて夢を与えられているなと実感しています。私自身この場で夢を与えられる存在になりたいし、その連鎖がどんどん広がっていくと良いなと思っています。私たちも今はなかなか良い結果を残すことができていないのですが、そう言った期待にも応えられるように諦めずに精一杯頑張っていきます!
chiharu プロフィール

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