AKB48の高島祐利奈が卒業公演 「私
を見つけてくれて本当にありがとう」

 オープニング曲『アイドルの夜明け』で、鼓笛隊のドラムを務めた高島はいつも通りの笑顔を弾かせていたが、岡田奈々、西野未姫らはすでに涙を浮かべていた。

 その後の楽曲でも、ダンスの合間に抱き着いたり、耳元で言葉を交わしたりと、それぞれのメンバーが高島との別れを惜しんだ。

 高島本人も、3曲目の『春一番が吹く頃』の際に、ついに冒頭から続くファンからの“ゆーりん!”コールに大粒の涙を落とす場面も。それでも、終始笑顔は崩さずにパフォーマンスを続け、ファンからの声援に応えた。

 高島は、本来は担当ではないユニット曲『天国野郎』にも引っ張り出され、「卒業するって聞いたけど嘘だよね?」とキャプテンの峯岸みなみに詰め寄られて困った表情を浮かべた。 そして、アンコール明けには、高島が選んだという『RESET』と『手をつなぎながら』を同期の13期生10人で披露。ステージには、今は他のチームに所属している相笠萌、梅田綾乃、大島涼花も駆けつけ、『RESET』では「我らが13期生!」という歌詞も盛り込まれた。

 その後、公演に出演していなかった木﨑ゆりあら残りのチーム4のメンバーも登場し、来られなかったNMB48との兼任メンバーである小谷里歩と渋谷凪咲からは手紙が届けられた。

 さらに、サプライズとして旧チーム4のメンバーだった小嶋真子と橋本耀、内山奈月の3人も登場し、これには高島も思わず号泣。 あいさつに立った高島は、「たくさん握手会に来てくれたり、劇場に来てくれたり、ハイタッチの時に声を掛けてくれたり、ツアーにも来てくださって…。こんなにも私のこととか、チーム4を好きになってくれる人がいるのは、スゴく幸せなことだなと思いました」。

 続けて、「人生には3回のモテ期があるっていうじゃないですか? 私は3回分ここで全部使っちゃうんじゃないかなって思うくらい、みんなに『大好きだよ』とか、『可愛いよ』とか、ステキな言葉を掛けて頂けたことが、スゴくうれしかったです」と感謝した。

 そして、「言いたいことがあって、(卒業発表をした)神奈川のツアーの時、訳の分からないことを言ったんですよ。その後、反省をして、一つだけ言おうと決めていたことがあるんです」と明かすと、「それは、ポジションが前の方ではなくて。後ろになることが多くて、3列目になることだってありましたし、見えないこともありましたけど、そんな中から私を見つけてくれて本当にありがとうございました」と感謝した。

 ラストの『遠くにいても』のパフォーマンスでも泣き崩れた高島だったが、最後はファンから愛された“ゆーりん”スマイル全開で、劇場に集まったファンを見送った。

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